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フリーライターの周防蘇芳と申します

 noteに登録はしてみたものの、「エロコンテンツはNG」という事実を知ってからは、ほぼ放置しておりました。
 記事がなにも無いままなのも寂しいので、たいへん遅ればせながら、私自身がこれまでにしてきた仕事や、普段なにを書いて糊口をしのいでいるのかを、プロフィール代わりに紹介しようと思います。
 これといった有用な情報はあまり無いでしょうが、同じ物書きをされている人には、「あるある話」としてスナック感覚で読めるかも知れません。

※これまでに携わった作品の詳細ついては、コチラをどうぞ。

■エロゲーのシナリオライターです

 私は現在「周防蘇芳(すおうすおう)」というペンネームで活動中の、フリーランスのシナリオライターです。ドラマCDやソーシャルゲーム、コンシューマーゲーム、アナログゲームの記事など、様々な仕事に携わらせていただきましたが、アダルトゲーム、いわゆるエロゲーをもっとも得意としております。
 以前は有名タイトルのR18向けソーシャルゲームで、定期的にシナリオを書かせてもらっていました。20キロバイト前後のストーリー(用はエッチシーン)を月3~7本ほどは書いていたでしょうか? キャラクターをクリックするとしゃべる短いボイスや、演出等で使われる汎用的なボイス(掛け声とか、「くすぐったいよ」みたいなセリフ)なんかも設定したり、特典用ドラマCDも書かせていただきました。
 現在は別なタイトルのソーシャルゲーム(エロ有り)の仕事を定期的にやらせていただいております。発売前のタイトルも含まれていたり、ほとんどのソーシャルゲームで同じことが言えますが、守秘義務もございますので、作品の詳細や、どのキャラクターのどんなシナリオを書いたかについては、伏せさせていただきます。
 ソーシャルゲームが現在のように大きく広まる以前(2010年代)は、パッケージで売られている1万円前後の、いわゆる「エロゲー」のシナリオに多数携わらせていただきました。この業界のことは話すとちょっと長くなるので、またの機会に譲るとしましょう。
 お察しの通りですが、フルプライズのエロゲー仕事は(ソーシャルゲームや、同人レーベルのような物を除くと)、永らくやっておりません。というか、この業界自体が縮小しているのだろうと感じております。
 現状、フルプライスのエロゲーを世に売り出すたことは困難となり、かつて活況だった市場規模は年々先細るばかりです。名作と呼ばれたエロゲータイトルが、時流の影響を受けてソーシャルゲーム化する状況もあるにはありますが、果たしてこのまま好転していくのか、自分のような末端の者ではわかりません。が、そう長くは続かないだろうと思っています。
 ただ自分の礎というか、商業デビューはエロ媒体には間違いないので、エロゲーは切っても切れない存在であり、(以前は伏せておりましたが)自分はエロゲーのシナリオライターであることを公言しております。
 エロゲーは今でも大好きで、「Fate/stay night」や「凍京NECRO」のような物語性の高いエロゲーも、エロに特化したいわゆるヌキゲーも好みです。本音を言えば、ふたなり美少女ばっかり出てくるようなエロゲーの案件があれば、喜んでお引き受けしたいと思っております。是非、何卒。

■最初は小説家でデビューしました

 現在はシナリオライターとして細々とどうにか生活しておりますが、商業デビューは小説でした。
 ただしいわゆるエロ小説です。投稿した短編作品を編集の人に認めてもらい、プロット等を送り、紆余曲折を経て一冊の本にしてもらいました。当時は現在と違うペンネームではありましたが、会社帰り(当時)に寄ったいつもの書店に、自分の著作が置かれていたあの感動は、今でも忘れられませんね。まあ、その本屋さん自体が今はもう跡形も無いのが物悲しいのですが。
 出版されたのは2002年なので、デビューしてそろそろ20年ですね。そりゃあ年も食うわけですな。
 最後まで完成させた人生初の小説で、それなりに満足感はありますが、小説についてはその一冊きりです。2014年に出して頂いた短編小説は、電子書籍のみでしたので、物理書籍で「自分の著作」と呼べる物は、未だにこの一冊だけです。
 本音を言えば、もっと小説も書きたいのですが、出版までに掛かるコストや手間、なにより本を出すまでの長期スパンと、それまでの収入等を考えると、なかなかうまくはいきません。
 何度かweb小説で少しずつ書き溜めるか、などと考えたこともありましたが、生来面倒くさがりやな性格なので、遅々として筆は進みませんでした。
 普段からもっと稼いでいれば、小説を書く余裕もあるのにな。などと我ながら情けないイイワケばっかりしているので、「いつかはふたなり美少女ばかり登場する小説を書きたい」と表明しておきます。
 言うだけならタダなので、期待されている方がいれば是非お声掛けください。褒められればホイホイなんでもやるお調子者です。

■TRPGのライターです

 小説も書かず、ソーシャルゲームの仕事も以前に比べて減りましたが、一年ほど前から、TRPG専門誌でライターをしております。
 元々趣味でテーブルトークRPGを四半世紀以上遊んでいました。物書きとしてデビューする以前からTRPG関連の同人誌(ジャンルコード「ゲーム(電源不要)」)を作り続けてはいましたが、よもや仕事になるとは思いませんでした。お仕事を一緒させて頂いている方々は、幸いにもエロゲーライターである自分に、眉ひとつひそめず接してくれています(多分)
 わざわざこのような記事を読まれている方ならば、恐らく説明不要のような気もしますが、念のために説明しておきます。
 TRPG……テーブルトークRPGとは、ひとりの人間がゲームマスターを務め、ひとり以上のプレイヤーを相手に会話で進行し、サイコロなどのランダム要素を交え、即興劇に近しい楽しみ方をするロールプレイングゲームです。
……初めて「TRPG」という単語に触れる人を想定して解説してみましたが、いかがでしたでしょうか? 通じたでしょうか? 通じて欲しい。伝われ。
 TRPGは、他の趣味に比べてかなり特殊な、ユーザー数がとても限られた趣味のひとつです。その趣味を永らく遊び、いつの間にかプロのライターとして毎月記事を書かせてもらったり、現在は複数の商業TRPG作品に携わらせていただいております。
 どのようにしてプロになったのかは、なんとも数奇な機会がありまして、「いつの間にかなっていた」という方が近いかも知れません。私自身はゲームデザイナーでは無く、またゲームを一からデザインするような能力も、その気もほぼ無いため(まあ皆無ではないと思っています)、シナリオライターとして可能な範囲で手伝わせてもらっています。
 なにしろTRPGを遊ぶには、シナリオがほぼ必須であるため、毎月頭をひねっては、様々なネタを元にTRPGシナリオを必死に書いております。
 幸いにもネタ切れもおこさずに、ギリギリどうにか書き続けられているので、応援をして頂ければ、このお仕事を少しでも長く続けられるかと思っています。
 ユーザーのみなさんが楽しめるように書き綴っているので、どうか応援していただければ幸いです。是非ぜひ。

■だいたいなんでも書いてます

 ソーシャルゲームやTRPGのシナリオ、その他、細々とした仕事でどうにかこうにか食いつないでおりますが、コロナ禍の影響もあったりで収入はハチャメチャに不安定です。
 数年前に地元愛知県から関東圏に引っ越し、仕事のツテを拡げることにはどうにか成功しておりますが、不安定な状況は相変わらずです。
 ただ幸いにして、自分のような者でも使ってくださる会社が居てくださったり、仕事を回してくださるありがたい方もいらっしゃるので、みなさまの支えがあって、どうにかこの仕事を続けられております。
 今後はもう少し明るい未来を見据えて、楽しいコンテンツをお届けできればと思っています。エロいのも(noteではNGですが)、エロくないものも等しく提供できればいいですね。
 今後とも何卒よろしくお願いします。

※2021/02/07 誤字など一部修正。

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