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ちょっと上まで・・・ [神楽坂らせん 著] おもしろいよー!みんな読むのだー!

 こみさんなんばんは。(∩゚д゚)のヒトです。

 神楽坂らせんさんの「ちょっと上まで・・・」のご紹介です。新作というか、スタートはちょっと過去だけど、回を重ねるごとに最近? そして継続中というぴっちぴちの最新作なのですっ (`・ω・´)

 note版の#01から#07までを一通り読んでみたところ、モニターではしんどい(老眼的に)ことに加えて、できれば「小説というかたち」として読みたいという気持ちが強くなってきました(私は何度も繰り返し読むタイプです)

 だんだんとクライマックスに近づく中、#07を契機にKindleに移植して読み直すことにしました。(電子書籍になったらもちろん買いますとも)Scrivener経由でコンパイル→.mobiに書き出して、Send My Kindleしたのがヘッダ画像です。(ScrivenerもVer.3になって、縦書きをサポートしたと思ったら表示だけでした。当然といえば当然)

 でんでんコンバーター経由で縦書き行けるかなと試したのですが、webはマークダウン記法が違うので難しい。よって横書きです。字下げの設定をミスってるのはご愛嬌という事で、#08以降で修正しますw

 ということをTwitterでつぶやいていたら、GUNS&UNIVERSE買ったら普通に読めたみたい。 とはいえ、自炊版?を読みつつ、note版の有料エリアはネタバレしないように意識して感想書かなきゃねーとログアウトしてみたら。。。

#07まで全部読める ?!!!

 らせんちゃん、太っ腹すぎるってー。とはいえ、ミナサマ。noteで現在公開中の#01〜#07、クライマックスのちょっと手前までは読めちゃいます!

 と書いていたら、noteのベルに通知がありました。

 らせんさんがバックナンバー掲載を消化しまして、いよいよ新作第8話の発表が間近に迫っています。こうご期待!

 よーし!みなさん。#07まで一気に読んで、部屋を片付け正座しつつ、満を持して#08を待とうではありませんかっ!

 ※部屋を片付けて正座するのは、大昔、LPを買った時に私がやっていた作法ですw

 気がつけば、この土日に発表みたいです!いそげいそげー!!!(そして私もこの文章を急がねばw)

■物語が生まれる瞬間を共有しよう!

 私の書く紹介文は「やたらと前置きが長くて、著作の内容紹介が少ない」ことにかけては定評があります(誰に?) おそらく、完結していたら同じアプローチだったと思います。

 しかし今回は、現在進行系です。書き下ろされたものがnoteに公開されて、リアルタイムに楽しめるシステムです!大根おろしも紅葉おろしも美味しいけれど(違)、書き下ろしリアルタイム読みって、ちょっとワクワクしません?

 天下の文豪、夏目漱石も後期の作品は新聞連載でした。きっと新聞では文字表現に制約があったと思います。そして、連載終了後に書籍出版されます。私はいまも芥川賞を文藝春秋で読んでいますが、書籍表現には追いつきません。

 noteにルビ表現が実装されれば、小説用プラットフォームとして有効かもしれません(note改善目安箱におねがいしてみよう)少なくとも、他のチャンネルとの接続性の良さは群を抜いているように思います。

 と、この時点で前置き長いですねw というわけで、ご紹介に入ります。

■あいかわらず紹介っぽくない紹介

 本作「ちょっと上まで・・・」は、大気の界面を地面効果としたエクラノプラン。ILC実験に端を発したスマートボムインシデント。ブラックアウトしたコンピューターと大戦。四角形を45度傾けた北の島の、南端の村に根付いたロケット文化。こうした事象が骨格になっています。(架空ですかくうです)

 めっちゃ詰めて世界観を抜き出しましたが、もうこれだけでも、ご飯が何杯も食べられる新鮮なネタですw そして#00で

プロット段階ではキチキチ詰めたら一話に納まるとおもっていたんですけど

 と書かれていますが、無理だってばw そして順調に筆は進んでいきます。スタートは#1ではなくて#01なのですよ (ΦωΦ)フフフ…

 この豊穣な世界観に、回を増すごとに更なるディディールが追加されていきます。おー!そうきたかー!という描写や展開がガンガン入ってきます。

 そして、引き続き#00で

書いてみたら活きの良いキャラが勝手に飛び回って伸びに伸びてしまいました。

 と、書かれています。これは本当に活きが良くって、ピチピチ跳ね回っています。イメージ画像です(違うし古っ

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 紹介なので簡単に。主人公はリリクという元気いっぱいな少女と、ショーゴという少し内気で理知的な少年です。

 リリクはらせんさんの元気のいい部分の拡大投影です。小説において同性の主人公には、どんな手練でもこの傾向があります。漱石の猫だって根っこは漱石なんですよ。

 めっちゃ共感したのは、「自分ではレシプロ機を身体の延長のように扱えるのに、他者の運転が苦手」という描写です。私も、バイクで峠でも、カヌーでホワイトウォーターでも、たしかに怖いのだけれど、何もできないジェットコースターに乗るよりずっとマシですw きっとらせんさんもそうなんじゃないかなと思います。

 ショーゴはらせんさんの冷静さとマニアックさの投影になっています。

 こういう読み方をすると、,,Ծ‸Ծ,, さんが、わーー!きゃーー!しているところが想像できて面白いですよw らせんさんはかわいいですw

#00 にこんな記載があります

『作家殺すにゃ刃物は要らぬ、昔の作品読ましゃいい』

 過去の作品に対して「みずみずしい表現」という言い方をあえてしません。その当時のらせんさんを楽しめばいいのだし、回を増すごとに精緻に変わっていく、今のらせんさんも楽しめるのでふよ!

 なんて書いているのは、私も建築屋ですので、若い頃に設計した建物が「まだ建っています」地図に残る仕事ってやつですね。作品は完成した時点で社会の一部になります。改稿とかできないんだよ(´;ω;`)ブワッ 

 それを含めて、前向きに楽しむのが「創作」なのではないかと思います。

■ここまで、そしてこれから

 主人公の2人は、前の項で紹介しちゃいました(紹介になっていないけどw)

 この2人以外にも、魅力的な人物がたくさん登場します。ご飯が何杯もお変わりできる世界観の中で、世界観を過度に描写せず、意図的にコントロールした上で「人物描写」に重点を置いています。これはらせんさんの作品の大きな特徴です。そして、物語を牽引するエンジンにもなっています。

 この辺を書き始めると「らせんさんと作品」的な長い文章になりすぎるので、次回に譲ります。

 人物紹介は敢えて避けますね。皆さん、楽しんでください。

 それでも、かっこいいなぁと思うのは、あの人かなー。あの人ももっと読みたい。

 そしてショーゴ。色んな意味で期待してる。がんばれw

 タイトルの使い方も上手です。重層化された意味はこれから明らかになっていくのでしょう(楽しみ!)

 ここまでも、これからも、細かいフックが作中に散りばめられています。

 例えばFBWに頼らず、複座で航続距離が長いのってあの子かなー?とか。この辺は完結したあとに書きますね。

さあ、皆さん。

#01〜#07を急いで読んで、新作#08に備えましょう!


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