徒然物語88 こじらせ

ふっ

ふおおおおおおおおっ!!

「アウステルリッツの三帝会戦」

なっなんてかっこいい響きなんだ!!?

おれの中二心をくすぐるぜ!

声に出して叫びたいくらいだ!

おっと、どうやらほとばしる閃光を浴びすぎたようだ。

おれの邪眼がうずく。

ここいらでちょっと休憩としけこむか…


ガチャ

「こら、たけし!何回呼んだら気が付くの!
職業安定所から電話よ!」

「…またブツブツ独り言言って。
こんな暗い部屋で、よくパソコンの画面見てられるわね。
ちゃんと就職活動してるのっ!?
40にもなって。まったく…」

「世界史の動画!?中学生はとうに卒業したでしょ?そんな動画見て何の役に立つの?」

ちっ横槍が入りやがったか…

おれの至福の時間を邪魔しやがって…

(母の声:40にもなって…なって…なって…)

…いい加減働かないとなあ…

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