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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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#インフレ

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「マクロ金融情勢:インフレと高金利金融政策のジレンマから、リセッションリスクと金融政策へ焦点が移動する国際金融スジ」/今はかなり見えにくい先行き、この先が見えてくるのはもう少し時間がかかる。

これまでインフレを高金利金融政策で鎮静化することに金融当局も国際金融スジも関心を集中させてきました。 しかし、これだけの高金利政策を継続してきており、また金融政策は遅効性であることから、インフレ鎮静化のサインに重ねてリセッションのリスクが高まってきます。 このことがこれまでのインフレと高金利政策であった関心の的が、リセッションリスクへの移行を遅らせるようです。 現在の、市場の大きなボラティリティーはこのことに起因しているのではないかと思います。 そのことを感じる、記事が今日(

「リーマンショック並みの金融不安かもしれない、米連銀貸し出しはリーマン超え26兆円。債券含み損はすでに80兆円ということ、、、、」

今般の金融不安の実態が次々明らかに 今般の米銀破綻に続く金融不安はやhリかなり大きなものだということがわかってきたようです。 下記日経の記事では、 FRBの緊急融資枠が12日から10日たった22日で536億ドル(約7兆円)、連銀の通常貸し出しが3/8時点で45億ドル程度だったものが15日時点で1528億ドルと、既報したようにリーマンショック時を抜いたということです。 都合で2000億ドル(約26兆円)以上であるようです。 また、下記記事には、 今回のシリコンバレー銀行

「米国金利ターミナルレイト5.5-5.75%の可能性にFRB関係者が言及」/物価目標3%にも言及

FRB関係者、米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁が、「連邦準備理事会(FRB)が政策金利を5.5─5.75%に引き上げる必要性について「確かに想像できる」」と述べたということです。 また、来年の今頃までに利下げしている可能性は小さいことにも言及している。 これは、最近の雇用情勢の逼迫、インフレのぶり返しを示す統計結果を踏まえて、市場関係者のみならずFRBにもタカ派勢力が勢いを得ていることのしるしかと思います。 それは、これまで本コラムで記事にしてきた通りです。 例えば以

「雇用情勢は変わった、インフレは持続する」/ポストコロナで働き手が戻らない

今日2/20の日経に漸く世界の雇用情勢をまとめた記事が出たようです。 米国、欧州共にポストコロナで働き手が容易に労働市場に戻ってこない情勢が統計を示しながら明らかにしています。 日本も相対的には離脱が少ない中で戻りが鈍いとの数値も出ているようです。 この事態については、半年以上前から本コラムでも示してきましたが、漸く日経も記事にしてきたのか、と思います。 (本コラムについては、最近では下記記事などを参照) 確かに実態を表しているような気がします。 雇用者側もなかなか満足

「米国利上げ、リセッションリスク、インフレ、、、状況はさほど悪くないのでは?」

いつも引用させていただいている、豊島逸夫氏の「金のつぶやき」が結構悲観的だな、と思いました。 雇用統計の上振れ、昨日の米CPIの予想上回り、昨日の1月の米小売売上も予想を上回りの三連発 雇用統計の上振れ、昨日の米CPIの予想上回り、昨日の1月の米小売売上も予想を上回り利上げモードは収まりそうもないという状況になっています。 豊島氏の記事は、1月の米小売売上下発表前の記事ですが、国際金融スジの今年の利下げはなさそうとのコメントも載せ、リセッションリスクも大きそうなことに言及

「今日明日FOMC 0.25%は既定路線 もうそろそろ国際金融スジと歩み寄る??」

今日1/31と明日2/1は、FRBの金融政策決定会合FOMCです。 さまざまな思惑があり、 日経の記事もああ言うものありこう言うものありという状況、 かと思います。 このような状況は、年末年始とさして変わっていないと言えます。このコラムでもその状況について記事にしました。 どうも、この記事を書かせてもらったのち、状況を日々見ているとですが、この時書いたシナリオの可能性がやや高まっているのを感じています。 FRBとて民間であり、同じ民間の国際金融スジと認識のギャップを大き

「米欧金融当局と国際金融スジとの認識ギャップ縮まらず、今年の中で歩み寄るとすればこのままある程度のインフレ容認になる、日本は日銀の金融緩和姿勢で米欧と同スタンスになり米欧に遅行してインフレトレンドになるか」

ここのところの世界の金融政策に関する記事を散見しているとどうやら今年の先行きの一つの候補シナリオがあるらしいことを感じます。 もちろん、その通りになる蓋然性がどうのこうのというつもりはありません。 FRB関連では、 などに典型的に見られるように、FRB各委員は民間の国際金融スジの楽観シナリオには一定の距離を置く、タカ派主張を繰り返しています。 このことはしばらく続くと予想して間違いないと思います。インフレはやはりそれほど怖いことなのです。 しかし、ここでよく考えてみる必要

「インフレ、賃上げ」/物価も賃金も長いスパンで上がり続ける、米欧日の順で上がって来ている、なおさら日本は賃金は上がり続ける可能性が高い

今日1/11(水)の日経、時事通信等で賃上げが加速しそうなニュースが続いている。 持続的な賃上げの流れが出来つつある このこと自体については大いに歓迎していいのではないかと思っている。 また、十倉経団連会長の言は、悪くとれば、持続的な賃上げというのは、一遍に急激な賃上げはできないかもしれないが来年、再来年へと時間を掛けて賃上げするように要請している、とも受け取れるいつもの経営サイドのコメントと言えるところがある。 しかし、後半の来年再来年へと賃上げは続くと言っているのは、

「今年年央くらいから日本は良くなるのではないか」ご参考/白川司氏youtubeをご覧ください。

今年の日本経済 年末に今後の金融情勢に関して、二つの記事を書きました。 少し悲観的な見通しを書いたつもりです。 やはり日銀が持ちこたえられず実質利上げに追い込まれたことが短期的には影響を与えるだろうと思われるからです。 しかし、日銀は量的緩和を続けることに変わりはなく、日本経済については一定時間を経て良くなってくるだろうということは申し上げてきました。 白川司さんの経済展望 今回、非常に有意義な情報をご紹介しておきます。 いつもこの白川司さんのツイッターやFaceb

「インフレは収まらず、なお続く利上げ、仮想通貨もまだまだ破綻あり下がり続ける」

インフレはまだまだ収まりそうにない。これはやはり構造的変化の可能性が高く、これまでのデフレ基調には戻らない可能性が高い。世界の経済潮流が変わったのだと思う。 本日12/23ロイターは、労働需給のひっ迫とドル高を報じている。 インフレの根本原因は労働需給であるように思う。 米国ではコロナでレイオフされた高齢者が労働市場に戻ってこないと言われている。 これこそ、新自由主義に対する中堅層の反乱だという識者もいるほどである。その要素は十分あるように思う。 であれば、やはり基調が変

「株が大きく上昇し、為替は大きく円高に切り返した」/今後流れは変わるか?株価、為替は?仮想通貨は?

今日11/11は、昨日の米CPI(消費者物価指数)が前年同月比7.7%と予想の7.9%を下回ったことでニューヨーク株は大きく反発し、日経も800円以上の上昇相場を演じた。 また、次回12月のFOMCが0.50%になる可能性が大きくなったことで、金利も下げ、為替は大きく円高に戻して、現在は140円を切って昨日から7円以上の急激な円高に振れている。 これにより、今後の相場の流れが変わるだろうか? 豊島氏のコラムは? 本日は、豊島逸夫さんもコラムを更新している。 この中で、

「米雇用状況に変化の兆しか、との記事だが、、、もう少し様子見が必要かもしれない」

1.米国の雇用状況に少し変化の兆しが出て来ているようだ。 下記の記事をご覧ください。 まず、10/4アメリカ労働統計局の最新の求人労働移動調査で米国の8月の求人数が1100万件と7月から110万件減少したことを挙げている。コロナパンデミック初期の収縮以来のことで企業が不景気が始まったと感じて採用を絞っていると言っている。 この数字はFRBを利上げが効いてきたと喜ばせるだろう、とも識者に語らせている。 確かにグラフ上は求人数がピークアウトして減少に転じたように見える。 2

「やはり円安は日本経済の再生にプラス」

下記の記事で、円安の作用効果について再度述べさせてもらった。 また、4-6月期のGDP値改訂のニュースについて、国内投資の増加について円安の作用についても述べた。 これを支持する記事が見つかったので、紹介する。 高橋洋一氏と白川司氏の論説を是非読んでほしい。 ここで私がクダクダいうよりも両氏の記事を読んでいただいた方が分かり易い。私が言ってきたことと同じことを言っている。 これを機に日本経済の再生が進んでいくことを切に祈りたい。