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「今朝11/2のFOMCの結果報道は、ほぼ予想通り=利上げ見送り、賃金含めインフレ下げ基調あるが不十分今後十分高金利持続し利上げ可能性も有、米経済好調は予想を上回りソフトランディング可能性高まる」/市場は予想通り、利上げ収束予想し上げているが、、、、

本日11/2朝のFOMC結果報道

本日11/2朝のFOMC(米国金融政策決定会合)の結果報道は、ロイターが良い記事で非常に分かり易かったと思います。

この記事が、パウエルFRB議長の会見要旨を箇条書きで実に5頁にわたり記載しています。この箇条書きが、より金融政策の実質を伝えてくれていて非常に役立つ報道だと思います。

要旨

としては、
表題に書きましたように、

利上げ見送り
賃金含めインフレ下げ基調あるが不十分
今後十分高金利持続
利上げ可能性も有、
米経済好調は予想を上回り
ソフトランディング可能性高まる

ということなのかと思います。
また、「サイクルの終わりに近づいている」というこれまでより一歩踏み込んだ金融引き締めの終わりに関する発言も飛び出していることは注目すべきではあります。

楽観論の市場

そういう意味で、これまであるいは予想とほぼ合っており、驚きはなく、ニューヨークの市場も、利上げ収束可能性が高まったとして、ダウ、ナスダックとも上げていました。

量的引き締め(QT)について

また、上記記事中に本コラムでも注目してきた、量的引き締め(QT)について触れられています。
・バランスシートの縮小ペース変更は検討していない
・長期金利上昇下で量的引き締め(QT)が果たす役割は比較的小さい可能性
としていました。
これに関連して、ロイターは下記記事を出しています。

この記事の良いところは、グラフで定量的に近年のQEとQTについて示してくれているところです。
実際、今年春の金融危機でQTを一旦止め、金融安定化のためとして実質QE(量的緩和)をやっったことがわかり、このために夏場に株式市場が上がったことが理解できるのではないかと思います。
記事自身は、QTの予想より速い収束を期待する向きが主になっており、注意が必要ですが、米国でもQTの金融市場に与える負の影響をかなり注意しているということがわかります。
標準的には、記事中クリーブランド地区連銀のメスター総裁が言うように、あと1-2年はQTが続くと見るのが普通の予想だと思います。

QTを考えれば、今後の市場は好調ではなさそう

昨日今日と、日米の株価が日銀、FRBのイベント通過でかなり上がりましたが、以前から本コラムで述べてきまましたように、やはりQTの影響はかなりあるんだと思います。
だからこそ、QTに関する記事をロイターが書いているとも言えます。

今後、ある程度の軟調相場は覚悟した方がいいかもしれません。
少なくとも私は、そう思っています。
ただ、これまでも言ってきましたように、日本の株価は、中長期的にですが、特にバリュー株は買いに情勢に変化は無いと思います。
株価が下げ過ぎたときは買い時かもしれません。私も状況により個別株を選別して、買い増すつもりにしています。

個人投資家の皆さんも、個々に選別しながら、売り買いを継続され良き投資活動をされるようお祈りしています。

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