『ホワット・イフ…?』

・『WHAT IF…?』を観ている。
 このシリーズのアツいところは、どんなもしもの世界でも、たとえ世界からヒーローが消えてしまっても、新しくヒーローが生まれてくるところだ。人間賛歌を描いている。世界に危機が訪れる時、必ずヒーローが生まれる。ということを信じている。スーパーヒーローの物語を書くうえで最も大事な思い込みだ。
 キャプテンカーターの物語も、キルモンガーとトニーの物語でもそうだった。

・「もしも」の話ではあるけれど、1つの捻ったアイデアで戦っているのではなく、あの場所にあのヒーローがいたならこうする。こんな条件があるとこのキャラクターはヴィランになりうる。そういうものがすべて納得できるように矛盾なく描いている。
 もしもの世界を描いているのに、キャラクターに矛盾を感じないというのはすごい。神聖時間軸で描かれているキャラクターがいかに強烈で、伝わりやすく、そしてそれが共有されているか。どれもかけていてはいけない。スーパーパワーを持っているから、それと紐づけてキャラクターを覚えやすくはあるけれど、それとは別に、それぞれのキャラクターを簡単に説明できるくらいには知っている。これがすごい。すごい。

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