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コメディー、芸能、スポーツ、映画、ドラマなどなど

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好きなコメディー、芸能、映画、ドラマなどなど誰にもある思い入れを勝手に紹介していけたら、、、、
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2022年7月の記事一覧

「三十五年越し エピローグ5」/『男はつらいよ』 リリー三部作:寅のアリア=リリーへの至純の恋に重ねて、、、

 「(5) 自立のいとなみと美智子さんへの恋」 の中で、記しました芸や作品の第二弾です。 (「三十五年越し」や「雨と水玉」については上記記事全リストをご覧ください)  昭和六十二年、あのデートの失敗で破れた恋心を優しく包んでくれた作品に、大好きな『男はつらいよ』リリー三部作が有ります。  あの昭和六十二年、六十三年とで何回繰り返し繰り返し見たことでしょうか。 1)第一作『寅次郎忘れな草』/寅と同じ渡世に生きるマドンナ、リリーを迎えてシリーズは最高潮に達します。 お互

「三十五年越し エピローグ4」/『雨に唄えば』と水玉の意味に気付いて変わった心の景色

『雨に唄えば』は本篇で記したが不足があるので付け加えさせていただく。 ・『Singin in The Rain/雨に唄えば』 最も愛されてきたミュージカル映画、スタンリードーネン、ジーンケリーの共作でありマスターピース(傑作)、ハリウッドミュージカルの最高峰(1952年)。昭和60年夏、大阪梅田御堂筋沿いの映画館のリバイバル上映が出会いの場となった。 その時は23歳で、俊敏さや筋力、心肺の持久力などはち切れるほどの運動神経の塊だったころの私は、冒頭から流れるジーンケリーと

「三十五年越し エピローグ3」/『無法松の一生』至純の恋を貫き通した男の仕合せ

 「(5) 自立のいとなみと美智子さんへの恋」 の中で、あの頃出会い、生涯の友だちとなった芸や作品として、いっとう最初に『無法松の一生』(1943年昭和18年、伊丹万作、阪東妻三郎、稲垣浩)を上げさせてもらいました。また(5)の締めの文章中にも書き、(4)の相聞歌として歌いもしました。  その物語は、北九州小倉の車引きの実話をもとにした岩下俊作の『富島松五郎伝』を原作としています。昭和18年というのは私の世代でもリアルタイムでみることができるものではありませんでしたが、当時

「輪島功一・ファンとの記憶の共有/1975,1976年2度のリターンマッチで王座に還り咲いた”炎の男”(日本人の男が男だったころ)」

団子屋のおやじはすごいことをやっていたのだ。 3度の王座獲得のその時、当時中学生の私にとって英雄となった。 輪島は、令和三年十二月の産経新聞連載「話の肖像画」で人生を振り返って、ファンとの記憶の共有こそが自分の財産だと言っている。 1)1975年1月21日 両国・日大講堂 リターンマッチ  アルバラードVS挑戦者4位輪島功一  輪島、15R判定勝 王座奪還 2)1976年2月17日 両国・日大講堂 リターンマッチ  柳濟斗VS挑戦者同級9位輪島功一  輪島、15回KO