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下山祐躍vs町田和隆の全て(下山視点)

年の瀬も年の瀬、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
年越しそば食べましたか?こたつでぬくぬくですか?ガキ使見てますか?
それとも年越しちゃいましたか?

さて今回のブログのタイトルが

下山vs町田

ってことなんですけども試合を見ていない人は今すぐブラウザバックして試合を見てきてくれた方が100倍理解できると思うのでyoutubeやオープンレックとかのアーカイブを今から今すぐに見てきてください。
え?正月で二日酔いだから後にしてくれですって?
今すぐです。
対戦よろしくお願いします。
※町田視点は町田次第です。打合せありません。

そもそもなぜこのカードが生まれてしまったか

1個ずつ紐解いていきたいと思います。
西武側の考えはあくまでも考察程度に留めて頂ければと思います。
お互いの名誉のために先に話しておくと全く打ち合わせなどの談合はありません。
真剣にロースターを組んで巡り合ったカードです。

マリーンズの今回のロースター編成

e交流戦のおかげで4位日本ハムにピッタリくっつくことが出来るようになったマリーンズ。
残った節が西武、楽天、オリックス
3位とのゲーム差は3
西武かオリックスを3タテすれば一気に上位に躍り出るチャンスになる。
そこで考える、どっちの方が3タテ狙えるか
オリックスは最終節に対戦することになる。
ってことは最終節のみ許させるウルトラC、エースの指宿が2カード担当の可能性がある。3タテをしないといけないのに指宿を1戦倒せても2戦目でゾンビの様に蘇ってくると考えるとホラー映画よりもゾッとする。
と言うことで西武を3タテする作戦になった。
今考えられるベストのオーダー
2勝1敗の柳
1勝1敗1分の清野、下山
この三人で西武に当たると決めた。
頭はメットライフ加藤読みで殴り合い上等の清野
2年通算クラウンでの勝率が100%の柳が2戦目で毛利読み
万が一加藤が来ても投手運用大丈夫なように、香川読み&加藤ケアで下山が3戦目
ここまでがロッテの編成

ライオンズのロースター編成(僕が勝手に考えたチーム内心情)

加藤はやっぱり加藤。タイトルも欲しいだろうし狭めのメットライフ
後、柳狙いもあったかもしれない。勝ち頭をエースで折るやーつ。
2番手が香川、投球が安定していないのでクラウンスタジアムの恩恵を最大限に活かすためか
そして3番手

町田和隆

バカやろうwwwwwwwwwwwww

君、ロッテ戦出たくないって言ってたやんwww
なんで出てくるのよwww
冷静に考えてみる。
加藤は万が一風の影響で、ホームラン数が稼げない可能性がある。
香川、毛利は確かに実践経験が徐々に増えてきてはいるが、オフラインでのマリンスタジアムの風の中での守備に不安が残る
町田、去年マリンスタジアムでの試合経験もかなりある。マリンスタジアムでの戦い方知ってる。守備も安定。

・・・・・・・

町田しかいねぇじゃん(# ゚Д゚)

ってことで決まってしまいました。
下山vs町田

3カードまでの結果
lose清野vs加藤win
win香川vs柳lose

あ…あ…に、2連敗…あまりにも痛すぎる…

なんですが今回の試合に限っては僕のメンタルは何も感じませんでした。
町田と戦うことだけに集中していたからです。

それも勝つためじゃなくて楽しむためだけに

キャプテンなのにチームが苦しい時に何考えてるんだとかプロプレイヤーとして考え方が酷すぎると言われても仕方がありません。
僕もそう思います。

僕もパワプロ対人戦を本格的に初めてから早5年が経ちました。
ただマリーンズで勝ちたい。強いマリーンズを見せたい。だから俺は勝たないといけない。今も昔もこの信念は変わりません。

それでも自分のことを慕い、創設したての草野球チームのパワバックスに飛び込んできてイッキーさん(清野)以来の本当にマリーンズを使いこなし、eドラフト会議でマリーンズを1位希望にしてくれたプレイヤーに成長した町田と戦うに対して勝つだけで本当にいいのかと、今後自分がプロで後どれくらい生き残れてその上で町田と再び戦える可能性ってどれだけの確率なのだろう。

3年間プロ生活をして、一回くらい自由に自分を表現してもいいんじゃないか?
チームのためでも、ファンのためでもない自分のために試合をしたい。
そもそも、なんでパワプロをやっているか、自分のため。

だったらとことん楽しんでやろうじゃないか!!!

ってことをロースターの発表があった後、考えていたのでチームの勝敗に一喜一憂することがいつもよりも少しだけ少なかったです。(チームのみんなごめん!)

そして試合

不思議な気分だった。
初めて自分だけの為に戦うこと。相手が町田であること。楽しめること。
全て新しい世界だった。
今シーズンは昨年の比にならないくらい打撃が不調だった。そもそもボールがほとんど見えていなかった。坂東戦でだいぶ感覚を取り戻したおかげか、驚くくらい自分の中ではウォーミングアップ中、打撃がフィットしていた。

チラッと相手の画面を見るとニッコニコの町田
どうしたんだこれから彼女と初デートか?ってくらいニコニコしてた。

やつも楽しむことしか考えてなさそうだ。(そりゃ2勝してりゃそのくらいのメンタルになるか)

試合開始

先発佐々木朗、初球について解説します。
この一球は俺と町田と繋ぐ一球だったと思います。

下山「インハイ全力ストレートナイスピッチ張っているな」
町田「インハイ全力ストレートナイスピッチ来るぞ」

画面越しですでに分かっていた。でも投げる。お互いにわかっていてあえて投げるバカがいるかと思うでしょ?

だってバカだもん!

打ち損じてたら町田の楽しみ方がひねくれている純粋じゃない邪な考えがある、ヒットだったら投手戦、ホームランだったら乱打戦

神様は投手戦を選びました

痛烈なドンピシャのタイミングでのライト前ヒット
流石町田、やっぱり君は最高のバカだ
そりゃニコニコですよ。思っていることやってることが相思相愛。
賽の目は振られた。ここから勝負が始まる。

風向き8m

とんでもない勢いで打球速度が変化してスライスしていく、面白いくらいに打球が失速する。風が無ければ長打が飛び交うような打球ばかりが飛んでいた。

気が付けば10mになっていた。恐らく公式戦史上最も強い風が吹きに吹き荒れていた。
マリンでの戦い方を2人で視聴者に見せてやれとスタジアムが唸っているようにも感じた。

4回にそれは起きた…

4回僕の攻撃井上選手での打席でそれが起きた。
町田は投手でマウンドを均すモーションを使用して間を取ろうとした。
と同時に僕がタイムを押す。長くパワプロをやっているがこんなことは初めてだった。2人のプレイヤーが全く同じタイミングで間を嫌い、一呼吸を置こうとしたのだ。
完全にこの試合は同調しながら進んでいる…そう感じざるを得ない瞬間だった。

最終回

この試合いつまでもやっていたいなぁと思い始めるころ試合は終わろうとしていた。
楽しいパワプロの時間が終わってしまう。寂しさと切ない気持ちがいっぱいになってくる。
が、2人の表情が一瞬で変わる瞬間がやってきた。
1死1塁になって風向きが一気に変わった。
この試合初のフォロー向き。

文字通り試合の流れも風と一緒に変わった。

失投を逃さず打たれる。風に乗ってセンターから逃げるように打球がスライスしていく1点取られる。痛恨のタイムリースリーベースヒット…

尚も1死3塁
僕にも当然意地がある。この試合だけは絶対に弛ませた結果にしてはいけない。崩れてはいけない。自分の為にも町田の為にも絶対に1点で抑えないといけない。そう思いながら気持ちをリセットさせて思考を研ぎ澄ませた。

次打者を内野フライに抑え、2死満塁になって山川選手との勝負を選択。
死ぬか生きるかの山場も山場。
初球絶対に真っすぐを張ってくる読みからのフォーク、ナイスピッチミスでも余裕の空振りを取る。決めたい気持ちが見えていたので自然と怖くはなかった。(前の栗山選手だったら勝負に徹してミートの切り替えがあったが山川選手の満塁本塁打男は輝いて見えるよなぁ…)
そんな感じで1失点で抑える

町田は完全試合目前

やっとこさ、抑えたはいいけどここまで僕は完全試合を食らっていた。
非情にまずい。今シーズンマジでリーグ戦通じて完全試合が多すぎて、完全試合の価値が下がってしまっているインフレ状態。
そこに自分も入るわけにはいかないし町田に完全試合は似合わないしやるなら俺の方だろと思いながら最終回の攻撃。
簡単に1死を取られるも福田選手の打席でナイピミスのカットボールがドンピシャのタイミングでライト前へ(助かったけどカーソルの入れ具合ではホームランの完璧なタイミング)
すぐに代走和田を起用しチャンスを作る
が続く打者倒れ2死3塁、恐らくここで一番町田が嫌がるだろうと思う代打を送る

代 打 角 中 勝 也

シーズン中全く使う気はなかったが場面と町田の心理を考えてベンチ入りさせていた対町田の最終兵器であった。

が、ここまでは良かったが町田の方が一枚上手でだった。
2ボールとなりこの局面でど真ん中に振らせるようなパワーカーブ
思わず振ってしまい内野フライでゲームセット
昨年のライオンズ神谷戦で後ろのチームメイトに球種を求めてラストボールど真ん中スラーブで打ち取ったのと似たような球だった。

その引き出しがここでくるか

と思いながら打球が落下してくるのをゆっくりと見ていた。

町田1-0下山

で決着がついた。
負けたけども晴れ晴れした気分であった。
楽しんでパワプロの試合に臨むと言うことはこの事なのかと新しい経験をさせてくれた町田への感謝と画面越しで会話が出来る数少ないプレイヤーに成長した喜びと彼とはきっともう現役でやっている間、同じチームにはなれないのだなと思う寂しさと色々入り混じっていたが悔しさは微塵もなかった。
楽しい試合をありがとう町田。


あ~~~~~なんで5回制なのか…
この試合だけ9回やりたかったあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
もっと長く試合したかったああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

それだけが心残りである


わかったこと

初めて楽しんで試合に臨んだが自分にとっては罪悪感がやはり少し残ってしまった。
僕は「千葉ロッテマリーンズの下山」であり、勝つことが義務であると思っている。もちろんゲームだから楽しむことも大事だけども自分にとっては誇りを持って行うこと、そして見てくれている人のために対してそれを放棄することは忍に堪えないと試合後改めて痛感した。(勝利を期待してくれた方々本当にすいませんでした…)
また、支えてくれている家族や知人や契約先がいる以上結果を残さないといけない立場だと思っている。
楽しむことが悪い事ではない(柳のように楽しむことで結果を出すタイプもいる)けども、自分にとっては上記のことが第一に来るのでなかなか難しいなぁと思った。

チームメイトへ

この試合、実は全て自分の独断で選手起用やプレイングをしていた。
イッキー隊長、ゆさ坊、ナオピッピには迷惑をかけてしまった。
ワガママを許してくれてありがとう。

最後に

プロ始めて3年目になったが、尊重できるプレイヤーが後輩から出てきてくれるのはとても嬉しいことだと思った。
今シーズンの自分の出来を見ると年々衰えているのがよくわかる。
後輩が育って自分の場所が無くなったとしても後悔の無いプロ生活だったと言える人間がどんどん増えてほしいと思った。
町田は勿論、柳も凄く成長しているし、2年目のプレイヤーの急成長が凄いと思っている。
今年1年目の辻晴みたいな完全に元西武の緒方のようなタイプは正直怖いけどもそういった存在がプロリーグ全体の質とレベルを上げてくれるし、自分を始めとした初年度組は世代交代を見据えながらもリーグの顔としてそう簡単に彼らには譲ってはいけないと思う。そうやって切磋琢磨してお互いを伸ばし、尊重しあえるそんなプロリーグでありたいと自分は思った。

と言うことで試合の解説もしたので

もう一周アーカイブ見ましょうか^^

良いお年を…

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