認知症をつくっているのは誰なのか
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シニアピアノ専門家Hitomiです。
シニアピアノレッスン+介護相談を行っております。
村瀬孝生著の”認知症をつくっているのは誰なのか”を読みました。
私が日頃感じている違和感がいっぱい書いてあって
やっぱり私の感覚は間違っていない、
と思いました。
『便が出そうなんです、トイレに連れてってください』
という利用者さんに
『おむつだから大丈夫、その中でして』
と言う。
拘縮で身体が固まっているからと
硬い冷たい板のベッドに寝かせてお風呂に入れる機会浴。
自分で食べさせていたら遅くなるからと
お粥とおかずを混ぜて
どんどん口に入れる食事介助。
施設に入所したばかりで
家に帰りたい、と脱走を試みた利用者を
問題行動ありと決めつけ
他の施設に送る。
介護保険は自立支援だからと、
杖一本で危なそうに歩いている人に
自分で頑張って、と言って
手を貸さない。
先日、この杖一本でゆっくり歩くWさんが
私の顔を見てニコーっとしました。
『もう顔覚えたで、顔見知りっていいな、
ちょっと手貸してくれへんか』
私が手を差し出すと、
『いつもじゃなくていいで、
でもちょっと時間が空いたら
また手伝ってな』と。
ちゃんとわかってる。
そう言うことが失礼なくらい、
みんなちゃんとわかってる。
襟を正して
利用者さんに向き合います。
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