- 運営しているクリエイター
2023年7月の記事一覧
「おそめ ー伝説の銀座マダムー」(新潮文庫)石井妙子著/京都女の銀座マダム畢生の一代を綿密に優しく記して人生の重さと軽やかさが心地良い
石井妙子氏は、あの「女帝 小池百合子」を書いた人で、その出版に関するニュースで名前を知りました。歴史の中に見つけられる女性たちを記した本などの記事がネットで出ていてそれを面白いなと思い、はじめてこの人の本を読もうと思いました。 アマゾンで検索したりすると、先述した「近代おんな列伝」よりも処女作に近いこの「おそめ」の方が面白そうだと思い、読むことにしました。 おそめ 「おそめ」にして良かったと思います。もちろん「近代おんな列伝」もいずれ読もうと思っていますが、この「おそめ
「先の大戦終戦時の厳しい情勢、本土焦土化松代遷都親ソ派工作と保守派の行動」/『大東亜戦争と本土決戦の真実』(並木書房 家村和幸著)
今年も慰霊の夏がやってきます。 西村真悟さんに勧められ、家村和幸さんの『大東亜戦争と本土決戦の真実』を読みました。 大東亜戦を終戦にこじつけたことが実に困難なことであったか、これはさまざまな歴史家の研究の成果があることであり、将来に亘って日本人が拳拳服膺しつづけるべき文字通りの国史であろうと思います。 この『大東亜戦争と本土決戦の真実』もその中の重要な一つの著作だと思います。 ただ内容については、私などの理解や文章力より、西村真悟さんのFacebookを読んでいただいた方