ドラマあいつが上手で下手が僕で巡巡決勝篇 第1話感想

始まりました。ドラマあいつが上手で下手が僕でシーズン3!

このドラマシリーズ、通称「カミシモ」は2021年10月にスタートしました。2.5次元と呼ばれる原作漫画を基にした舞台を中心に活躍する若手俳優達が売れない若手芸人達を演じるという作品です。
2回のドラマ、2回の舞台、様々なイベントを経て今期は3回目となる舞台からスタートしました。それを踏まえてのドラマは、舞台を観てない人も楽しめる。舞台を観てる人はもっと楽しめる快調な滑り出しでした。

そもそも「カミシモ」は湘南劇場という、ここを逃すと芸人でもいられないような最底辺の劇場でお笑い芸人としてて奮闘する若手芸人達の物語です。
芸人コンビに日々降りかかる悲喜こもごもを通じて、時には反発しあいながらも絆を深め、他のコンビ達とも友情を育んできました。
湘南劇場は諸事情により解体し、今はそれぞれ別の場所で湘南劇場で蓄えた力を発揮しつつあるというのが今季ドラマの現状です。

第1話の雰囲気からすると、ドラマで描かれるのはパチワンというこの世界で言うM-1のようなお笑いビッグタイトルの準々決勝を巡る物語のようです。
エクソダスという主人公コンビ達が、湘南劇場で切磋琢磨した仲間達と再開しながら、準々決勝で勝ち残るための何かを掴むというストーリーが展開していきそうです。

それぞれ別の場所で成長した昔の仲間に会ってエクソダスが掴むものとはなにか。今後の展開が楽しみになるドラマでした。

※ここからはネタバレ有りの感想です。全肯定ではないのでご注意ください。

関西に来たエクソダス、仕事は順調そうだけど、関西という土地柄でうまくやっていけてるかは別みたいな描写がリアルでしたね。
私は関西人なのでわかるんですが、東京の人である時浦に特にいじりの文化は我慢ならないと思うんですよね。他にも色々とコミュニケーションのリズムとかも時浦には合わないんじゃないかなと。
そんな時浦と対照的に島はうまく現場に馴染んでた気がしますが、時浦の友達である東雲と初めて会った時に借りてきた猫みたいに静かだった島のことを考えると実際の島は陽気なコミュ強の関西人ではないと思うのですよね。だから、相当無理して時浦の分まで頑張ってる。時浦が輪に入っていけないというしょうむない理由で時浦の人格にケチをつけられないように時浦がお笑いに集中できるように頑張ってるように感じました。でも時浦は島の頑張りに気づかず自分だけ気楽に楽しそうにしやがってっていつもの悪い思考の癖が見て取れたので、頭が痛いですね。

今回の話の肝っぽいマネージャー。CM見た時は、パチワンよりもテレビやろってパチワンにも出させてくれないパワハラマネなのかなって思ってたんですけど実際見ると、本番二日前には終わる仕事を取ってきてくれるような良マネで、仕事直前に仕事を蹴るなんて完全にこれは時浦が悪いになりました(笑)

エクソダスの信用が地に落ちたところで穴を埋めるために登場するらふちゅーぶめちゃくちゃかっこよかったですね。
このドラマ主人公達のことは本当に好きなんですけど、どうして島は時浦じゃなきゃだめなのかが他のメンツに比べて薄かったり、終始解散する解散する詐欺を繰り返してたりで、話の展開をする以上仕方ないとはいえ、主人公達よりも周りのキャラの方が大人に描かれることが多くてエクソダス以外のコンビばっかり株上がっていっちゃうんですよね。

アマゲンもめっちゃ大人じゃなかったですか?
島と時浦それぞれのメンタルケアする天野と現多さんのこと本当に好きになっちゃいました。自分たちは色々あってパチワンからだつらくしてしまったとはいえライバルに対して良い奴らすぎる。
良い奴すぎるのに現多さんが未だに天野に捨てられるんじゃないかって不安がってるのは不思議ですよね。
割り箸の割れ方で片想いか両想いか占い割り箸占いっていうのがあるんですけど、それで未来を憂えていたのちょっとかわいかったです。

来週は時浦の同期のののくらげと会うことでエクソダスはなにか掴めるのか。
時浦のやらかしは準々決勝勝ち進めるぐらいでは挽回できないと思うので今後が不安でもあり楽しみでもあります。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?