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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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#FOMC

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「6/13,14FOMCあるいはその先に向けてのリスクは?」/意外に国際金融スジは安穏としているように見える

FOMCは織り込み済み? 米国時間明日明後日とで米金融政策決定会合FOMCが行われることは繰り返しお伝えしてきました。 その内容についても、利上げ見送りの可能性が高いこと、見送れば7月に利上げする可能性の高いこともお伝えしてきました。 そしてどうやら、それらについて市場は既に織り込んでいるようです。 いつものように、豊島逸夫氏のコラムを引用します。 6月利上げ見送り、7月利上げの可能性 このなかでも、上記したように6月は利上げ見送りで7月に利上げという可能性が高いことを

「確かにバブル崩壊以来、かつてない状況が出現しているのだろう」/日本市場に起きていること

このところの日本市場の活況に関する記事が多くなっています。 日経でも、上記のような情勢分析記事がまとまって出されるような状況ではあります。 ロイターでも日本の金融関係者のコメントが出たりしています。 概ね、これまで本コラムで記事にしてきたことがそれなりのロジックで語られているような気はします。 基本は、PBRに代表される指標での日本株の出遅れ感と改革志向、世界的な金融環境、米中冷戦による半導体に代表される日米韓台投資、そして何より日銀の緩和継続と円安による国内産業の活性

「米欧金融不安収まらず、、、、」/利上げ打ち止めが確定しないと見通し立たない

ロイター記事の通り、金融不安収まらない 米欧金融不安について、昨日のJPモルガンによるFRC買収による救済でもまだまだ収まりそうにありません。 下記ロイター記事からは、国際金融スジの懸念の声が漏れ聞こえてきます。 本コラムでも懸念があると記してきました、商業用不動産証券はかなりリスクを膨らませているようです。 不良債権を抱える米欧金融機関 つまり、利上げで不良債権化したいわゆる債権類と、利上げによりこれも下落する不動産関連の債券証券類のかなりが不良債権化して、銀行をは

「米地銀FRC破綻JPモルガン買収と5/2,3FOMC」/利上げ継続、株価下げを予想

米国金融不安 米地銀FRCが危ないと言うのはここのところのニュースとなっていました。シリコンバレー銀行破綻以来くすぶる金融不安が根が深いことを示していると思いますが、それでも3月のFOMCは金融不安を打ち消すように0.25%の利上げを決定しました。 FRCはどうなった、、、 さて、もう既に明日に迫ったFOMCです。 このような金融不安くすぶる状況下、日刊ゲンダイは下記のような記事を掲載していました。 まさに金融不安が現実にあることを感じさせます。 そのような状況下、

「FOMC予想通り、パウエル議長が少し歩み寄り、これも予想通り」

本日朝2/1のFOMCの結果が報道された。 大方の予想通り0.25%の利上げ、今後も利上げ継続するとの趣旨が発表された。 FRBの中心値は、あと2回0.25%の利上げを行って、ターミナルレイトは5.1%程度だが、国際金融スジはあと1回の利上げで打ち止めということでそのギャップはなお残存している。 しかし、会見要旨には、若干の国際金融スジへの歩み寄りが見られた。 インフレが収まり始めている、景気を落ち込ませ失業率を大きく上昇させることなくインフレ率2%に戻す道がある、等々であ

「日本雇用情勢も米欧と同じ状況、インフレは続く、FRBは2%を諦めるのではないか」

日本の雇用情勢も米欧と同じ、パラダイムはインフレは確実 上記掲載したように、日本の雇用情勢も高齢者が市場に戻ってきていなく、どういうわけか30-40代男性も戻っておらずということもあり、かなり逼迫している様相が出ています。 これは、米欧と同じ状況で、賃上げが止まらない真因になったいます。 米欧日も含めたインフレについては、原油高をきっかけとして、ウクライナ紛争も合わさった形で原料高からのコストプッシュインフレと言われていますが、ここに来て労働コストつまり雇用賃金の上昇が

「今日明日FOMC 0.25%は既定路線 もうそろそろ国際金融スジと歩み寄る??」

今日1/31と明日2/1は、FRBの金融政策決定会合FOMCです。 さまざまな思惑があり、 日経の記事もああ言うものありこう言うものありという状況、 かと思います。 このような状況は、年末年始とさして変わっていないと言えます。このコラムでもその状況について記事にしました。 どうも、この記事を書かせてもらったのち、状況を日々見ているとですが、この時書いたシナリオの可能性がやや高まっているのを感じています。 FRBとて民間であり、同じ民間の国際金融スジと認識のギャップを大き

「米雇用状況に変化の兆しか、との記事だが、、、もう少し様子見が必要かもしれない」

1.米国の雇用状況に少し変化の兆しが出て来ているようだ。 下記の記事をご覧ください。 まず、10/4アメリカ労働統計局の最新の求人労働移動調査で米国の8月の求人数が1100万件と7月から110万件減少したことを挙げている。コロナパンデミック初期の収縮以来のことで企業が不景気が始まったと感じて採用を絞っていると言っている。 この数字はFRBを利上げが効いてきたと喜ばせるだろう、とも識者に語らせている。 確かにグラフ上は求人数がピークアウトして減少に転じたように見える。 2

「9/20,21のFOMCを前に、今週(~9/16)は想定通りの展開だった。FOMCは0.75%、プラス少し厳しめのスタンスと読むが。」

今週の相場 今週(~9/16)の相場、先週既報(下記)に記した予想の範囲内だった。 上記記事で、9/9までにニューヨーク、日経がかなり戻して終えたことから、FOMC或いはそれ以前に下落余地をうめて、0.75%はほぼ確実で厳しめのスタンスとなることを述べた。 直接のきっかけは、9/13の米国8月の消費者物価指数(CPI)であった。CPIが予想を少し上回ったことにより、市場は1.0%の利上げの可能性も言い出して悲観的となり、~9/16(金)までに、相場を大きく下げて週末を迎

「米利上げピーク予想が、0.5%上振れ、ピーク時期が4カ月後ろ倒し」さて、まだ楽観的ではないか、、、

今朝の日経でジャクソンホール会議参加の記者からと思われる記事が掲載された。 この記事では、利上げピークが来年初3.3%が3.8%、ピーク時期が23年2月から6月に後ろ倒しに予想されている。 金利先物からはじき出される予想でそれなりに根拠はあるのであろう。端的に上記グラフに表されている通りだ。 現在の、政策金利であるFederalFund金利2.25-2.5%を今後半年の間に1.5%ほど利上げし、半年ほどで緩やかな利下げモードに入るということを指し示している。 つまり、2

[8/25~27のジャクソンホール会議のFRBパウエル議長講演までは要注意」

 7月まで毎月、FRBの金融政策変更の機会であるFOMCが開催されていた。  6月は予想を超えるインフレによりサプライズの0.75%利上げ、7月はそれに引き続き0.75%だった。6月は大きく相場が下げ、円安の一層の昂進があったが、7月はある意味で織り込み済で逆に安心感から株価は多少の上昇をみた。  さて、8月はFOMCはなく、次回は9月である。大方の予想は0.5%利上げあたりで推移していると思うが、まだ、不透明要因が多い。    ただ、9月はまだ先であるため、注目は、8/25