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人文、歴史系

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人文系の記事を収録します。政治、金融、経済関係以外の文学、歴史、人間に関する記事と思ってください。政治、金融、国際政治及びそれに関わる社会事象は「世界情勢、歴史、政治、経済、金融… もっと読む
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2023年4月の記事一覧

「昭和の日に、靖国神社と乃木神社参拝しました」/昭和天皇と乃木大将の深い関りについて改めて思いをいたしました。

昭和天皇と乃木大将 昭和天皇と乃木大将の因縁についてはどこかで書いたつもりですが、思い出せず改めて記させていただきます。 文字通り乃木大将と明治天皇ついては深い因縁で結ばれていますが、明治天皇の御大葬のときに乃木大将が御夫妻で殉死されたということをここでは述べるにとどめておきます。 乃木大将を深く信頼された明治天皇は皇孫である後の昭和天皇の教育を託されました。そして昭和天皇小学校入学時に学習院院長に命じられたのが乃木大将であったわけです。 乃木学習院院長 乃木さんは残さ

「北朝鮮による日本人拉致問題 なぜかくも長期間放置されているのか」/改めて日本人にその心魂が問われる問題、これ以上重要な問題は無い

本日4/2(日)の産経新聞一面には、北朝鮮による日本人拉致被害者横田めぐみさんのお母さん、横田早紀江さんの「めぐみへの手紙」と題した手記が掲載されています。 昭和52(1977)年11月15日の夕方、新潟の海岸近くでバトミントン部の部活動を終えた中学一年生十三歳の横田めぐみさんが北朝鮮による工作員に拉致されてから、実に46年にならんとする歳月が流れました。 なぜ、国家にとって最重要の問題がかくも長期間放置され続けるのか? この間、1990年代末ごろから徐々に北朝鮮による

「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前」/晩成カエサルの統帥と政治(塩野七生の恋)

『ローマ人の物語』も第4巻の「ユリウス・カエサル ルビコン以前」をもって真っただ中の佳境に入ってくる感じになります。 いよいよ英雄ユリウス・カエサルの登場です。 カエサルについては、塩野七生さんはこの第4巻「ルビコン以前」と第5巻「ルビコン以後」の二巻を費やして、詳細に物語を展開しています。 第4巻は、カエサルの幼少期から少年期、青年期を過ぎ、壮年期の40歳にして起つまでと、起った後ガリア全域を完全にローマ支配下に置くまでを描いています。 幼少期、少年期そして青年期