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158cm60kg超えた体で水着を買った一部始終

私の身長は158cm。
いろいろあって60kgを超え現在はワイン樽のような状態。

そんな私に突然、「水着を買う」「そして着る」というクエストが舞い込んだ。

震えが止まらない。

念のため、数年前に買った水着を着てみた。

これだ。モデルさんが着ているとそれはそれは可愛い。

だが、

太ってムダにデカくなった乳はこのビキニでは耐えることができず変な位置まで垂れ下がり、あろうことか紐の周りから肉がバインバインはみだしている。

わがままボディ、まったく水着に収まっていない


まずい、このままではまずい。
女同士の会合とはいえ、これはまずい。人としての尊厳の問題だ。

しかも下半身も状況は最悪。
一般的な形のビキニだけだと、下っ腹が乗っかる。お腹がまったくおさまっていない。おまえ、ちょっとまえまでは、お腹はおさまってじゃないか。なんなんだ。

もう上も下も緊急事態である。


というわけで、オフシーズンも水着を売ってる店に全速力で向かう。

ちなみに夏に安く売ってる店はもう水着を売っていない。

女子ならみんなご存知、いつでも水着を売る店、三愛さんに行くしかないのだ。

三愛さんで現実と向き合う

着いてすぐ、店員さんに直談判する。
オフシーズンなこともあり、まあまあひまそうだった。

・お腹周りを目立たなくしたい
・上が紐みたいなものでは乳が抑えきれんし、横から肉がバインバインする。しっかり高さがあり収まるものをくれ
・足が太いのはどうにもできないから、諦める。だが、腹が見苦しいのはどうにかしたい

伝えたのはこの3点だ。

そして最初にもってきたのがこちら。

たしかに上に紐っぽさがない。しっかり支えてくれそう。


しかーし!
この空いてるところから、肉がポニョバイーンってしてくる。

それに、思った以上に、アンダーの下の肉も大変なことに気づいた。一応、下のパンツも履くが地獄絵図だ。

もう普通の短いビキニではあらゆる肉に対抗不可!!!

次はこういうパレオタイプを紹介された。
パレオなら、全て隠してくれる!

しかも、セールで半額だ!

君に決めた!!!!!っと言いそうになった。

しかし、よく考えたら、パレオの下はただのビキニ。パレオのようなうすっぺらい布のために、1万円近くの値段を払うのはやはり忍びない。

あと、パレオをとればバインバインなわけだ。

その後も、もう何を着てもだめ。

いい歳してそこそこかわいく色んなやばい所をカバーしてくれる夢みたいな水着を買うなんてことは不可能なのか。

諦めかけてたその時、店員さんがこれまでとは毛色の違うものを持ってきた。

運命の水着に出会う

そして試着……!
なんなんだこれは……!

これだ。この写真だけ見ても私の感動は一切伝わらない。でもこの水着がすごかった、圧倒的優勝をかっさらっていった。

いわゆる、ハイウエストタイプの水着。ローライズデニムが流行りまくった世代の申し子としては、ハイウエスト自体に抵抗があったのは否めない。だから、この時まで試着しなかったのだ。

あとワコールと共同開発したブラの方も着けてびっくりした。もう、まじのブラっぽく使える。ビキニにありがちな、胸の肉がつるーんと逃げてくことなんか一切ない。しっかりくっきり、でも苦しくなく収まって来やがる。さすが、ワコールさんやでえ

あと見てわかるけど、ブラの下にひらひらがついてるから、お腹カバーは完璧

横から見るとこうなってる。ハイウエストでだいぶ上まで腹を包むから腹の肉がカバーできるだけじゃなく横のギャザーでゆるっと錯覚して見える。つまり、なんか痩せてみえる。

なんなんだよ、すごすぎるぞ。実際に履くとお腹周りの安心感がもう腹巻して寝る時くらいの気持ちに。

ブラについたひらひらは動くとみぞおちあたりをチラチラするので、セパレートの良さを感じられる。

ばいんばいんを封じ込めて、見せられるとこだけ出せている。これじゃん!もう、早く言ってよーーー!

ここ、背中あいてるようにみえるんだけど、この下の布の部分をうまく上にかぶせてブラの紐の部分と一体化することもできる。

この一体化がまたよくわかんないんだけど、ちょっとしたはみ出た肉も殺してくれつつ、動きは出るもんだから、なんか魔法なのか?って疑いたくなるほどの華奢みえ効果に唖然とする。どういう設計で作るとこんなことになるんだ。

お腹を正面から見るとこれ。わかる?下腹の肉がやっべーとこにギャザーが寄ってるの!ここら辺はどうか曖昧にしといてくだせえ…ってところが、もうゆるっゆるの曖昧に。ねえ、神なの?

もうこれを買うしか選択肢は残ってない。とても気に入ってしまったし、こんなに目くらまし効果がある水着は絶対にないことは明白すぎる。神は細部に宿るってよくいうけど、ほんとだな。肉をこんなに曖昧に見せるだなんて、技術力にひれ伏す。

ここまで、試着室に入ってから1時間。水着は2万もした。明らかにこんなはずではなかった。普通のビキニを着てそんなに困らなかったのは10年以上前か……。あの頃は今より10kg以上やせていた。安価な水着で凌ぐにはもう私の体型はわがままになりすぎていた。収まるべきところに何一つ収まらない。

まあいいのだ。そういえば、かなり痩せていたあの頃、当時の彼氏に「樽みたいだな」と言われたことを急に思い出した。

そうか、やせたって樽なのだ。

とにかく、いい水着が買えてよかった。こんなにも痒いところに手が届きまくる水着が売られているとは……。同じような悩みをもつ諸君、この形の水着に出逢ったら、騙されたと思って試着してみてほしい。

魔法のような効果に驚き、目の前にモーゼの海割りみたいな映像が見えることを確実にお約束する。

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