富士山山頂で使う計測装置ができました。
富士山山頂で使う計測装置がほぼ組み上がりました。上から熱線式風速計、中央にあるのが内部にあるヒーターで半導体を加熱して周囲にある二酸化炭素の濃度に応じて電圧が発生する二酸化炭素センサ、一番下が周囲に人がいるかどうかを検知する超音波式測距センサです。
一番上にある風速計はブリッジ回路を構成している抵抗の1つに温度変化によって抵抗値が変わりやすい白金薄膜抵抗(摂氏0度で100オーム)を使って軽く発熱する位の電流を流して風で熱を奪われて抵抗値が変わるのを利用して風速の変化を電圧に変えるものです。
真ん中と一番上のセンサの間が空いているのは熱線式風速計が二酸化炭素センサから発生する熱(450mWブラスマイナス50mW)の影響を受けにくくするためです。
周辺に人がいるかどうかを感知するセンサは焦電式(検知対象の移動によって焦電体に起きる変化を電圧に変換)、赤外線式測距センサ(赤外線LEDから照射されて検知対象で反射した赤外線を赤外線センサで受光して電圧の変化として出力する)などがあります。
山頂付近は室温が低いので焦電式の場合、誤動作が起きる可能性があるのと赤外線式は周囲の温度と照度や他の光が当たる条件によってはうまく行かない可能性があると考えて超音波式を今回は採用しています。