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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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#金融政策

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって良いことですが、日米金利の先行きからは、じきに円高にふれると思いますので騒ぎ過ぎない方が良い」

2024年5月10日、1ドル=155円台 今週末の段階で1ドルは155円台となっています。5月の連休のはざまには160円台をかすめ、さすがに政府日銀当局の為替介入があったらしく、一時は152円台とかに戻しましたが、現在は155円台となっています。 もともと3月とか、4月の段階で1ドル=150円台になり、152円台を突破するに及んでさすがに介入があるだろうと言われてましたが、岸田総理の訪米や、イエレン米国財務長官の牽制コメントによってでしょうか、当局は介入できませんでした。

「やはり日銀は金融正常化を急ぐべきでないのに、何かに動かされている。高橋洋一さんのコラムを参照してください」/日本をおかしくした緊縮財政派が安倍さん亡き後のさばりだしてきているらしい、悪い道へ戻るようなことをさせていけない!

日銀は金融正常化を急ぐべきでない 明日3/19(火)日銀金融政策決定会合後の金融政策について、日銀植田総裁が記者会見します。 本当に日銀は金融正常化を急ぐべきではない。 それは昨日の記事に記しました。 なお、しつこいデフレマインドが蔓延っているのです。完全にデフレがマインドごと払拭されるまで金融正常化を急ぐ必要はありません。 高橋洋一さんの記事に注目してほしい 上記の高橋洋一さんの記事に注目してほしい。 国民にとって非常に重要な日本の公教育が世界から見て大きく後塵を拝

「マクロ金融情勢:インフレと高金利金融政策のジレンマから、リセッションリスクと金融政策へ焦点が移動する国際金融スジ」/今はかなり見えにくい先行き、この先が見えてくるのはもう少し時間がかかる。

これまでインフレを高金利金融政策で鎮静化することに金融当局も国際金融スジも関心を集中させてきました。 しかし、これだけの高金利政策を継続してきており、また金融政策は遅効性であることから、インフレ鎮静化のサインに重ねてリセッションのリスクが高まってきます。 このことがこれまでのインフレと高金利政策であった関心の的が、リセッションリスクへの移行を遅らせるようです。 現在の、市場の大きなボラティリティーはこのことに起因しているのではないかと思います。 そのことを感じる、記事が今日(

「インフレとの闘いは終盤になりつつあるが、景気後退とインフレのジレンマの本格化はこれから、量的引締めも継続中、、、、しかしFRBも大きく市場を下落させたいとは思わず、、、という均衡を行ったり来たりか?」

11月はインフレ後退し長期金利が下がり、株式市場が大きく上昇 11月はここのところでは従来に比して大きく株式市場が上昇しました。これは、インフレリスクが統計指標上後退して10月に上がっていた長期金利が見事なほどに下がり、利下げが盛んに前倒しされるとの予想が出てきたというような情勢によるものです。 上記記事は、それをサンタラリーが一足先にやってきたなどと揶揄する情勢を記していますが、記事の趣旨はそれだけでなく先行きの不安要因をこそ論じているところにあります。 先行きの不安

「1ドル149円台に戻る。そう簡単に長期金利低下、ドル安ということにはなりそうにない」

1ドル149円前半 昨日のニューヨークで為替は、1ドル149円台前半に戻ったようです。そうそう円高にならなかったようです。 新規失業保険申請件数予想以下 上記記事によれば、 「米労働省が22日発表した11月18日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は20万9000件と前週から2万4000件減少した。市場予想は22万6000件だった。」 ということで、 米長期金利も上がらず下がらず、株はダウ、ナスダックとも上げ、為替は、総じてドル安、その中ではユーロが0.2

「このところの市場の流れは、予測の線で推移しています、今後も短期的にはこの線で行く蓋然性有り。ただ米欧の商用不動産問題には注意」

本コラムでの近々の分析予測記事 本日8/1までの数日の日本市場の情勢は、これまで本コラムで記してきたスジの線で、順調すぎるほど推移してきているように思います。 少し振り返って以下に、記事を引用します。 為替、株の推移 為替については、本日8/1夜の時点で、 1ドル143円ちょうど付近と、一時135円を伺う勢いがやはりテクニカル要因によったものであることを伺わせます。 予測通りかなりのところまで円安の水準に戻りました。 株については、 日経平均で、 昨年末年始の2600

「為替円安に振れ、日本株上昇」/テクニカルな円買戻し局面が終わったなら、8月は日本株高と予想

日経豹変 円高一辺倒だった先週までから、昨日7/18,本日7/19と二日連続で円安株高に変わった。 日経も先週までと打って変わったように、 上記のような記事を出しますし、日経平均の400円余りの上昇に市場も久しぶりに沸いたという感じです(株については下記記事を参照ください)。 明日になったらなったで、日本株が上がりそうなどという取って付けたような記事が日経に出そうな気がします。 為替と日本株の相互作用的相関 これまでにも縷々述べてきましたが、為替と日本株の相互作用的

「日本株への投資トレンドはしばらく続くか?為替と株の相関に注意」/円と日経平均の連動性について

為替と株価 このところ、株価が為替への敏感度を増しているように思います。 マクロには、一昨年末当たりからその傾向が顕著に出て来ているように思いますが、ここのところの敏感さは非常に大きいような気がします。 昨年からの円安で日本の株価が、大きく過ぎる円安は別として、左右されるような感じをお持ちの方は多いのではないでしょうか? 円安と日本経済 ただ、円安はこれまで本コラムで繰り返し述べて来ていますように、日本経済にとって基本的プラス要因です。経済安全保障環境が一変した中で国内

「6月のFOMCは、0.25%の利上げで確定か、ナスダックは上げ過ぎたので下がる?、、、日本株も一旦調整か」

これまでの本欄で近々の金融情勢について種々述べさせていただいています。 すこし日本株は上げが急ピッチでしたので、調整するかもしれないという空気が出て来ているのが感じられると思います。 海外の情勢に目を移しますと、 米国の個人消費支出コア物価指数が4.7%と予想を0.1%上回り、ここのところインフレに過敏になって発言が増えているFRBのタカ派の勢いがさらについてくる気配がしています。 先週の段階で、6月のFOMCは利上げ継続が過半数になってきていましたので、個人消費支出コア物価

「IMFも日銀の金融政策を支持、退任間際の黒田総裁は大規模緩和効果を是と改めて主張し、新日銀副総裁もそれに呼応して大規模緩和継続は確か。日本経済の先行きは明るい!」

国際通貨基金(IMF)は、2023年の日本経済に関する審査(余計なお世話だが)を終えて日銀の金融政策に関するコメントを発表したようです。 コメント要旨 日銀の物価目標2%とする現状の大規模緩和政策を概ね指示したということです。 2023年の日本の物価動向も日銀黒田総裁が言ってきた年後半にかけて物価上昇が収まってくるとの見通しを支持もしています。 また、イールドカーブコントロール政策の変更の事前示唆は投機的圧力に繋がるとして否定しています。 日銀政策を支持 以上、IMF

「白川前日銀総裁よろしからず、世耕自民党参院幹事長の言や良し」

白川前日銀総裁がIMFの季刊誌に投稿し、黒田大規模緩和について批判している記事を何度か見た。 これには、非常に腹が立つというか、虫の良いというか不快な感じがしたものだ。 そうしたところ、本日3/9自民党の世耕参院幹事長が下記記事で痛烈に批判しているのを見て、今後の金融政策を進める上でも非常に良い発言だと思った。 全く世耕さんの言う通りで、まず「自分自身の時代総括を」してもらわなければならない。 あの、リーマンショックの後、2012年までの間、金融を緩和せず結果として世界

「相変わらずメディアは金融政策に関しても反日報道を繰り返している」

相変わらずメディアは金融政策についても反日報道を繰り返している。 この見出しで言おうとしていることは、 大規模金融緩和政策の縮小を望む声が多く、黒田総裁のこれまでの大規模金融政策についても評点はせいぜい65点である、 ということであろう。 しかし、帝国データバンクが数字として発表しているのは、 金融緩和縮小 39.6% 金融引き締め  6.4% 一方、 現状維持   36.4% 金融緩和のさらなる拡大        17.6% ということを書いている。 つまり、金融緩和縮

「日銀の政策修正後、来年の動きについて、みずほの唐鎌氏の言はまともだと思う」

日銀の金融政策修正は市場にネガティブ 日銀の金融政策修正で、日本はもちろん米国、欧州の相場も下げ基調、為替は円高の動きが続いているように見える。 12/20の修正後、本コラムでもコメントしたような市場情勢が欧米の機関投資家がクリスマス休暇から市場に帰ってきつつある今も続いている。 来年もしばらくはこの情勢が続くものと私は思っている。 黒田さんには投機筋によって攻め込まれたところをなんとか頑張ってもらって、あの政策を維持して日本経済への好影響である、円安、株価上昇への道筋を