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皮膚瘙痒症(ひふそうようしょう) はこんな病気

皮膚瘙痒症(ひふそうようしょう) はこんな病気 皮膚に赤みや湿疹などの症状が何もないのにかゆみを感じる病気です。全身がかゆくなるものと、陰部などの限られたところだけがかゆくなるものがあります。 皮膚瘙痒症の原因 ヒスタミン(アレルギー症状を引き起こす物質)や、それ以外のさまざまな化学伝達物質によってかゆみが生じます。また、乾燥肌ではかゆみを感じる神経が体の表面近くまで伸びているので、ちょっとした刺激でかゆくなることがあります。そのほかには腎臓や肝臓の病気、糖尿病やホルモ

    • 皮脂欠乏性湿疹はこんな病気

      皮脂欠乏性湿疹はこんな病気 皮脂欠乏性湿疹とは、老化あるいはそのほかの要因によって皮脂の量が減り、皮膚のバリア機能が損なわれ、乾燥で角質がはがれてしまっている状態のことです。皮膚表面がガサガサになったり、白い粉をふいたようになったり、ひび割れができたりして痛みやかゆみが発生します。この病気は、段階的に進行するという特徴があり、いつの間にか重症化することが多いので、早めの対処・治療が大切です。 皮膚のバリア機能が低下すると、普段は角質層から奥へは浸透しない物質が角質層を通り

      • 疲労骨折はこんな病気

        疲労骨折はこんな病気 1回の大きな外傷でおこる通常の骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し加わる小さな力によって、骨にひびが入ったり完全に骨が折れたりした状態をいいます。スポーツ選手が短期間で集中的なトレーニングを行ったときに生じることが多いのが特徴です。中高年でも、スポーツ愛好家や重労働を繰り返している人に起こることもあります。競技種目や痛みが発生した部位で一定のパターンがあるので、整形外科を受診すれば比較的容易に診断されます。 疲労骨折の症状 運動をするなどして患部に圧

        • 反復性耳下腺炎はこんな病気

          反復性耳下腺炎はこんな病気 耳下腺の腫れる病気で最も有名なものは「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)」ですが、おたふくかぜは一回罹患すると原因菌のムンプスウイルスへの免疫ができ、繰り返し発症しないというケースがほとんどです。 一方、反復性耳下腺炎は、耳下腺のほかに顎下腺や舌下腺の腫脹を何度も繰り返す病気で、症状はおたふくかぜとよく似ています。う歯(むし歯)や口腔内の雑菌による感染、耳下腺の先天性異常、唾液停滞、アレルギー反応、ウイルス感染、内分泌の異常など多くの発症要因が推定され

        皮膚瘙痒症(ひふそうようしょう) はこんな病気

          反復性過眠症はこんな病気

          反復性過眠症はこんな病気 反復性過眠症は、その特徴的な症状を記述した二人の名前よりクライン-レヴィン(Kleine-Levin)症候群と称されています。1日のほとんどの時間に寝てしまう過眠の症状が数ヶ月の間隔で出現します。一旦過眠期に入ると、通常の生活は難しくなるものの、過眠期を脱すると心身ともに目立った異常は認めません。この病気は非常に少なく、 100万人に1~2人と推定されています。 反復性過眠症過眠期の症状 ・1日のうち16~20時間もの長時間眠ることがある(失禁はな

          反復性過眠症はこんな病気

          半月板損傷はこんな病気

          半月板損傷はこんな病気 膝関節の中には骨の表面のツルツルした硝子軟骨と、三日月型の半月板(線維軟骨)の2種類があります。半月板とは、膝関節の内側と外側にあるC型をした板状の組織で、衝撃吸収と膝関節を安定化する機能を持っています。損傷の原因としては、スポーツで膝をねじるなどの外傷による断裂と、加齢に伴う変性で起こる断裂があります。スポーツの場合には、膝の前十字靭帯等の断裂を伴う場合もあります。また、アジア系人種に多いといわれる(3~16%程度)外側円板状半月板※の断裂は、小学生

          半月板損傷はこんな病気

          発達障害はこんな病気

          発達障害はこんな病気 発達障害は、対人コミュニケーション能力の低下や、問題解決能力、臨機応変さ、想像力や気を利かせる能力の低下などを認めるものの総称です。一般的に知的レベルは問題なく、特定の分野においては逆に優秀な人が存在することもあります。”空気を読めない人”もこれに当てはまる可能性があります。知的レベルは正常なので、学業成績などは問題なく、社会人になってから初めて異常が見つかり診断されるケースが増加しています。症状は適応障害と類似する部分が多いですが、環境のストレスにより

          発達障害はこんな病気

          発作性頻拍症はこんな病気

          発作性頻拍症はこんな病気 心臓は4つの部屋に分かれ、全身の血液を循環させるポンプとして働いている臓器です。筋肉の塊である心臓は、電気信号によってコントロールされています。正しい心臓の電気信号は、洞結節(どうけっせつ)から規則的に生じ、心房全体に行き渡ったあと、房室結節(ぼうしつけっせつ)を通過して心室全体を興奮させます。身体・心ともに落ち着いている時には40~80回/分で電気信号が流れますが、運動をしたり驚いたりする事で回数は増加します。こうした正常な心拍数の増加ではなく、病

          発作性頻拍症はこんな病気

          麦粒腫はこんな病気

          麦粒腫はこんな病気 麦粒腫は、俗に「ものもらい」や「めばちこ」などと呼ばれ、ちまたでは大変よくみられる眼の病気です。まぶたの中の分泌腺に細菌が感染することで発症します。 睫毛(まつげ・しょうもう)の毛根部に付属する汗腺(モル腺)や皮脂腺(ツァイス腺)に細菌が感染することで引き起こされるものを外麦粒腫(がいばくりゅうしゅ)、まぶたの内部にある瞼板(けんばん)内を縦に走る脂腺である、マイボーム腺に細菌感染を起こすものを内麦粒腫(ないばくりゅうしゅ)と呼びます。 原因となるのは黄色

          麦粒腫はこんな病気

          白板症はこんな病気

          白板症はこんな病気 身体の外側が皮膚で覆われているように、口の中は粘膜で覆われています。白板症とはその粘膜の最も外側の部分である上皮が肥厚したもの(細胞数が増えて膨らんだ状態)で、その下の毛細血管が透けて見えなくなり、結果的に白く見える状態を指します。痛みはありません。顕微鏡で見て異形を伴う場合は、がんの前段階にあたる前がん病変として扱われます。 白板症の原因 正確な原因は分かっていません。ただし、次のような口の中の慢性的なさまざまな刺激などが考えられます。 ・アルコール・

          白板症はこんな病気

          白内障はこんな病気

          白内障はこんな病気 白内障は眼の中にある水晶体という部分が濁って、物が見えにくくなる病気です。水晶体の中にあるタンパク質の異常が原因で引き起こされます。 白内障は、加齢性、先天性、外傷性、薬剤性などさまざまな要因で起こることが知られています。中でも、加齢によって起こる白内障が最も多く、「老人性白内障」と呼ばれています。老人性白内障は白内障患者の7割以上を占めるといわれ、早い人では40代から白内障が見つかります。80代になると、大部分の人で白内障が発見されます。一方、アトピ

          白内障はこんな病気

          白血病はこんな病気

          白血病はこんな病気 血液は、酸素を運ぶ赤血球、ウイルスなどの外敵を攻撃する白血球、血液を固める血小板、及び血漿(液体)からなっています。 赤血球、白血球、血小板は、骨髄にある多能性造血幹細胞が分化、成熟してできます。つまり、もとは同じ一つの細胞なのです。白血病は、この造血細胞が腫瘍化して、骨髄で異常に増殖することで発症します。白血病になると、骨髄の中で白血病細胞(腫瘍細胞)が異常増殖するため、血液を作ることができなくなり、正常な血球(赤血球、白血球、血小板)が減少します。 か

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          肺膿瘍はこんな病気

          肺膿瘍はこんな病気 肺膿瘍(はいのうよう)は、肺に一般の肺炎より強い炎症が起き、肺組織が破壊されて空洞となりそこに膿(うみ)がたまる病気です。肺化膿症(はいかのうしょう)と呼ばれることもあります。感染によってできた空洞は、感染が治っても元に戻らないこともあります。原因となる細菌には、バクテロイデス属などの嫌気性(けんきせい)菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌、クレブシエラ・ニューモニエ菌などがあります。また、病原菌が肺以外に発生した感染巣から血流に乗って肺に到達し、肺膿瘍を発症するこ

          肺膿瘍はこんな病気

          肺水腫はこんな状態

          肺水腫はこんな状態 肺水腫は病名ではなく肺に水がたまった状態のことです。肺には、肺胞(はいほう)と呼ばれる、酸素と二酸化炭素を交換するフィルターの役割をする小さな袋状の構造物があります。この肺胞の周りには多くの網目状の毛細血管が取り巻いていて、空気と血液との間で酸素と二酸化炭素が効率よく交換されるような仕組みになっています。肺水腫は、この毛細血管から血液の液体成分が肺胞内へ滲み出した状態です。肺胞の中に液体成分がたまるため、肺で酸素を取り込む際の効率が低下し、重症化すると呼吸

          肺水腫はこんな状態

          肺塞栓症はこんな病気

          肺塞栓症はこんな病気 肺塞栓症は肺の血管が突然詰まる病気で、エコノミークラス症候群として知られています。 飛行機のエコノミークラスで旅行すると、狭いシートに同じ姿勢で長時間座ったままになりがちです。すると、足の血液循環が悪くなって、静脈に血の塊(静脈血栓といいます)ができやすくなります。長時間の飛行機移動後、飛行機を降りて歩き始めると、静脈血栓は足の血管壁から離れ、血流に乗って肺に移動し、肺の血管(肺動脈)を詰まらせてしまいます。同様に、車の長距離運転手なども肺塞栓症を発症し

          肺塞栓症はこんな病気

          肺高血圧症はこんな病気

          肺高血圧症はこんな病気 心臓の右心室から肺に血液を送る血管を肺動脈と言います。肺動脈を通過し、肺に到達した血液はガス交換を行い、酸素を取り入れた血液は再び心臓の左心房という部屋に戻ったあと、左心室から大動脈を通過し全身に送られます。 肺高血圧症とは、肺動脈の血管内腔が何らかの原因で狭くなることにより、血液が通りにくくなって肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気です。 具体的には、右心カテーテルという検査で測定した安静時の平均肺動脈圧が25mmHg以上であること、左心系異

          肺高血圧症はこんな病気