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#4底辺から頂点

こんにちは。
今日は21歳の時のギャンブルの話。

当時立派なパチンカーとしてほぼ毎日右手を捻っては出す、捻っては出す、圧倒的勝利を重ねてた。

そんな時会社の指示で研修を受けるために口座から12万を下ろして振り込みに行く道中

悪魔の囁き

目に入る夢の国

国道沿いにあるパチンコ店

気づいたら目の前にはケンシロウが仁王立ち

時刻11:30
1万円だけ、1万円だけ、当たらなかったらもう辞める

そう言い聞かせて打ち続ける
気づけば残り9万円
恐ろしいことに無意識に3万円を溶かす

だが諦めたら負け
パチンカーの心に火がつく
入れる諭吉、消えてく玉

時間が過ぎるごとに財布はどんどん薄くなっていく

残り2万円
ストレートに10万円消えていた

普通ならここでやめる
そもそも普通なら振り込み行く前にパチンコ屋なんか行かない

しかし脳、耳、目、体全身が求める快楽
残り2万、10万入れて当たりは0
引き返せない、取り戻さなければ行けない

もう外は暗い

財布の中は小銭だけ
研修費用として下ろした12万円はパチンコ屋に振り込まれた。

家に帰る道中、無意識に視界がぼやける
涙、初めて出すパチンコ、自分に対する情けない気持ちに対して涙が出る

口座残高はほぼ残ってない
何故ならギャンブルで勝った金はすぐに使ってしまうからだ

振り込み期日まで後2日

家に帰り親に正直に話し

謝罪 涙 

もう2度としない
そう誓い12万円を借りて振り込みを完了させる。

12万円は翌月の給料日に返済すると約束

翌月、給料日 夜勤明け

朝8時には家に着いているはず
だがしかし

並んでいる 開店 パチンコ屋

何も懲りて無い カス クズ ゴミ 底辺の底辺

その日9万勝ち
そして翌日7万勝ち

圧倒的逆転勝利

あの時の涙はこの2日間の為に流した涙

1回、何回負けようが戦う
もう2度としないと誓おうが俺はクズ

立派なパチンカーとして今日を生きていく



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