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Suomiのおかん、noteに着陸。

皆さん、こんにちは。

2011年から、フィンランド湖水地方の街ユヴァスキュラに暮らしている、Suomiのおかんこと、こばやしあやなです。

私の職業は、「フィンランド在住コーディネーター」です。

皆さんが視聴しているテレビやラジオ番組、読んでいる新聞や雑誌の記事で、どこか外国が舞台となった特集が組まれるとき、多くの場合は、母体である日本の制作チームに、その国に在住していて現地語を話し、現地の風土や現象に精通している「現地在住コーディネーター」がサポートに加わります。

例えばテレビ番組であれば、企画をもとに、現地の実情をお伝えしながら一緒に実現可能性を考えたり、ロケ地やインタビュー先をリサーチして提案したり、内容が決まれば撮影のアポイントを取ったりして、撮影クルーをお迎えするまでにあらゆる手はずを整えます。そしていざクルーがその国に到着したら、ロケハンや実際の撮影現場に終始帯同して、通訳を行なったり、現場でのコミュニケーションをとことんアシストします。また無事に撮影が終わり、クルーが帰国した後も、報道される情報の正誤チェックや、撮影された現地人の会話の翻訳作業などを遠隔で手伝います。場合によっては、コーディネーター自身が現地のカメラマンやスタッフを雇い、指示を受けながら、日本からのクルー不在で撮影現場をディレクションするときも。さらには、日本のメディアだけではなく、現地のメディアが日本関連のコンテンツを制作する際にも、アドバイザーや通訳としてお声がかかることもあります。

と、例えばそんなことを、私はフィンランドで生業にしています。

↑フィンランドの田舎地方で撮影や取材を行なうと、珍しい日本メディアの来訪を盛大に歓待してくださり、だいたい地元メディアに逆取材されます(笑)

実際は、自分でも驚き呆れるほどに何でも屋さんです。番組に限らず、ご依頼あらばあらゆるメディアコンテンツの制作チームとお仕事をさせていただきますし、メディア関連でなくとも、学術研究や専門分野の視察のアレンジや通訳、商談サポートも依頼があれば行ないます。ジャンルだって、マイ得意分野はいくつかあるにせよ、毎回本当にばらばら。昨今フィンランドという国は本当にいろんな面で日本からも注目を集めているので、紀行、文化(アート・音楽・デザイン・建築etc)、スポーツ、歴史、自然、社会福祉、教育、科学技術…毎度あらゆる分野のお題に「現地精通者」の看板を背負って挑むことになります。

ちょっと冷静に考えれば、無茶苦茶な職業だなと我ながら思います。だって母国に置き換えてみれば、「私は日本コーディネーターです。日本のことならなんでも引き受けますし、番組制作も記事取材もなんでも手伝います。みずから記事も書くしラジオや講演も出演します。」なんて稼業、ぜったいに成り立たないですもんね(笑)

それでも、ここフィンランドで在住歴も決して長くない自分がこうしてさまざまな分野・立場の人から継続的に必要としていただけているのは、この小さな極北の国において、現地大学院で鍛えてもらったマイナー言語の語学力と、長年関西の風土で培われたポジティブ・コミュニケーション能力を運用できること。あえて首都圏外を拠点としていて、地方ネタ&アクセスに強いこと。あとは、長年自分のコンプレクスでもあった「何かひとつのことを極める人生から外れた」「広く浅く」な性分が、裏返ってむしろ強みとなったような気もしますね。

もちろん、フィンランドでこのような活動を生業としている日本人は私以外にもたくさんいますが、私の場合は、「Suomiのおかん」というふざけた屋号を掲げ(由来はぜひ上のウェブサイトのプロフィール欄でご一読ください)、関西色もあえて全面に出しているので、実はご依頼主さんの7割くらいは、同じ匂いを嗅ぎ取ってくださった関西出身の方です。さらにご依頼内容も、「おかんさんなら、こんなの可能ですか…?」というマニアックで実現性未知数のものが少なくありません(!)

というわけでいつしか、フィンランド・コーディネーション業界で、いわば探偵ナイトスクープ・フィンランド支部的な役割を担っているのが、私Suomiのおかんです(笑)


さて、そういうわけで、業務上はいわゆるフィンランド観光客・フィンランド愛好家の方々とご一緒する機会は少ないのですが、これまでそういった、フィンランドをキーワードにした一般の方との交流や汎用性の広い情報発信は、おもにSuomiのおかんFacebookサイトで、オープンにしてきました。

たぶんご時世的には、Twitterとか Instagramとかのほうが、より閲覧数の多いアクティブなプラットフォームになりうるのでしょうが、なにせ「言葉」が活動軸になっている自分には、文章がいくらでも書けるFacebook投稿が一番肌に合っていたので…

一方で、実はこれまで、非常に多くの方に「おかんさんは、noteやらないの?」「おかんさんに一番合っているプラットフォームだと思うけど」と、尋ねられ続けてきました。

これまでは正直、日々気ままにFacebookに書き綴るのが日常化していて、あそこでの投稿を楽しみにしてくださっている方も多いし、今更別のコンテンツに乗り換えるのもなあ、という面倒臭さが先行してて、noteのメリットや面白さを調べたり適合性を考えてみることを、まったく怠っていたんですよ。。

でも、最近仕事の繁忙期がちょっと一息ついて「追われる」ものから解放されたので、ふとnoteのことを思い出して、腰を据えていろんな方の活用法を探究してみたら……これは案外面白いかも、と、直感がはたらいてしまいました(笑)

直接的に活用できるチャネルの少ない海外に暮らしているからこそ、言葉という一番私らしい道具で「売り物」を作って、ウェブに乗せてみずから売る。そんな趣味半分で失敗してもリスクのほぼなさそうなビジネスを始めてみたら、う〜む、なかなか楽しそうじゃないかと!

もちろん、今後もフリーコンテンツとしてのFacebookサイトの更新は日々続けていく予定です。ですが近々、それと並行して、このnoteでしか読めない、とあるテーマを掲げた有料記事コンテンツのマガジン連載を開始しようと思います!

ふふふ、すでにテーマは、頭の中にあります。

これまでいくらでも無料で読めるフィンランド情報をウェブ経由で出してきた私が、あえてこれまでオープンに書いてこなかった、いやずっと書けなかったことが、あるんです。そんな秘蔵?禁断?コンテンツに、皆さんがお金を払ってでも読みたいと思ってくださるか、まったく相手にされないかは、ちょっとした実験です(笑)なんたって自己責任なのが、noteのいいところ、ですよね?

というわけで、そのマガジンタイトルと最初の記事は、どうにか今月中にはもろもろシステムを整備して公開したいなと思っていますので、ご期待ください!

それから、Suomiのおかん活動を一緒に面白がってくださる方のサポート(投げ銭システムというのかな?)も、大歓迎です!サポートや有料記事を通した収益は、次なる活動へと還元していく予定です。

皆さん、これから、どうぞよろしくお願いいたします!

Suomiのおかん こばやしあやな でした。

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