マガジンのカバー画像

書評

85
読書の喜びは、他のなにものにも代えがたい魅力が有ります。そういった喜びを皆さんと共有すべく、知的刺激を受けた書、好奇心満載の書、ためになる書その他この他、わたしの狭い読書領域の中…
運営しているクリエイター

#渡部昇一

「『ローマ人の物語』他、塩野七生著作書評リスト」

「ローマ人の物語」他について、塩野七生さんの著作をリスト化します。 ローマ人の物語 1)「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にして成らず」/初めから面白い|りょうさん (note.com) 2)「ローマ人の物語Ⅱ ハンニバル戦記」/これはめちゃくちゃ面白い|りょうさん (note.com) 3)『ローマ人の物語Ⅲ 勝者の混迷』/帝国の盛衰の歴史、現代と変わらず|りょうさん (note.com) 4)「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前」野心、虚栄心の問題|りょ

「66歳、動物行動学研究家。ようやく『自分』という動物のことがわかってきた」竹内久美子(ワニブックス)ご購読のおすすめ

先だって、竹内久美子さんと白川司さんの対談youtubeについておすすめしました。 そこで紹介されていた、竹内久美子さんの新刊図書「66歳、動物行動学研究家。ようやく『自分』という動物のことがわかってきた」(ワニブックス)を読みました。 竹内さんの青春以来の、精神遍歴を吐露したような著作ですが、とても素直で心にしっくりとくる読み物でした。 そしていつものようにとても読みやすい!! これも、先般ご紹介した渡部昇一さんの「人間らしさの構造」に重要ポイントとして指摘している、

「『人間らしさ』の構造 渡部昇一」を読み直して

渡部昇一さんには、本当にいろいろなことを教えてもらった。 渡部さんにハマっていったのはちょうど結婚して子供を授かったころからだと思う。 前後十年以上は、全てのリアルタイム著作と過去の著作を読み通していた。谷沢永一さんとも仲が良く、共著が多かったので、谷沢さんのものも合わせて月に10冊以上お二人の本を読んでいたと思う。書棚の一つはお二人の本で一杯で溢れていて、床がしなっている感じだ。 今回読み直した「『人間らしさ』の構造」は、要は、内発的動機で人生を生きよ、というもので、

「成功の実現」中村天風著/自身の中にあるまごころの力で生きよう!

ヒトが生きていくためには、内なる活力と外からの刺激の両方が両方とも存在しなくてはならないのは言うまでもないでしょう。 渡部昇一さんは、「人間らしさの構造」で自分の内なる声に耳を澄ましてその声に従って生きよう、と言っています。 また、実際に社会に出ますとそれこそ至る所が競争によって進歩、進展するよう仕組まれていることに気付きます。 おそらく内的なものと外的なものが二つながらに車の両輪のように人間や社会を成り立たせているに違いありません。 どちらが欠けても人間社会は成り立