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「9/20,21のFOMCを前に、今週(~9/16)は想定通りの展開だった。FOMCは0.75%、プラス少し厳しめのスタンスと読むが。」

今週の相場

今週(~9/16)の相場、先週既報(下記)に記した予想の範囲内だった。

上記記事で、9/9までにニューヨーク、日経がかなり戻して終えたことから、FOMC或いはそれ以前に下落余地をうめて、0.75%はほぼ確実で厳しめのスタンスとなることを述べた。

直接のきっかけは、9/13の米国8月の消費者物価指数(CPI)であった。CPIが予想を少し上回ったことにより、市場は1.0%の利上げの可能性も言い出して悲観的となり、~9/16(金)までに、相場を大きく下げて週末を迎えた。

来週のFOMC

この展開は、消費の強さと賃金インフレを最も気にしているFRBを少し安心させている状況かと思う。
FRBとしては、もう少し相場を下げたいくらいであろうが、利上げは、1.0%ではなく、大方の予想通りの0.75%ではないだろうか。
合わせて、少し厳しめのスタンスをとり、市場をけん制するものと思われる。
国際金融スジとしても、ニューヨークは制御の範囲内で、Chinaは思惑通り大きく下げているので、このトレンドで進むことを良しとしているのではないかと思う。

来週以降の相場は

このような状況下、インフレと利上げのジレンマをこなしながら、ニューヨークは、今年春以降のこのようなボラタイルな状況を繰り返していくだろう。
しばらくは、この流れが続いていくと思われる。
個人投資家にとっては、まさに優良バリュー株への仕込み時期だろう。

その先についてはまだ読めないが、中長期的にはこれまでも述べてきた通り、特に日本経済については円安、国内投資による生産性向上を伴う国内生産回帰の流れであり、そういう意味でポジティブといってよいと思う。

ひとつ新しい視点を述べておきたい。
参考になる記事を掲載する。

ドル高が続いている。FRBのドル指数を見ると、すでに2000年ITバブルの値を超えており、次の1980年代のレーガノミクス時代のレベルを目指している。 もちろん通貨の価値は循環する。波のように高くなったり安くなったりを繰り返し、今は高くな...

Posted by 白川 司 on Monday, September 12, 2022

いつもこの人の論説は信頼していてよく読んでいる白川司さんだが、今回の記事も鋭いと思った。
詳細は、メルマガでと書いているのでわかりにくいが、今回のインフレの根底にあるものの一つに、これまで国際金融スジに左右され続けたピープルの経済力の発露だと言っている。
米経済の根本的な変化がそこに起こっているとも書いている。
この視点は、これからの流れを左右するものと思う。

皆さんも是非、白川司さんに注目してください。


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