徒然物語112 繋がれたバトン

こんばんわ。地域 ロゥ・カル ネットワークの三津谷です。

今回は、廃業寸前の飲食店を、従業員が引継いだというニュースをご紹介します。

『純喫茶〇ズ』はこの町で40年以上営業しています。

地域の住人から、モーニングやランチなどで利用され、親しまれてきました。
ところが店主であるA氏の高齢化と体調不良により、思うように厨房に立てなくなりました。加えて親族に後継者もいないため、ここで廃業するか、事業を誰かに譲るかの決断を迫られたのです。

そこでA氏は、第三者へ引継ぐ手段としてM&Aを考えましたが、地元の小さな飲食店に興味を示す方はおらず、成約には至りませんでした。

一方、こういった現状を知ったベテラン従業員のB氏は、A氏の想いを引継ぎ、お店を存続させるために、自分が後継者となる決心をしました。

A氏も、B氏になら安心して任せられると考え、従業員承継の方針を固めました。
B氏にとっても、40年以上地域に根差し、高い知名度と固定客を有するお店を引継ぐため、一から創業するよりもリスクを抑えられます。

こういった状況を、早い段階から地域の支援機関とも共有しました。その結果、創業補助金の申請支援を受けられるなど、有益な情報が得られました。

こういった甲斐もあり、お店は6月に新装オープンを迎えました。

無事に地域の人気店が存続するとともに、B氏の新たなスタートがはじまったのです。

いつもは、軽い話題ばかりのこの番組ですが、たまにはほっこりするニュースも取り入れてみました。

この純喫茶が末永く、地域に愛されることを願うばかりです。

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