こんにちは!
キャリアコンサルタント兼FPのmoghedgeです。
私は2020年にキャリアコンサルタントを取得し、
その後企業内や、フリーランスとして
キャリア面談などをおこなってきたのですが、
思った以上に実践で失敗することが
たくさんありました。

キャリアコンサルタントをとれても、
こんな苦労があります!
という現実的な側面を皆様に
共有できればと思います。

1.タイムマネジメントが難しい

面談は1時間など、基本的に時間が決まっています。当然ですが、時間内にヒアリングを終え、
次のステップを明確にしなければなりません。
気がつくと時間がきてしまい、
慌てて話のまとめや今後の施策を話に移る、
なんて失敗を、私はしたことがありました…

アイスブレイク
   ↓
ヒアリング
   ↓
 話の整理
   ↓
ステップ確認

の流れを踏まえ、
例えば残り10分で話の整理を始め、
次のステップに移る
といった具合に、
逆算して対応することが大事です。

とは言っても、
話があちこち脱線したり、
十分な情報を得られないままに
時間が過ぎてしまう、なんてこともあります。

時間が足りなかったからといって、
「続きは次回話しましょう。」
と言っても、相談者は納得されないことがあります。
今日の面談では何も得られなかった、
と思われる可能性がありますからね。

話がそれ始めたら、
軌道修正することも大切です。

また、事前に
・時間が限られているので、特に知りたい(優先したいこと)を先に教えていただけますか?
・内容によっては、面談を複数回設ける必要が出てくる可能性があります。

など、
『1回の面談で全てが解決するとは限らない』
ことに合意を得ておくことも大切です。
いずれにせよ、面談でのタイムマネジメントは必須です。とりあえず話を聞いてみよう、ではなく、
どのくらいでヒアリングをやめ、
次のステップ確認に移るのかは目安を持っておきましょう。

2.質問のセンスを問われる

こんなことをカウンセラーが言ったら、
ダメなのですが、
私と同じくキャリアコンサルタントとして
働いている仲間も、同じようなことを言っていました。

相談者が、たくさんお話される方であれば、
「そうなんですね。それで?」
と言った具合にきちんと傾聴していれば、
どんどん話してくださいます。
それらを要約したり、
具体化していくことで、
話を進められるのです。

ですが、
話を聞いてほしい、というよりは
答えを知りたい、という方は、
そうはいきません。
特に漠然とした感じのケースです。

例えば、
「今後のキャリアをどうしたらいいかわからなくて。」
と相談されたとします。
「そう思ったきっかけは?」
「何かやりたいことの候補はないのですか?」
「これまでに楽しかった仕事は?」
など何かやりたいことにつながる
ヒントを探ろうとしても、
「いや、もう30歳になったし、なんとなく不安で。仕事は嫌いじゃないですけど、別に楽しくはないですね。」

みたいな曖昧な返事しか返ってこないことが
あります。
今後どうしたらいいかわからないと言っている人に、「どうしたいですか?」と聞くのもなんだか変ですよね。

かといって、
相談者の特性や志向を理解しないまま、
「例えばフリーランスはどうですか?」
など、こちらから提案してしまうと、
間違いなく相談者の希望とズレてしまいます。

私は、
(次、何聞こう…)
と面談中に戸惑ってしまったことがありました。

また、後になって
逐語録を見返して、
(この質問いらなかったな…)
なんて反省することもありました。

どんな質問をするのか、
はかなり重要になってくるんですよね。

こういった経験を踏まえ、
私が感じたことは、
『コーチングの勉強も必要だ』
ということです。
コーチングとは、質問や傾聴をすることで、
相手の内面にある考えや答えを引き出す手法のことです。

例えば、
「今のキャリアを10段階で評価すると、何点ですか?」
<6点と回答された場合>
「足りない4点はどんな理由からでしょうか?」

であったり、
「理想のキャリアを歩んでいるあなたは、どんな生活を送っていますか?」
「どんな景色を見て、そんなセリフを言っていますか?」

など、相手の視点を変える質問をすることで
新たな気づきを与え、目標やプロセスを
明確にします。

私はコーチングの資格までは持っていませんが、
本を読んで勉強しただけでも
質問の引き出しが増え、
やりたいことが見出せない相談者への
対応力が上がりました。

これからキャリアコンサルタントとして
面談をされていくのであれば、
目標設定スキルの一つとして、
コーチングを少しでもかじっておく事を
オススメします。

3.資格を持っていても知識不足

キャリアコンサルタントは、
資格取得を通じて、キャリア理論やカウンセリング理論、人事・労務関連知識、労働市場についてなど、幅広く知識を習得します。
ですが、それでも実践の場になって、
知識が足りない!
と感じることが多々ありました。

当然ですが、
相談者は年齢も性別もバラバラです。
そして業界や職種もバラバラ。
自分が経験していないライフイベント、
自分が経験していない職業や業界など、
相談者が見ている世界を把握するのに、
結構苦労しました。

私の想像力が乏しいのかも
しれませんが…

ですので、
例えば転職活動の悩みで言えば、
各業界や職種における動向や、
年齢ごとに異なる悩みの傾向など、
日々情報収集は欠かせません。

また、キャリアの悩みには
お金の話もつきものです。
社会保険や税金、
国の制度(給付金や補助金)など、
概要を知っておくことは大切になります。

私はFPを持っているので、
お金関連はなんとかカバーできました。

とは言っても、
なんでも知っている物知り博士になるのは
不可能です。
日々、法律や制度変更があったり、
労働市場にも変化が起きますからね。

私は、オンライン面談をしているときは、
相談者の了解を得て、
「ちょっと今ネットで調べてみますね。」
とその場で確認することもありますし、
「次回までに確認しておきます。」
と持ち帰ることもあります。

その都度調べることも、
決して悪いことではありません。

いずれにせよ、
知らないのでわかりません。
というスタンスはNGです。
日々、保有している知識の
アップデートは欠かさないように
しましょう。

4.想像以上に重い問題も取り扱う

これは、失敗談というより
ギャップに近いのですが、
相談者と一緒になって悩み解決に向けて
カウンセリングをおこなえることが、
当たり前とは限りません。

中には、
生活が困窮して大変な状況に置かれている方
だったり、
精神疾患を患い本調子でない方
もいらっしゃいました。

相手の話を傾聴して、
目標設定しようという通常の流れでは
うまくいきません。

そもそも選択肢がかなり
限られていたり、
面談をできる健康状態では
なかったりしますからね。

キャリアコンサルタントの
資格取得の中で、
そういった方の対応をすることも
習ってはいたのですが、
いざ向き合うと
とても対応が難しかったです。

自分の力不足を痛感したことを
覚えています。

無意識のうちに、
相談に来られるのは、
健康で一般的な生活を送れている方だと
イメージしていたんです。

キャリアコンサルタント養成講座で
面談のロールプレイングをするときは、
同じクラスにいる人同士でやるので、
そんなに重いケーススタディに
ならないですからね。

改めて、
生活困窮者・メンタル不調者の方も
相談に来られる可能性があることを
十分に理解しておいてください。
また、そのようなケースに対して、
支援の流れが理解できているか、
再度確認・勉強しておくことをオススメします。

5.まとめ

いかがでしたか?
私が実際にキャリアコンサルタントとして
面談をした際に、失敗したことについて
ご紹介しました。

結論から言うと、
日々の自己研鑽が欠かせないと言うことですよね。
キャリアコンサルタントの知識はあくまで
ベースとなるものであって、
より幅広く知識を深めていかないと、
なかなか面談はうまくいきません。

私も日々反省の毎日ですので、
どうかめげずにご自身のスキルを磨き続け、
一緒に現場で力を発揮していきましょう!

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?