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立ちくらみの原因と考えられる病気「鉄欠乏性貧血」

立ちくらみの原因と考えられる病気「鉄欠乏性貧血」 鉄欠乏性貧血の概要 血液は、赤血球・白血球・血小板・血漿(けっしょう)で組織されているが、鉄欠乏性貧血とは、このうちの赤血球の成分であるヘモグロビンを作るために必要な鉄(鉄分)が不足することで起こる貧血。ヘモグロビンは血液の中の赤血球の中で、酸素を運ぶ役割を担っている。血液が酸素を運搬する能力は、血液中のヘモグロビン量と比例するため、鉄欠乏性貧血は、体の重要なサインといえる。過剰な出血や偏食による鉄の摂取量不足、薬の影響で鉄の

    • 立ちくらみの原因と考えられる病気子宮筋腫

      立ちくらみの原因と考えられる病気子宮筋腫 子宮筋腫の概要 子宮壁にできるこぶのような良性腫瘍で筋肉が異常増殖したもの。婦人科では頻繁に見られる病気で、30~40代に多い。卵巣から分泌される女性ホルモンが影響し、筋腫が発育すると考えられている。腫瘍の大きさやできた場所によって症状が異なり、粘膜下筋腫(子宮の内側)、筋層内筋腫(子宮の筋肉の中)、漿膜下筋腫(子宮の外側)に分けられる。悪性腫瘍に変化することはほとんどなく、成長しても周りの組織を破壊することはないが、不妊の一因となる

      • 立ちくらみの原因と考えられる病気「褐色細胞腫」

        立ちくらみの原因と考えられる病気「褐色細胞腫」 褐色細胞腫の概要 副腎髄質やその周囲の神経節にできる腫瘍で、カテコールアミンと呼ばれるホルモンを過剰につくり出し、二次性高血圧(ほかの疾患が原因で起こる高血圧)や糖尿病などの原因となる。カテコールアミンとは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質やホルモンとして働く化学物質の総称で、本来は心臓の収縮力を増加させたり、全身の血管を収縮させたりすることで、血流を滞りなく全身に行きわたらせる働きを担っている。

        • 立ちくらみの原因と考えられる病気「メニエール病」

          立ちくらみの原因と考えられる病気「メニエール病」 メニエール病の概要 激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、耳閉塞感(耳がふさがった感じ)を繰り返す疾患。内耳を満たしている内リンパ液が過剰にたまる「内耳リンパ水腫」が原因で起こる。めまいの発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともある。発作の間隔も週1回程度から年1回程度と個人差が大きい。30〜50歳代に多く、高齢者には少ない。発症後1~2年程度で軽快することが多いが、数年以上にわたって続く場合もある。発作を繰り返すことで

        立ちくらみの原因と考えられる病気「鉄欠乏性貧血」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「脳卒中」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「脳卒中」 脳卒中の概要 「脳梗塞」(脳の血管が詰まる、細くなる)、「脳出血」(脳内の動脈が破れて出血する)、「くも膜下出血」(脳表面の大きな血管にできた動脈瘤というこぶが破れてくも膜の下に出血する)などに代表される、脳の血管が破れたり詰まったりする病気の総称。これらの症状によって脳内の神経細胞が死傷することで、身体に障害が出たり、意識障害を起こしたり、命を落とすこともある。高血圧をはじめ、糖尿病や脂質異常など、血管に悪い影響を及ぼす要因によ

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「脳卒中」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「頭痛」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「頭痛」 「頭痛」の概要 頭痛には複数の種類があり、大きくは「日常的に起こる頭痛」「脳の病気によって起こる頭痛」「慢性頭痛」の3つに分類される。さらに慢性頭痛は「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の主に3つに分けられる。日本人の3人に1人が慢性頭痛に悩んでいるといわれるほど、多くの人が体験している頭痛だが、頭痛に悩む人のほとんどは医療機関を受診することなく、薬局で購入した薬を服用するなどして対処しているというデータがある。しかし突然の激しい頭痛

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「頭痛」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「群発頭痛」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「群発頭痛」 群発頭痛の概要 片側の目の奥からこめかみにかけて、突き刺すような激しい痛みを伴うのが特徴の頭痛。反復性のものと慢性のものがある。反復性群発頭痛は季節の変わり目など、ある期間に集中して起こりやすく、1回15分から3時間の発作が1日に1~数回、数日から数ヶ月ほど続く。頭痛の起こる期間が過ぎると、まったく発作のない時期が数ヵ月から3年ほど続く。1年以上頭痛の発作を繰り返す場合は慢性群発頭痛と呼ばれ、このタイプは発作のない時期がほとん

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「群発頭痛」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「くも膜下出血」

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「くも膜下出血」 くも膜下出血の概要 脳を保護する3層の膜(外側から硬膜・くも膜・軟膜)のうち、くも膜と軟膜の間にある、「くも膜下腔」という隙間に出血が起こった状態をいう。脳の動脈の分岐部にできた脳動脈瘤というこぶの破裂によって発症することが最も多く、他には脳動静脈奇形の破裂や頭部外傷などがきっかけとなる場合がある。男性よりも比較的女性に多く発症し、40代以降からリスクが高まる。高血圧の人や飲酒・喫煙の習慣がある人、父母、祖父母などにくも膜下

          激しい頭痛の原因と考えられる病気「くも膜下出血」

          頸部脊柱管狭窄症はこんな病気

          頸部脊柱管狭窄症はこんな病気 背骨の中には脊髄が通っています。その脊髄が通っている空間のことを脊柱管といいます。脊柱管がさまざまな原因で狭くなってくることを脊柱管狭窄症と呼んでいます。これが首に起こるのが、頸部脊柱管狭窄症です。症状は、手のしびれや痛みを感じます。また、肩や首周りの筋肉がこる方もいます。 脊柱管狭窄症には、主に2つの原因があると考えられています。 ひとつ目の原因は、体が大きくなる過程で脊柱管が狭くなる方向に骨が成長することです。外見上はわかりませんが、脊

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          霰粒腫はこんな病気

          霰粒腫はこんな病気 眼の表面は涙で覆われていますが、涙の大部分を占める水分が蒸発しないように表面には油の層があります。この油分を分泌するのが、瞼板(けんばん=まぶたの中の線維性組織)内を縦に走行する分泌腺であるマイボーム腺です。このマイボーム腺の出口が劣化した油分などによって詰まり、分泌物の脂が瞼板の内部にたまって腫瘤(しゅりゅう)となるのが霰粒腫です。子どもも大人も発症します。 霰粒腫の症状 基本的に痛みや赤みはありません。まぶたに触れると、皮膚の下にコリコリした「しこり

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          躁状態はこんな病気

          躁状態はこんな病気 病的なまでに気分が高揚して、開放的になったり怒りっぽくなったりした状態のことです。尊大な振る舞いをする、延々しゃべり続ける、考えが次々飛躍する、注意が散漫になる、活発に活動し寝なくても平気なほどになる、焦燥感が目立つ、といった様子もみられ、ギャンブルや買い物などの浪費が盛んになるといった問題行動を伴うこともあります。症状はあるものの、社会的機能に著しく障害をきたすほどでない場合は軽躁状態といいます。 多くの場合、うつ状態と躁状態とが交代でみられる双極性障害

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          踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病)はこんな病気

          踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病)はこんな病気 踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう 別名:セーバー病、シーバー病)は、10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛がその症状です。過激な運動のあとに症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。 発育期の子どもの弱い踵骨骨端部(かかとの骨の端でアキレス腱が付着しているところ)に運動などで負荷がかかり、そこにアキレス腱の引っぱる力が持続的に加わることで、踵

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          褥瘡はこんな病気

          褥瘡はこんな病気 いわゆる「床ずれ」で、寝たきりなどにより、体重で圧迫される部位の血流が悪化して滞ることで、皮膚が赤くなったり傷ができたりする状態をいいます。 私たちは無意識のうちに体を動かして、長時間同じ部位に圧迫が加わらないようにしていますが、自分で体を動かせない人は、自分の体重で長時間圧迫された皮膚に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、褥瘡ができます。皮膚だけでなく、皮膚の下にある脂肪や筋肉、骨の近くまで傷ついていることもあります。 自分で体を動かせず長時間寝たきりで、

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          蕁麻疹はこんな病気

          蕁麻疹はこんな病気 蕁麻疹は、アレルゲン(アレルギーを引き起こす特定の物質)が皮内に入ってくる、あるいは温熱や機械的刺激によって、皮膚の中のマストセル(肥満細胞)からヒスタミンが分泌されて生じます。ヒスタミンは毛細血管を拡張させ、血管内の血漿(けっしょう)成分が皮内に漏出します。毛細血管が拡張することで皮内の血液量が増えて、見た目に皮膚が赤くなります。さらに、血管から漏出した血漿成分によって皮膚が膨れ上がります。蕁麻疹が赤くてぷっくり膨れた、みみず腫れのようになるのはこのよう

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          膵臓がんはこんな病気

          膵臓がんはこんな病気 膵臓(すいぞう)は胃のうしろにあるタラコを横にしたような長さ20cmほどの臓器で、その右側は十二指腸に接し、膵液(すいえき)という消化液が流れ込みます。そして、膵臓にできる癌の90%以上は、この膵液の通り道である細い管(膵管:すいかん)にできます。これを膵管がんといい、膵臓がんは、通常この膵管がんのことを指します。 膵臓がんは発見・治療とも極めて難しく、患者数と死亡数がほぼ等しいがんです。これは膵臓がん患者の生存率が非常に低いことを意味しています。家族の

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          膵神経内分泌腫瘍(PNET)はこんな病気

          膵神経内分泌腫瘍(PNET)はこんな病気 神経内分泌腫瘍は、主に消化管・膵臓・肺・副腎などさまざまな臓器・器官に分布する神経内分泌細胞からできる腫瘍で、その中で膵臓に発生したものを膵神経内分泌腫瘍(PNET)といいます。 PNETは、インスリンやガストリン、グルカゴンなどのホルモンを分泌して、症状がみられる機能性PNET、ホルモンを分泌しない非機能性PNETに分けられます。進行は比較的緩やかですが、中には急激に進行するものもあり、注意が必要です。 なお、PNETは多発性内分泌

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