バイクのエンジン、何それ美味しいの❓
バイクカタログや雑誌、バイク乗り同士の会話で出てくるバイク専門用語。よく使われる言葉なんだけど、イマイチよくわからないんだよね…。って人いませんか。
今回は、スペック選びでなエンジンでよく使われる用語の『DOHC』についてです。
車でも同じですが乗り味って大事じゃないですか、ーバイク選びも一緒。一度エンジンの特徴を知らないとでは中々理解想像ができないと思ってます。
ー レッドバロンホームページ
モータジャーナリスト・ライター執筆 : 谷田貝 洋暁 引用ー
エンジン内部のパーツがどんな風に動いているか
まずはここでエンジン内部のパーツがどんな風に動いているかを動画でお勉強です。
シリンダー内のピストンが燃焼の膨張力によって押し下げられ、クランクシャフトを回す。
その勢いを使ってピストンが上昇しながら排気ガスを排気バルブから押し出します。
さらにピストン下がるときに吸気バルブから混合気を吸い込みます。
ピストンが上昇するときに圧縮。再びプラグの点火によって再び膨張が起こるとピストンを押し下げます。
…という“4つ”の工程を“1サイクル”とするエンジンが4サイクルエンジンです。今回のお題である『DOHC』は、吸気バルブと排気バルブをどう動かしているか? というところがポイントになります。
そもそも『DOHC』とは?
DOHCというのは略語で、正式には、ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト。直訳すれば、二つの・頭上の・カムシャフト。つまり“シリンダーヘッドの上に2本のカムシャフトがある”というエンジンの構造そのものを示した言葉です。
カムシャフトは、エンジンの内部に混合気を送り込んだり、排気ガスを排出するための“バルブ”という密閉弁の開き具合や開閉タイミングを司る重要なパーツとご理解頂けたと思います。
ここでスズキのSV650のシリンダーヘッドの透視図を見てみましょう。ピストンが収まったシリンダーの上側、つまりシリンダーヘッドに4本のバルブ機構(棒にお皿を付けたようなパーツ)があり、その上に2本のカムシャフトが見える。これが『DOHC』の基本構造で、カムシャフトが回るとカム山の出っ張りがバルブの頭を押し下げる
エンジンの動力で画像奥のカムチェーンを引っ張るとカムシャフトが回転。ピストンの上下運動に合わせて、カムシャフトの突起がバルブを押し下げることでバルブがシリンダー方向に押されて吸排気のための流路が開く。閉じるための戻りはスプリングの反力を使うのが一般的。
見た目で判別も可能
ちなみに『DOHC』かどうかはエンジンの見た目からも判別可能。写真は同じくSV650のシリンダーヘッドだが『DOHC』エンジンは、カムシャフトを2本も収めなければならないため頭でっかちになり、いかにもカムシャフトが2本内部に入ってそうな見た目になっている。
『DOHC』のなにがスゴイの!?
平たくいえば、「よく回って、効率がいい」って事です。
バイク用エンジンの進化のすべては高出力化にある。同じ排気量のエンジンでも高回転化できれば、それだけよりたくさん仕事がさせられる。
乱暴な言い方をすれば、排気量が同じでパワーが一緒でも、1分間に5000回転しか回せないエンジンと、1分間に10000回転できるエンジンなら、後者の方が倍の仕事がさせられて高性能というわけ。
そんなわけでバイクのエンジンは、大排気量化や多気筒化、圧縮比アップなど、色々な工夫を盛り込んで高回転化して進化して来ました。
だが、そんな高回転化のなかで大きな弊害となったのが動弁機構だったのです。
つまり、いくら金属加工精度が上がったり、多気筒化などの工夫でエンジンがスムーズに回るようになっても、結局のところ燃料の供給と排気ガスの排出が追いつかなければそれ以上の高回転化は望めないわけです。
早く正確に動くバルブシステムなくしては一定以上の高回転化実現できなかったというわけです。
変遷を紹介
サイド・バルブ(SV)→オーバー・ヘッド・バルブ(OHV)→オーバー・ヘッド・カムシャフト(OHC)よりも高回転化が可能なハイスペックな動弁機構が、ズバリ『DOHC』と進化していきました。
全くわからない人向け
うーん、専門的でちーともわからん人も大丈です。乗りたいバイクに乗ればええんじゃーと思うのですが、ちょっとした覚え方と特徴を纏めます。
SOHC カムが1個の4サイクル
DOHC カムが2個で4サイクル
それより1気筒、2気筒か4気筒かの方が気筒数が性能としては大きい。
シリンダーの数(ピストン数)の数が乗り味になると知っていればOK!
OHC
OHCはオーバーヘッドバルブの略
エンジンの上にバルブだけあって、カムシャフトはエンジンの下。ハーレー・ダービットソンなんかがそんなエンジン。
SOHC
SOHCは、シングルオーバーヘッドカム
エンジンの上に1本のカムシャフトとバルブがあります。
カムシャフトは、吸気と排気を一本で動かしている。
部品点数が少ないことで軽量シンプル
カムが上にあることでメンテナンスが容易
代表車種でいうとホンダスーパーカブ
DOHC
DOHCはダブルオーバーヘッドカムの略
ヘッドに2本のカムとバルブがある。1本は吸気側もう一本のカムシャフトは排気側
部品点数は多くなるものの今高性能なバイクや車のエンジンはDOHC。Z2とかCB750。
今のSS車両はすべてDOHC
高性能を追い求めれば、4サイクル4気筒
特徴は
エンジンの一回の爆発で出るトルクが少ないことと振動が少ないこと
馬力が出る事
バルブが多いことでガソリンの制御が細かくなること
性能を求めれば4サイクル4気筒一択。
パルス重視
トルクとパルス(波動)の鼓動感やエンジンの存在感なら400cc程度の単気筒(SR400など)。
ドコドコと蹴って加速するような感じが満載。
低トルク、大排気量で補う
どこーん、デゥ、デゥ、
どコーン、デゥ、デゥ
って力強く長時間走りたいなら、VツインエンジンのOHC系がいい。ハーレーとか。
加速感、取り回し重視
2気筒はスリムで鼓動感があってエンジンの納まりがいい。
乗ってて気持ちがいいのですが、高回転はちょっと苦手。排ガス規制をクリアした車種も最近登場してきてます。
◆最後に◆
最後までお読み頂きありがとうございます。
私なりの解釈ですが、少しでも皆様にお役に立てればとオモイ資料等を纏めてみました。
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よろしくお願いいたします。
そんなあなたの今後のバイク生活が
さらに素敵なものとなりますように。
※引用参考サイト
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