「ローマ人の物語Ⅻ 迷走する帝国」/危機の三世紀・もはやローマの衰退は止まらない
もはやローマの衰退は止まらない
これまでもローマはたびたび迷走してきたが、そのたびにローマ人は強靭な粘り腰を発揮し蘇ってきました。
しかし、危機の三世紀と言われるとき、もはやローマは衰退を止まりませんでした。
五賢帝の時代に胚胎していた衰退の萌芽がこの三世紀に一気に現れて来るようです。マルクス・アウレリウスの後、崩れていく帝国を留めることのできる皇帝が現れません。
ローマらしくない制度改革が相次いで衰退を加速する
いわく、それまで属州民と本国ローマ市民を区別していたのを