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「日本株はボックス圏を行ったり来たり。China相場が小春日和のことと日本株が上がるところまで上がったことが主要因です。しばらくは米国株に連れ動く流れ、個別株への目利き力勝負の時。」

4月以降、日本株はいったりきたり、それまでの上昇トレンドが切り替わっているようです。
春先くらいから本欄でも記してきたように、日本株の時価総額がGDPの160%を超えてかなりのレベルまで来たことが大きな要因だと思います。
(ちなみこの時価総額をGDPで割った数値をバフェット指数と言い、150%を超えるとかなり買われ過ぎというのがバフェットの従来からの言い分です)

また、一旦かなりシュリンクしたChina株が、当局がしゃにむにしてきている対策が小春日和的に効果を発揮しているため、日本へのマネーのめぐりが鈍っていることもあります(例えば下記を参照)。

バフェット指数と言い、China株への金回りと言い、日本市場への影響の本質的要因なのでここしばらくは、日本株がいったりきたりボックス圏をうろうろするというのは当然すぎるところかもしれません。

そういう意味で日本株の今の状況は、メインストリームである米国株に取れ動いていく相関が高くなっている状況なのだろうと思います。

そうしたマクロな流れの中で、5月に日本バリュー株が比較的堅調に推移していたことは、本欄で数年前から推奨してきた日本のバリュー株の評価が上がって来ていることと私自身も喜んでいます。
ただ、ある意味でそのようなトレンドの中で、個人投資家としては個別株への目利き力が問われる情勢にあることは非常に重要なポイントとだと思います。
特に海外勢が多く参入してきて個別株もボラティリティーがかなり上がっています。日頃からの情勢分析力が問われる相場になってきている面白いところに来ていると言えます。

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