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人文、歴史系

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人文系の記事を収録します。政治、金融、経済関係以外の文学、歴史、人間に関する記事と思ってください。政治、金融、国際政治及びそれに関わる社会事象は「世界情勢、歴史、政治、経済、金融… もっと読む
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#エマニュエルトッド

「日露戦争旅順攻防戦及び奉天会戦について」/俯瞰及び目次

「日露戦争旅順攻防戦/司馬遼太郎史観に騙されないで」及び「日露戦争奉天会戦/司馬遼太郎史観に騙されないで その1から5」に関する、俯瞰及び目次を、読者の皆さんの便宜のためここに作成します。 1.日露戦争旅順攻防戦/司馬遼太郎史観に騙されないで 2.日露戦争奉天会戦/司馬遼太郎史観に騙されないで 1)その1 2)その2 3)その3 4)その4 5)その5 今後ともご愛読賜りますようお願い申し上げます。 2.その他

「デフレ低金利からインフレ高金利へ時代転換 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン」

下記の先行記事中に、 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン について、読後記事にすると記しました。 かなり重厚な内容でしたので読むのにしばし時間を要しましたが、これまで昨年から本コラムで繰り返し述べてきたデフレからインフレへのパラダイム転換について、理論的背景がはっきりと浮かび上がってきた思いです。 日本の低落と世界の労働年齢人口 この本の中では、日本の失われた30年について、明確に記述して

「トッド人類史入門 西洋の没落」エマニュエルトッド、片山杜秀、佐藤優(文春新書)

エマニュエルトッドの新刊新書のご紹介です。 全五章の構成です。 前半の一~三章は、既刊「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」(文藝春秋)の解説的なものです。 慶應の片山氏、佐藤優氏も第二章の対談、解説章の第三章においても抑制的で好感が持てました。 改めて、この浩瀚な「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」の要点を再認識することができ有益でした。 そして、第四章は、トッド氏の昨秋(2022年秋)の水戸でのインタビューで、トッドの日本観が楽しく読めます。 しかし圧

「法然、親鸞と西欧近代、宗教改革との類似性に関すること」/エマニュエルトッドも法然親鸞とルターの共通性について記載していた

私の定年講演録の中で、西欧近代に対する考え方について一貫して論じてきました。 その中で、日本が東洋の国としていち早く近代化を成し遂げたことに対する理由として、法然親鸞の鎌倉仏教がキリスト教における宗教改革との類似性を挙げさせてもらいました。 実際に、その近代性は法然親鸞の教えの中に感じられたのでそう論じたのですが、以前に書評で取り上げたエマニュエルトッドの『老人支配国家 日本の危機』で彼がそれについて記している箇所があり、まさに同感と膝を打つ思いがしました。 私が法然親鸞

『老人支配国家日本の危機』(文春新書)エマニュエルトッド著/日本の出生率低減・人口減少について 及び 世界情勢について

『歴史人口学で見た日本』速水融著 日本の出生率低減・人口減少についてたびたび記してきた。日本の歴史人口学の泰斗速水融氏の著作については最近下記で紹介した。 『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』エマニュエルトッド著 もちろんそれは近年日本でも盛んに評論活動している世界的泰斗のフランス人エマニュエルトッド氏の近年の著作から導かれたものだ。 改めて彼の下記の大著については掲載させていただく。 『老人支配国家日本の危機』と『歴史人口学で見た日本』 以上を踏まえて、『老

「出生率低減と歴史人口学 『歴史人口学で見た日本』(文春新書)速水融 を読んで」

エマニュエルトッドから速水融 エマニュエル・トッドについては本コラムで度々触れてきている。大著「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」についても度々触れてきている。 上記の既報前者では、日本の出生率低減、人口減少に着いて議論した。日本が現今直面する課題として、最も大きな課題である。これについては他の記事でも記してきたが、識者やメディアで全く議論が足りていないし、日本人自身の危機意識も不足しているのが現状と言わざるを得ない。 エマニュエルトッドがたびたび日本の歴史人口学

「エマニュエル・トッド フジテレビ出演」/マスメディアとしてよくやった方かと思うが、スキャンダルもあり、、、まだまだですね。

エマニュエル・トッドが11/6朝のフジテレビに出演したようだ。下記の記事を参照してみてください。 見出しに「日本は核武装を」 そこまで言わせたのは、マスメディアとしては異例だろうと思う。 エマニュエル・トッドはもう何年も前から文春やその新書などの著作では、日本の核武装についてはっきりと言ってきているので、それを読んでいる人には驚きは全くないが、テレビというメディアでそれをはっきりと言って議論したと言うのは、やはり異例だろうと思う。 異例だが、本当は、、、 ただ、この異