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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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#国内投資

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「創薬業界の国内回帰/明治グループ」国内生産回帰、期待したい

以前にも創薬業界のニュースで優れたサイトということでご紹介していましたAnswersNewsで、国内回帰に関連する記事を見かけましたので紹介します。 明治グループの抗菌薬ビジネス これまで抗菌薬に強みを持ってきた明治グループでしたが、厚労省あるいは市場からの低コスト要請によって生産を海外依存してきていました。 しかし、コロナを機に医薬のサプライチェーンが揺るいで抗菌薬の供給不安が現実のものとなってきました。 折しも、米中冷戦であり経済安全保障政策が日本においても強力に進め

「確かにバブル崩壊以来、かつてない状況が出現しているのだろう」/日本市場に起きていること

このところの日本市場の活況に関する記事が多くなっています。 日経でも、上記のような情勢分析記事がまとまって出されるような状況ではあります。 ロイターでも日本の金融関係者のコメントが出たりしています。 概ね、これまで本コラムで記事にしてきたことがそれなりのロジックで語られているような気はします。 基本は、PBRに代表される指標での日本株の出遅れ感と改革志向、世界的な金融環境、米中冷戦による半導体に代表される日米韓台投資、そして何より日銀の緩和継続と円安による国内産業の活性

「円安は定着する」

今日3/27のロイターの二つのニュースも、これまで本コラムで申し上げてきた円安定着を肯定するものです。 ここで唐鎌氏は、安全資産としての円ではなくなっていることを結論として示しつつ、「実質実効為替相場」が2007年ごろ、1971年以前と変わらず、安い円のの状況であることを述べています。 また、下記の記事でも、 かつてのような、安全資産としての円でなくなっていることを述べています。 様々理由はあるでしょうが、円に対しての米欧や国際金融スジの態度が変わってきていることが如実

「日経は日本国民の利益=国益に反するメディアであり続けている、国際金融スジの方を向いた議論が多すぎる」

ここ数日の日銀金融政策決定会合に関する記事について、典型的に日経は、国益に反する報道が実に多いと思います。 国益に沿った金融政策については昨日記事に記しました。日銀の現行の緩和金融政策を続けることであると。 反国益の日経 昨日、日経に以下の二つの記事が掲載されたが、読んでいてどこの国のメディアなのか、気持ちが悪くなるほどになります。 このイールドカーブを歪まそうと、実需とはケタ違いの空売りで仕掛けているのは投機筋だということはすでにわかり過ぎるほどわかっていることです

「賃上げこそが日本経済再生のキモ」/トヨタ社長が言ったこと

ベストカーwebが良い記事を掲載している。 豊田章男会長の注文はマスメディアに対するものである。 自動車業界は、コロナ後も国内雇用を増やし、賃上げを続けてきた、しかし、そこに労組を持ち団体交渉し得ない残り70-80%の雇用者がいる、このことについてメディアは適切に伝え、社会を動かそうとしてきたのか? マスメディアへの痛烈とも言える批判ではないのか。 既存のマスメディアは、その独占利権構造にあぐらをかき、政府を批判することが仕事と勘違いし、国益すなわち国民の利益からは程遠

「日経もやっと賃上げ必要論まで書いてくれたか」/最初からもっと主張してくれときゃいいんだ

日経もやっと本当の意味での景気回復には、賃上げが必要とやっと書いてくれたようです。 円安になれば、総じて企業の利益が上がり、それが株価にも反映していく、との趣旨で記事は書かれている。そして賃上げが必要だとも。 おもに、株価の上げをテーマに書かれているので、さらに日本経済の再生のために必要なことが不十分なのですが、それは取りも直さず国内投資であり、それによって生産性を向上させ、賃上げとのポジティブスパイラルを形成していくことです。 記事中、政府の補正予算について記載はしてい

「円安の今こそ日本経済は成長できる、、、、」浜田宏一元内閣参与の見解こそ本質を表わしている。日本経済よ再生へ向かえ!

昨日10/26元内閣参与の浜田宏一さんが円安に寄せる論説記事をニューズウィーク日本版に掲載した。 円安でこそ日本経済は成長する 結論的に、なお日本経済は需要不足であり、円安により輸出競争力が増し国内投資、増産による経済効果があり、日本経済は成長する。これまでの円高はデフレと失業を齎してきたが、日銀はめげずに黒田総裁の次の総裁も現在の緩和政策を進めるべきだ、ということのようだ。 まさに、これが本質をついた議論と思う。 本ブログで私の言ってきたこととも基本的に整合している

「高橋洋一氏の記事に、現今の円安のチャンスであることの本質が記述されている」

これまで本欄でも、円安が日本にとってもチャンスであることを繰り返し論述してきた。 本日10/24下記、高橋洋一氏の下記記事が改めて現今の円安が如何に日本にとってチャンスであるか、についてその本質が記載されているので紹介する。 32年ぶりという32年前との違い 高橋さんはさほど述べておられないが、32年ぶりという32年前のバブル時代との差異が、32年前が1ドル=240円とかいう水準から円高が進んで1ドル=150円になったのに対し、現今は2010年前後民主党政権時の無策により

「とうとう150円までの円安に」/なお投機の勢いは続く模様だが、介入タイミング測りかねているが、、、、

とうとう為替は、1ドル150円の声を聞いてしまうまでになりました。 米国のインフレと利上げのジレンマは、現状で解消される見通しが立っておらず、少なくとも11月初めのFOMCでは0.75%の利上げが継続されるようです。 この状況では、日米の金利差は広がる一方で、投機筋はほかに手ごろな儲け口が絞られているせいもあるのでしょう、じわじわと円を売ってドルを買う動きを続けています。 円は10年物国債の利率が0.25%を上限にいくらでも日銀が供給するものだから、投機筋としてはやり放題

「やはり円安は日本経済の再生にプラス」

下記の記事で、円安の作用効果について再度述べさせてもらった。 また、4-6月期のGDP値改訂のニュースについて、国内投資の増加について円安の作用についても述べた。 これを支持する記事が見つかったので、紹介する。 高橋洋一氏と白川司氏の論説を是非読んでほしい。 ここで私がクダクダいうよりも両氏の記事を読んでいただいた方が分かり易い。私が言ってきたことと同じことを言っている。 これを機に日本経済の再生が進んでいくことを切に祈りたい。

「円安、株式相場、金融情勢、そして日本経済の再生」一昨日来の記事の続き

1)為替について 昂進する円安の議論が喧しい。 昨日引用した豊島逸夫氏が今日も記事を更新した。 昨日も少し失礼かもしれないが、言いたい放題の円安方向の議論を展開していたが、今日もそう言えないこともない記事をまた掲載しているとも言える。 いわく、原油、金などコモディティーが下落に転じてきて、すこし金利も下げたせいで、ニューヨーク株も昨日は持ち直した、しかし、FRB関係者は利上げを強く示唆し続けており、これから9/20-21のFOMCまで対外発信を控えるブラックアウト期間で

「やはりさらに進む円安」/国内投資&賃上げのポジティブスパイラルを!

ここ数日の報道を見ていると、やはりさらに円安が進むことは確かなようです。 8/28の本コラムで米国の利上げの先行きを述べました。 最新の予想では、利上げピークが来年初3.3%が3.8%、ピーク時期が23年2月から6月に後ろ倒しに変わしました。 しかし、FRB関係者の言では、来年の利下げはないとのタカ派の意見が強く、しかも最近ではハト派は少数になっていることも確からしく、この予想でもかなり穏健だろうと思われます。 今日の日経などでは、例えば、 いつも比較的米国の国際金融ス

「円安について/4月以来論じてきたここと」

本年2022年4/13以来円安について論じてきたことを掲載します。 1)円安  円安に関する議論が喧しい。これらの議論を見ていて国内に覆われている”弱気の虫”の存在は存外に根が深いと思う。これは一つには中共やロシア方面から吹く風に靡くマスメディアに原因があると言える。  しかしそれにしても政府までが弱気過ぎないか。もし円安が危機だとしても、私のように還暦にもなり幾ばくかの人生経験を経たもの皆が持っている感覚として”危機”というのはチャンスそのものである、との鉄案から導き出し