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人文、歴史系

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人文系の記事を収録します。政治、金融、経済関係以外の文学、歴史、人間に関する記事と思ってください。政治、金融、国際政治及びそれに関わる社会事象は「世界情勢、歴史、政治、経済、金融… もっと読む
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2023年3月の記事一覧

「この金融不安は本物かもしれない、大きな変動が起きるかもしれません」

先行き大きな変動を伴うものかもしれません 3月の上旬から、米欧から日本を揺るがせてきているシリコンバレー銀行破綻を発端とする金融不安ですが、よくよく考えてみますとかなり大きな変動を伴うものだろうという気がしてきました。 今日3/27の下記ニュースはこれまでと同様、この金融不安がなかなか一筋縄ではいきそうにないとのネガティブな方のものです。 IMFの理事が北京に行き、どういう意図で発言したのか、わかりませんが、先行きが心配とのネガティブな意見だと思います。 今後も、落ち着

「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前」野心、虚栄心の問題

いま、「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサル ルビコン以前」をまさに読んでいるのですが、カエサルの人柄が少しづつ胸の奥に伝わって来てその世界に心が勇躍してきつつあるところです。 中盤に差し掛かって、之は左成り!と手を打ったところがありますので少し記しておきたいと思います。 野心と虚栄心 塩野七生さんは、カエサルを評するにあたり、スッラ、ポンペイウス、キケロ、ブルータスらと比較して、野心と虚栄心が共に大きく野心のそれが一段と大きいのがカエサルだと言っています。 一方、ス

「山本周五郎『赤ひげ診療譚』、黒澤明『赤ひげ』、産経新聞+日本医師会『赤ひげ大賞』」

山本周五郎については、本ブログでも再々に渡って記してきました。或る意味で周五郎の最も有名な作品は『赤ひげ診療譚』だと思いますが、今日は少しそこを記してみたいと思います。 産経新聞と日本医師会による『赤ひげ大賞』 今日3/25の産経新聞21面に産経新聞と日本医師会で毎年表彰する赤ひげ大賞に関するTV番組の記載がありました。 地域医療の現場で住民の健康を支え続ける医師を顕彰するものですが、平成二十四年から続いている表彰だということです。 『赤ひげ』と冠してこのような表彰が続い

「デフレ低金利からインフレ高金利へ時代転換 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン」

下記の先行記事中に、 『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』(日本経済新聞出版)チャールズ・グッドハート&マノジ・プラダン について、読後記事にすると記しました。 かなり重厚な内容でしたので読むのにしばし時間を要しましたが、これまで昨年から本コラムで繰り返し述べてきたデフレからインフレへのパラダイム転換について、理論的背景がはっきりと浮かび上がってきた思いです。 日本の低落と世界の労働年齢人口 この本の中では、日本の失われた30年について、明確に記述して

「日本社会に優等生ばかりが増えている。リベラルなアカデミアが階層社会を再生産している。」/この先の大変革の時代に危機対応力を持つ人材教育こそ必要!

本コラムでは、エマニュエルトッド氏の著作に多く触れて来ています。今日3/21も最新刊の新書「トッド人類史入門」(文春新書)について記事を出しました。 メリトクラシー(能力主義)、高等教育の普及による階層化と格差 現在ある格差について詳細な記述を提供しているはエマニュエルトッド氏だけでありませんが、次のように概観できます。 第二次大戦後米国を先頭に世界的に進んだ高等教育の普及が、サッチャー、レーガンに始まった新自由主義のもと冷戦後雪崩を打って参入した東側の雇用大増勢と相俟っ

「トッド人類史入門 西洋の没落」エマニュエルトッド、片山杜秀、佐藤優(文春新書)

エマニュエルトッドの新刊新書のご紹介です。 全五章の構成です。 前半の一~三章は、既刊「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」(文藝春秋)の解説的なものです。 慶應の片山氏、佐藤優氏も第二章の対談、解説章の第三章においても抑制的で好感が持てました。 改めて、この浩瀚な「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」の要点を再認識することができ有益でした。 そして、第四章は、トッド氏の昨秋(2022年秋)の水戸でのインタビューで、トッドの日本観が楽しく読めます。 しかし圧

「総務省文書が、デタラメ、捏造文書の可能性を首相動向文書により指摘される」

わたしがツイッターでフォローしているこの業界では有名人の方が、 例の総務省文書の信ぴょう性について、デタラメ、捏造の可能性を指摘しています。 動かぬ証拠が掴まれつつあります。 首相動向文書を引いての指摘ですのでかなりその線が濃いと言えます。 マスメディアは偏向しているのでこういうことを一次資料に当たって調べようとしません。全く噴飯ものです。 以下引用します。 ジャーナリストの西村幸祐さんも同様にこのつぶやきを引用しています。

「菅さんの言は暖かく若者を励ます」/未来に希望を持って生きてほしい、何がやりたいのか徹底して考えてみるそのような時期があってもいいと思います、と

菅さんならではの言葉で語る 少し前ですが、前首相の菅義偉さんが田原総一郎氏とダイアモンドで対談をしています。 首相時代のコロナ対策、安倍政権時代官房長官として政権中枢での出来事そして第二次安倍政権への道、安倍総理暗殺のことなどなどを、菅さんならではの言葉で語っておられます。 若い人たちへの言葉 そして対談の最後に、若い人たちへ向けた言葉を語っています。 「若い世代には、未来に希望を持って生きてほしいですね。」 「もちろん安定も大事だと思いますけど、『自分が何をやりたいの

「門田隆将さんが、高市大臣の総務省文書に関する国会の騒ぎについて、本質を喝破しています」

左翼全体主義者のやることは、非常に分かり易い。 最近本コラムでもたびたび掲載している、高市大臣の総務省文書に関する国会の騒ぎについて、門田隆将さんが、騒ぐ勢力に関してその本質を喝破しています。 以下引用します。 立憲民主の小西某もお先棒を担がされているか、そうと知らず加担してやっているか、ぐらいの小物ではあるでしょう。 (言ってることを聞くだけで如何にアホかがわかるからですが) これまでも日本は、左翼全体主義者、つまりモスクワや北京からの風やお金に靡いてきた人たちに散々

「本日は、118年前満洲奉天において会戦勝利を得た陸軍記念日に当たります。日本の独立を守るため自らを死地に投じて勝利を得た英霊に感謝の誠を捧げます」

本日3/10は、118年前満洲奉天において会戦勝利を得た陸軍記念日に当たります。 日露戦争の野戦については、乃木将軍を中心とした視点で本コラムでシリーズで詳細なる私見を記しました。 以下になります。 奉天会戦の終わったあと現場視察に行ったある将校が、その様を見て、「このように将兵一人一人が、この戦いに負ければ祖国が滅びると思い、自らを死地に投じたために勝てたのだと思います。それは作戦の妙でも、天皇の御稜威でもありません、そう思うのはいけないことでしょうか?」と上官に問うたと

「高市早苗大臣の総務省がらみの文書問題について」/旧自治対旧郵政の総務省内の官僚の内ゲバらしい

先般も記事にしました高市早苗経済安全保障担当大臣の、立憲民主の小西某が国会で取り上げたかつての総務大臣時の総務省文書問題について、真相が見えてきているようです。 本日のネット記事には、元官僚、第一次安倍内閣参事官、菅内閣内閣官房参与の高橋洋一氏が実態暴露的に明らかにしています。 近々の奈良県知事選、参院大分補選に関係して、旧郵政サイドの安倍内閣の磯崎首相補佐官と高市大臣が旧自治省側の立場であり、それに対して小西某を含めた旧郵政省人脈が仕掛けたものというのがどうやらかなり信

「白川前日銀総裁よろしからず、世耕自民党参院幹事長の言や良し」

白川前日銀総裁がIMFの季刊誌に投稿し、黒田大規模緩和について批判している記事を何度か見た。 これには、非常に腹が立つというか、虫の良いというか不快な感じがしたものだ。 そうしたところ、本日3/9自民党の世耕参院幹事長が下記記事で痛烈に批判しているのを見て、今後の金融政策を進める上でも非常に良い発言だと思った。 全く世耕さんの言う通りで、まず「自分自身の時代総括を」してもらわなければならない。 あの、リーマンショックの後、2012年までの間、金融を緩和せず結果として世界

「3/7パウエルFRB議長議会証言『利上げペース加速も』タカ派色満載」/だから言ったでしょう、、、インフレは昂進していきます 

3/7パウエル議長のタカ派満載議会証言 今日3/8(水)のニュースは、やはりパウエルFRB議長の議会証言でしょう。 このインフレが止まない情勢下、やはりパウエル議長はタカ派色を満載した証言をしてきました。 「利上げペース加速も」有り得ると、3/21、22のFOMCでは0.50%の利上げもあるとの発言です。 3月FOMCは0.50%の可能性 当然、1月の経済統計の結果を見れば有りうる線だということは本コラムでもたびたび申し上げてきました。 なにしろ、このインフレはな

「安倍晋三回顧録」の小池百合子/プレジデントオンラインで記事に

小池百合子東京都知事に関して、「安倍晋三回顧録」中でかなり露骨に記されている箇所があります。 それが、本日プレジデントオンラインを引用したYahooNewsで掲載されたました。 この記事では小池百合子に関する部分のほぼすべてが引用されていると思いますが、わたしも「安倍晋三回顧録」を読み通す中でこの部分は興味津々で読みました。 小池百合子氏のやり様を見てきて、まさにこの通りだろうと思った次第です。 上記記事の題名にも出ているように「彼女の弱点は、驚くほど実務が苦手な点です」