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WAISETU

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あなたの美しい毎日に泥を
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2020年1月の記事一覧

嚥下

嚥下

果物が熟れていく様は男のオナニーのようだ。
初めは磨くと光ったリンゴがしばらくすると二度と同じようには光ってくれない。傷ついたバナナの皮は燃えて消えていく紙のように黒くなってしまう。年老いて枯れ死んでいく老婆のようにみかんの皮は柔く、不安な触り心地に変わっていることに嫌悪感を抱くことは冬の恒例行事だ。
今朝、朝食に並んだおかずの中にはソーセージが2つ添えられていた。私はそれをいつものように迷わず口

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日本海でまた会いましょう。

日本海でまた会いましょう。

「灰色に濁った海、代わり映えしないな。」

この町には一際目立ったものがない。というか何もない町だ。昔何か注目を集めた名残が今の腐った街並みの基盤を担っている。平日の朝には大都市が若者を吸い取って、日が暮れると駅から何者でもないカスが町いっぱいにそまる。ベットタウンというよりもシンクの生ゴミ入れって言ったほうが正しい。それが母の実家だ。
私は正月になるといつも防波堤にきて、海と空を見る。ごま色

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