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味の記憶

味の記憶を一切持たない人間と話をする機会があった。
触感は覚えているが、食べ物の味がどれも思い出すことができないという。
喉ごしは気にしている。
歯応えもある方が好きらしい。

同意はできる。
共感ができなかった。自分は祖母の味噌汁の味の再現を目指したことがある程度には味の記憶は残るから。その努力の結果は8割いったらいい方ではあったが。

味の記憶がない方がいいだろうなと思う点もないことはない、本人からの体感を教えてもらったものもいくつか混じるが。

まず、記憶がないから、あれをまた食べたい、という執着に駆られにくい。

美味しんぼでの勝ちパターン一個潰えてんだけど。海原雄山が唾吐いてきそうなスタンスだなこれ。

美味しさの比較がないみたいなんですよね、極論昨日食べたフグと今日食べたフグが70点と80点の質の差があったとしても比較がないから両方とても美味しいで終わるという…

それだけ聞くと幸せ噛み締めやすそうな感覚だなとは思うし、一定以上のクオリティがあれば全てクリア出来ると考えれば満足を得られる食の難易度は下がるなとは思うけど…

追求をする必要がないんですよね、味の。それはそれで少し寂しいことなんじゃないかなって勝手に思ってしまったけど、当の本人はあすけんハイスコア出しながら食の健康をゲーム感覚でやってて、これでいいんじゃないかなってまたまた勝手に思ってしまった。

ちなみに僕のあすけん平均点は30点です、見習うべきはこっちだろこれ。

何が覚えてる方がいいんだよ、これで。説得力出せないよ。


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