なにやってもうまくいかない?

・少し前に初めての飲み会があった。そのせいで月曜日出社が嫌になっている。
 話したいと思っていた人が見たことないレベルの無趣味で、話せば話すだけ空回っている感覚があったからだ。ラピュタを知らない人がいるなんて思わなかった。「怪奇ゾーングラビティホールズ知ってますか?」と聞いた時と同じリアクションだった。
 ただ、これは生活の一端すら明かすことができない人間であると相手から判断されている可能性もあるし、その場合でも、仕事の話という共通点があるから、次の機会に調整すればいい話で、付き合いにも大きな影響がない。
 喫緊の問題は、僕の話し方、リズム、態度、常識みたいなものが全て社会人的な基準に達していないことにある。これが出社を億劫にさせている。
 仕事は辛くないけれど、人間関係が下手な自分を見るのは辛い。
 これまでの傾向から考えるに、僕はファーストインプレッションの形成がすごく下手だ。変に気にいられようとして、カカって、スベって、帰ってく。
 2回目以降、諦めて、脱力して、初めて普通に話すことが出来る。
 しかし、2回目以降のそれはあくまで同年代とのこと。初回の体たらくは愛想が尽きるほど身に染みて理解したけれど、2回目以降の脱力……! それは会社という環境のなかでは未だ未知。

・なんか今日、かなり近くで僕のことを話されていた。聞こえるところでヒソヒソ離さないでくれ。イジメかと思っちゃうから。
 イジメだと判断してからの僕は速い。相談や法的措置といった抵抗をする前にナヨナヨになって萎んで会社に行きたくなくなって、でも結局行くからゆっくりしっかり死んでいく。
 大人でもイジメってあんのかなぁ〜。たぶんめっちゃ楽しいんだろうなぁ〜。僕なんかめっちゃ弱っちいし権力もないから、やりやすいだろうなぁ〜。
 もしかすると彼らの距離の詰め方が恐ろしく下手ということもある。いや、そうだとしても嫌は嫌だ。
 でも、僕が嫌だからなんだという話に決着してしまう。
 誰かが割を食っている組織は取り壊しても良いと言えるのは外部のことだからで、割を食っているのが自分だったなら、あまりそういう考え方には至らない。
 明日からは自分以外の社員さんとオドオド接することになる。
 空飛べたら良かったのにと思う。

・帰り道、他の帰宅者を仮想的とみなし歩いていた。
 まず、ニカッの顔で背後から付ける。これが楽しい。笑顔だけでも楽しいのにそれがバレるとヤバいという事実も楽しい。楽しくねぇよ。
 仮想的2のおじさんが大足で抜かしてくる。負けん気でセカセカ歩き、デッドヒートした。楽しくねぇよ。

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