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人文、歴史系

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人文系の記事を収録します。政治、金融、経済関係以外の文学、歴史、人間に関する記事と思ってください。政治、金融、国際政治及びそれに関わる社会事象は「世界情勢、歴史、政治、経済、金融… もっと読む
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2022年11月の記事一覧

「118年前11/26、旅順要塞第三回総攻撃は開始された」日本軍にとって最も苦しい戦局だったが戦い抜いた乃木第三軍将兵に感謝の誠を

本日11/26、118年前明治37(1904)年の11/26は、日露戦の天王山旅順攻略戦の第三次総攻撃開始の日です。 日露戦旅順攻防線については、以前に記しました。 旅順要塞攻略戦は、日露戦の天王山と言える闘いです。 明治37(1904)年8月に始まるこの攻略戦は、要塞線を得意とするロシア軍が徹底的に防備を固めた中で、日本軍の戦略、情報の拙劣によって乃木第三軍将兵が血みどろの労苦を捧げる中で、11月26日の第三回総攻撃の日を迎えました。 いくつかの永久堡塁を奪取したものの

「財政出動、財源/田村秀男さんの記事に注目してください。」私の意見も記しました。

昨日11/23の記事に、防衛費倍増の有識者会議の報告について記事にし、有識者会議が報告に増税論を加えたことを批判しました。 増税論は不要のみならず、日本再生を阻害する 日本国内の総需要と総供給に恒常的需給ギャップが存在する中、1998年の消費税増税以来、そのギャップを埋めようとしない政府の財政政策と度重なる消費税増税により、デフレ体質の日本経済が定着してきたのです。 そのデフレ体質は、賃上げレス、雇用の非定期化を伴い、デフレスパイラルとなって、日本経済を30年にわたりゼロ

「「防衛力の抜本的強化」に向け、政府の有識者会議報告は噴飯ものである」

佐々江賢一元駐米大使を座長とする、「防衛力の抜本的強化」に向けた政府有識者会議の報告がされた。 防衛費のGDP比2%への増額には、増税が必要だと言って、来年度予算で増税の議論を始める、 という。 まさに噴飯ものとはこのことを言う。 自民党は、増税なき防衛費2%を要望したそうだが、有識者会議でその議論はどのようにされたのか? 門田隆将さんは、ツイッターで、 「「増税なき防衛力の強化を」との国民の願いに背を向け、増税を明確化した有識者会議。自民党内には“これが強行されたら政

「11/16記事で予想したような議論展開・ 日本のインテリジェンス強化のときだ!」/ポーランドへロシア製ミサイル着弾後

一昨日11/16に本欄記事で懸念した展開になってきて、実際非常に怖い気がした。 ゼレンスキーの発言 それは、昨日ウクライナのゼレンスキー大統領が、 ロシアがポーランドへミサイルを発射したのだと決めつけたような発言をし、NATOに対し集団安全保障の行動を促すような発言までしたことだ。 これは真相の究明を待たずに、まさに第三次大戦へと導こうとする破滅的発言に近いものを感じ、背筋の凍る思いがした。 エマニュエルトッド氏も、ポーランドとウクライナは地政学的に類似しており、政治

「ロシア製ミサイル、ポーランド着弾」/ロシアが打ったかどうかはわからない・ポーランドは火薬庫の歴史あり

ロシア製ミサイルがポーランドに着弾 ロシア製ミサイルがウクライナ国境に近いポーランドに着弾して被害者が出来ているかもしれないと言うニュースに、ドキッとした。 かねてよりポーランドの動きは要注意 ロシアのウクライナ侵攻に関しては、かねてからポーランドの動きに要注意であるとは、エマニュエル・トッドも「第三次世界大戦はもう始まっている」文春新書で警告している。 第二次大戦の先例 これには地政学的要因が色濃く、現に第二次大戦は、小国ポーランドの拙劣な外交と英米仏に依って齎さ

「豊島逸夫氏の記事に関連して、ウォール街の金融スジのトランプ派について」/米国中間選挙後の政局は?

いつも引用している豊島逸夫氏が、米中間選挙に関連して、ウォール街の政治色について今回記事にしている。 これまでバイデン氏とトランプ氏を比較して、ウォール街はもちろんバイデン氏びいきであると考えられてきた。実際民主党支持層の結構厚い岩盤を形成していると思われる。 しかし、実際の政策に目を転じた時、 バイデン氏は、キャピタルゲイン課税をさかんに議論しようとしているが、 トランプ氏は、法人税減税をやってきている、 バイデン氏は、今雇用状況が改善するのをインフレ懸念から喜ばない、

「エマニュエル・トッド フジテレビ出演」/マスメディアとしてよくやった方かと思うが、スキャンダルもあり、、、まだまだですね。

エマニュエル・トッドが11/6朝のフジテレビに出演したようだ。下記の記事を参照してみてください。 見出しに「日本は核武装を」 そこまで言わせたのは、マスメディアとしては異例だろうと思う。 エマニュエル・トッドはもう何年も前から文春やその新書などの著作では、日本の核武装についてはっきりと言ってきているので、それを読んでいる人には驚きは全くないが、テレビというメディアでそれをはっきりと言って議論したと言うのは、やはり異例だろうと思う。 異例だが、本当は、、、 ただ、この異

「今村大将の大東亜戦敗戦の反省」についての補足の補足/陸海軍の対立に至った経緯:『帝国海軍が日本を破滅させた』佐藤晃(光文社)

敗戦の大原因「陸海軍の対立」に至った経緯について記します。 今村さんが、大東亜戦の5大原因の一つに挙げ、制度の罪であると言った「陸海軍の対立」について、さらに補足を加えさせていただきます。 大原因の一つである「陸海軍の対立」の本質的問題は、戦争指導が統一されていなかったということです。いわば陸軍、海軍がそれぞれ勝手に作戦を実施していたといっても良い状態だったわけです。 その大東亜戦での実態や問題については前回あらましを下記に記しました。 今回、さらに補足したいと考える