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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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2023年3月の記事一覧

「IMFも日銀の金融政策を支持、退任間際の黒田総裁は大規模緩和効果を是と改めて主張し、新日銀副総裁もそれに呼応して大規模緩和継続は確か。日本経済の先行きは明るい!」

国際通貨基金(IMF)は、2023年の日本経済に関する審査(余計なお世話だが)を終えて日銀の金融政策に関するコメントを発表したようです。 コメント要旨 日銀の物価目標2%とする現状の大規模緩和政策を概ね指示したということです。 2023年の日本の物価動向も日銀黒田総裁が言ってきた年後半にかけて物価上昇が収まってくるとの見通しを支持もしています。 また、イールドカーブコントロール政策の変更の事前示唆は投機的圧力に繋がるとして否定しています。 日銀政策を支持 以上、IMF

「インフレのための利上げか、金融安定化のための緩和か、FRBの利上げ派と国際金融スジの緩和派がせめぎ合っている」

米国でインフレのための利上げか、金融安定化のための緩和か、FRBの利上げ派と国際金融スジの緩和派がせめぎ合っています。 米議会で、バーFRB議長を米民主党のバルガス議員が追及しているようです。 シリコンバレー銀行に対して、管理監督責任がFRBにはありますが、 「サンフランシスコ連銀の検査官はリスク管理の問題点を2021年11月からSVBに指摘し、監督当局としてきちんと対応したと説明していた。」ということですが、 「29日の金融サービス委では、バルガス下院議員(民主党)が『規

「日本株バリュー株は、やはり買いでしょう」

最近の市場を見ていると、やはり日本株バリュー株は買いだという感を持ちます。 円安が定着していますし、国内の投資環境は日銀の金融緩和政策で揺るぎなく優位にあります。 一方で、米欧の金融情勢はシステム不安があり、しばらくは不安定さを払拭できないでしょう。 そう思ってみていますと、いつもウォッチしています、豊島逸夫さんのコラムで良い情報がありましたので引用します。 この記事中で、豊島さんは海外の国際金融スジのネットワークの中で日本株への関心が高まっていること、招聘の応じてニュー

「”総務省文書”問題、形勢は完全に高市大臣側有利に」

これまで多数記事配信してきました、いわゆる”総務省文書”問題ですが、形勢が完全に高市大臣側有利になりました。 マスメディアの一角「日経」が高市大臣側の言い分を報道 マスメディアはこれまで同様、野党立憲民主党側につく偏向報道を続けていました。 しかし、今日の段階で、これまでの高市大臣側の毅然とした合理的対応とそれを受け止めた世論のために、マスメディアの一角「日経」がついに下記のような高市氏側に好意的記事を出すに及んでいます。 もちろんまだなお、2014,15年当時「礒崎首

「この金融不安は本物かもしれない、大きな変動が起きるかもしれません」

先行き大きな変動を伴うものかもしれません 3月の上旬から、米欧から日本を揺るがせてきているシリコンバレー銀行破綻を発端とする金融不安ですが、よくよく考えてみますとかなり大きな変動を伴うものだろうという気がしてきました。 今日3/27の下記ニュースはこれまでと同様、この金融不安がなかなか一筋縄ではいきそうにないとのネガティブな方のものです。 IMFの理事が北京に行き、どういう意図で発言したのか、わかりませんが、先行きが心配とのネガティブな意見だと思います。 今後も、落ち着

「円安は定着する」

今日3/27のロイターの二つのニュースも、これまで本コラムで申し上げてきた円安定着を肯定するものです。 ここで唐鎌氏は、安全資産としての円ではなくなっていることを結論として示しつつ、「実質実効為替相場」が2007年ごろ、1971年以前と変わらず、安い円のの状況であることを述べています。 また、下記の記事でも、 かつてのような、安全資産としての円でなくなっていることを述べています。 様々理由はあるでしょうが、円に対しての米欧や国際金融スジの態度が変わってきていることが如実

「産経新聞3/26の5面 日曜経済講座 長短金利操作解除を急ぐな」田村秀男、浜田宏一、、、要は賃金が十分上がり続けるまで異次元緩和を止めるべきでないということ

要は賃金が十分上がり続ける経済まで異次元緩和を止めるべきでないということ 本日3/26の産経新聞5面、日曜経済講座に非常に重要な金融政策に関する考え方が掲載されている。 経済記者の田村秀男さんとアベノミクス指南役だった浜田宏一米エール大学名教授による記事だが、 要点は、 1)異次元金融緩和解除を急ぐな、 合わせて、 2)イールドカーブコントロール解除も急ぐな ということだ。 これらについては、本ブログでも再々に渡り記事にしてきている。 などなどに掲載したが、 田村秀男氏

「高市さん、(文書公開し)真摯に対応されています。疑念に思う方はこの公開文書を見て責任をもって判断してください」

疑念を抱く人は偏向メディアに左右されずしっかり核心の文書を確認してください メディア誌上に喧しい、例の高市大臣に関連するいわゆる”総務省文書”問題ですが、 高市早苗大臣が、真摯に文書公開し、対応されています。 高市さんに疑念を抱く方は、この文書をしっかり見て、メディアの偏向報道ではなく、自分でしっかり判断をしてもらいたいと思います。 あの「60年安保騒動」でも核心文書を読んでいなかった 世の中のことは、メディアの報道ではなかなかわからないのが実情です。あの有名な、日本

「リーマンショック並みの金融不安かもしれない、米連銀貸し出しはリーマン超え26兆円。債券含み損はすでに80兆円ということ、、、、」

今般の金融不安の実態が次々明らかに 今般の米銀破綻に続く金融不安はやhリかなり大きなものだということがわかってきたようです。 下記日経の記事では、 FRBの緊急融資枠が12日から10日たった22日で536億ドル(約7兆円)、連銀の通常貸し出しが3/8時点で45億ドル程度だったものが15日時点で1528億ドルと、既報したようにリーマンショック時を抜いたということです。 都合で2000億ドル(約26兆円)以上であるようです。 また、下記記事には、 今回のシリコンバレー銀行

「FOMC 0.25%利上げ、パウエル議長もこれしかなかったのだろう。インフレへケアしつつ金融システム安定化をした」/いずれインフレ目標2%を変えるのではないか?

FOMCの結果 本日朝、3/22FOMCの決定が報道されました。日経でもロイターでも様々な識者の意見が開陳されています。 3月の初め時点の利上げ予想は0.50%だったのですが、シリコンバレー銀行破綻に始まる金融不安が意外に大きいことが伝わり、それがそもそも利上げによる債券の下落によるものであることわかりました。 利上げ予測と結果 こうした中で、金融不安がかなり大きなものであれば、利上げも止めることになるし、小さなものであれば0.50%で利上げ継続する線も可能性として有

「デフレ低金利からインフレ高金利へ時代転換 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン」

下記の先行記事中に、 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン について、読後記事にすると記しました。 かなり重厚な内容でしたので読むのにしばし時間を要しましたが、これまで昨年から本コラムで繰り返し述べてきたデフレからインフレへのパラダイム転換について、理論的背景がはっきりと浮かび上がってきた思いです。 日本の低落と世界の労働年齢人口 この本の中では、日本の失われた30年について、明確に記述して

「『ねつ造なしと総務省が報告』と立憲議員が明らかに」(FNN)というのは全くの間違い

今日3/20も立憲とメディアにより間違いだらけの記事 が垂れ流されました。 下記のツイッターをご覧ください。 総務大臣が、「総務省の当事者の一部が、ねつ造したとの認識はない、だからねつ造をしていないと受け止められる発言だと考える」と言っていて、しかも「他方で「記憶にない」「あったと思わない」との発言もあり、正確性が確認できない」と言っているのです。 これを、『ねつ造なしと総務省が報告』とは言いません!!!

「高市早苗大臣を事実無根の騒ぎで辞めさせてはならない」/日本が隙を狙う海外筋に壊されることになる

現今の高市早苗大臣関係の総務省文書”問題”は、 高市大臣の潔白で既に決着がついていることは本コラムで繰り返し記事にしてきた ことでわかっていただけていると思います。 「高市降ろし」の風を阻止せよ 騒ぎが続いている関係で、非常に残念だければ政府内にも 「高市降ろし」の風が少し吹いているということです。 下記の高橋洋一さんの記事は、高市氏がシロであることと、その”風”に関することが記載されています。 その”風”が高市辞職に繋がったとしたら、まず与党は差し迫る統一地方選を

「繰り返します、総務省から高市大臣の関与はないとの見解が出ています。なぜマスメディアと立憲はこれを無視して騒ぎ続けるのだろうか、国民が監視すべき」

結論は高市氏問題なしだが、メディアと立憲がありもしない疑惑をたきつけている もうこの問題には結論が出ています。 ただ高市大臣を落としめようとする目的のみをもって、メディアと立憲がありもしない疑惑をマッチポンプの如く焚きつけているのが真実です。 以下が証拠 上記の総務省見解は広く知られていて、何人もの「つぶやき者」が引用していますが、信頼できる評論家の白川司氏の「つぶやき」をここに引用しました。