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2023年3月の記事一覧
「IMFも日銀の金融政策を支持、退任間際の黒田総裁は大規模緩和効果を是と改めて主張し、新日銀副総裁もそれに呼応して大規模緩和継続は確か。日本経済の先行きは明るい!」
国際通貨基金(IMF)は、2023年の日本経済に関する審査(余計なお世話だが)を終えて日銀の金融政策に関するコメントを発表したようです。 コメント要旨 日銀の物価目標2%とする現状の大規模緩和政策を概ね指示したということです。 2023年の日本の物価動向も日銀黒田総裁が言ってきた年後半にかけて物価上昇が収まってくるとの見通しを支持もしています。 また、イールドカーブコントロール政策の変更の事前示唆は投機的圧力に繋がるとして否定しています。 日銀政策を支持 以上、IMF
「産経新聞3/26の5面 日曜経済講座 長短金利操作解除を急ぐな」田村秀男、浜田宏一、、、要は賃金が十分上がり続けるまで異次元緩和を止めるべきでないということ
要は賃金が十分上がり続ける経済まで異次元緩和を止めるべきでないということ 本日3/26の産経新聞5面、日曜経済講座に非常に重要な金融政策に関する考え方が掲載されている。 経済記者の田村秀男さんとアベノミクス指南役だった浜田宏一米エール大学名教授による記事だが、 要点は、 1)異次元金融緩和解除を急ぐな、 合わせて、 2)イールドカーブコントロール解除も急ぐな ということだ。 これらについては、本ブログでも再々に渡り記事にしてきている。 などなどに掲載したが、 田村秀男氏
「リーマンショック並みの金融不安かもしれない、米連銀貸し出しはリーマン超え26兆円。債券含み損はすでに80兆円ということ、、、、」
今般の金融不安の実態が次々明らかに 今般の米銀破綻に続く金融不安はやhリかなり大きなものだということがわかってきたようです。 下記日経の記事では、 FRBの緊急融資枠が12日から10日たった22日で536億ドル(約7兆円)、連銀の通常貸し出しが3/8時点で45億ドル程度だったものが15日時点で1528億ドルと、既報したようにリーマンショック時を抜いたということです。 都合で2000億ドル(約26兆円)以上であるようです。 また、下記記事には、 今回のシリコンバレー銀行
「FOMC 0.25%利上げ、パウエル議長もこれしかなかったのだろう。インフレへケアしつつ金融システム安定化をした」/いずれインフレ目標2%を変えるのではないか?
FOMCの結果 本日朝、3/22FOMCの決定が報道されました。日経でもロイターでも様々な識者の意見が開陳されています。 3月の初め時点の利上げ予想は0.50%だったのですが、シリコンバレー銀行破綻に始まる金融不安が意外に大きいことが伝わり、それがそもそも利上げによる債券の下落によるものであることわかりました。 利上げ予測と結果 こうした中で、金融不安がかなり大きなものであれば、利上げも止めることになるし、小さなものであれば0.50%で利上げ継続する線も可能性として有
「デフレ低金利からインフレ高金利へ時代転換 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン」
下記の先行記事中に、 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン について、読後記事にすると記しました。 かなり重厚な内容でしたので読むのにしばし時間を要しましたが、これまで昨年から本コラムで繰り返し述べてきたデフレからインフレへのパラダイム転換について、理論的背景がはっきりと浮かび上がってきた思いです。 日本の低落と世界の労働年齢人口 この本の中では、日本の失われた30年について、明確に記述して