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「欧州は厳しい状況が続く」/米国は先んじて景気が底を打ち、日本は日銀が緩和続ければ米に続いて上がっていくのでは

欧州経済の厳しい状況が続いているようです。

本日2/3付け日経で『ECB、大幅利上げを決定 3月も「0.5%引き上げ」』との記事が掲載されました。

欧中のインフレは、暖冬のせいで需要が抑えられているとはいうものの、ガス及び原油がロシア頼みだったこともあり米国より、かなり厳ものににものになっています。10月に10%を超えたところで一応ピークアウトしましたが、12月も8.5%ということで、米国が6%、日本が4%に比べて非常に高い値です。
そうであるために、利上げペースを落とすわけにいかず、今回ECBは0.5%の利上げを決定し、さらに次回についても0.5%引き上げるとECBリガルド総裁は発言しています。

米国よりかなり遅れた利上げでさらに苦しい

そして、米国よりかなり遅れた利上げで現在米国が4.5%程度に対して欧州は3.0%でなおインフレ抑制力が弱く、さらに利上げをしなければインフレがおさまりそうにありません。
これは少し前の本コラムでも触れたところです。

昨日、米国はFOMCが0.25%の利上げを決め、パウエルFRB議長がさらに2、3回の利上げは必要だが、インフレは終息の始まりの兆しがありそうだとのニュアンスの発言があり、市場は安心したところがります。
実際、このままで行けば今年中にはインフレの落ち着き先が見えてくる情勢になってきている気がします。

日本は、これは日銀の緩和政策の継続があれば、為替も安定の方向に行く可能性が高まり、政府の財政政策の後押しが続けば国内投資を刺激し、賃上げに結びついてくるような循環に入ればなおさらですが、良くなる可能性が有ります。

欧州の先行きは非常に厳しい

そういった、日米に比べると、欧州経済に厳しさは非常なものがあるようです。
一方で為替がユーロ高であることがドイツ主体の欧州は日本に比べても苦しいところがあるのではないでしょうか。
ここは、識者の分析が必要と思いますが、恐らくユーロ高は変わらない可能性が高いような気がしますので、そういう意味でも欧州は厳しいと言わざるを得ません。

今日は、とかく米国ばかりに注意が払われる状況の中で、欧州について私見を述べてみました。
今後、第三要素としての欧州についてときどき触れてみたいと思います。

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