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eマリーンズが何故最下位に沈んだか

皆さんこんにちはこんばんはおはようございます。
今回はなぜ

2020年シーズンeマリーンズが最下位に沈んだか

を自分なりに分析していきたいと思います。

予めご了承頂きたいのが

仕様や選手能力以外での要因を掘り下げていきたいと思っています。

上記に関しては今回外的要因になることの方が多い(要は自分たちではどうしようもない不変の物)のでこの外的要因を取り除いた自分達でどのようにして勝つべきだったかを書いていきます。

では早速

eマリーンズで最強の武器と言えば?

と聞かれたらeBASEBALLプロリーグファンの方であれば何となくイメージは湧くと思います。

声出し

ですよね?
中にはe交流戦前まで勝ち無しが声出しを封印したから負けていたまで言われるほど浸透し伝統になりつつあるこの声出し。
確かに声出したほうが試合にも入りやすいですし、一体となって戦うという意味では凄く大事なピースになっていると思います。

さて問題です。
声出しを始めたのはいつからでしょうか?


e交流戦直前vs北海道日本ハムファイターズ3カード目

このままではいかんとなり、緊急ミーティング後に封印を解くことになりました。
その勢いでe交流戦は優勝したと言っても良いでしょう。
では何故大きくeペナントレース再開後に1勝しか出来なかったかここがポイントになります。

e交流戦ではぶっちぎりの安定度

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eペナントをトータルすると…

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一番はe交流戦を取らないとシーズンが終わってしますと言う崖っぷり状態云わばやけくその状態で「イケイケどんどんじゃんじゃんドーーーン」になっていました。2019シーズンを彷彿させるモチベーション。
何でもいいから流れ来やがれ!やってやるぞ!!!と言う雰囲気がとてもありました。
言葉も強気な発言が多く、
このまま行けば恐らくもう少し順位が上になっていた可能性がありました。

何が変わってしまったか

eペナント再開後一発目の試合は埼玉西武ライオンズトッププレイヤー加藤との試合
ここから変わってしまったと私は思っている。
確かに加藤はめちゃくちゃ打つし、ナイスピッチも去年の比にならないくらい安定して出る。

「対加藤は打たれて当たり前、凄いプレイヤー」
これがチームの共通認識だった。
ここまではいい。ここからが問題だった。

魔の言葉「打たれるのはしょうがない」

youtubeの配信を見返すたびに口を揃えて全員が言い始める。
「しゃーない」「どんまいどんまい」「今のは相手が上手い」
プレイヤーを尊重することはとても大切なことだがふと気が付く

「しょうがないってなんだろう」

打たれちゃいけないと思いすぎることは良くないと思う。だが打たれてしょうがないってなんだろうと
打たれると言うことは相手のスキルも当然、関与してくるわけだがその中には「配球」「ナイスピッチ」「間合い」と言った守備のプロの技があるはず
そのプロの技術を持ってしても打たれることはしょうがないのだろうか?
プロ野球で最高のアウトローを投げて打たれて逆転打を打たれた時にファンや首脳陣はしょうがないで済ませるだろうか?
純粋にスキルが足りていなかっただけではないだろうか?
その一本で勝負が決まりそれをしょうがないで済ませられるのだろうか?
これは「しょうがない」のではなく「防がなければいけないもの」だとシーズンが終わってから気づいた。

vs加藤戦後チームがドツボにハマっていった。
次戦香川vs柳
面白いくらいに柳の痛烈な打球が野手の正面を突きまくる。
ここでも「しょうがない」が炸裂していた。
声掛けが絶対的な武器であり信頼を寄せているだけに効果は絶大。
数コンマズレていればホームラン。それを逃していた柳、それを全員で「ナイスバッティング」「今のはしょうがない」「切り替え切り替え」と慰めるかのように声を掛ける。
今だから言えるこれは「鼓舞」でも「応援」でも「アドバイス」でもない。
これは「慰め」を大きな声で発音しているだけだった。
恐らくここでの正解は「一度冷静に」とか「ズレを修正しろ」とかが正解だったのだろう
この後の楽天戦、オリックス戦も同様なところが多々見受けられた。
言葉が言霊となって足枷になっていった。

最強の武器が呪いの武器になった瞬間だった

その後も新しく出来た魔の言葉がある「この場面ホームランOK」
不思議とこの言葉を出した瞬間にホームランやヒットが面白いくらいに生まれていた
どんなに強い武器でも扱い方、使う言葉を間違えれば諸刃の剣と化して、自分達へ返ってくることが身に沁みて分かった。
細心の言葉遣い、的確なアドバイスが出来るようにミーティングなどを行うべきであったし、チームの悪いところを瞬時に注意できるような、そういったチームワークが重要だと感じた。

最初に気づいたのはやっぱりあの男だった

最終節オリックスバファローズの1カード目

指宿vs柳

結果から言うとこの試合、柳が勝った。柳の実力も十分ついてきたし気合もしっかりパフォーマンスに表れていた。

呪いの武器が魔法の言葉に戻った瞬間がこの試合のターニングポイントだと思った。
https://youtu.be/G0ip1twAzdQ?t=612

一件ただのファウルだが
下山「うっま」
清野「上手くない!必要以上に相手を大きくしない!」
と言うのが裏でやり取りされている。
もちろん柳にも聞こえている。
相手がプレイヤー同士でも仲の良い指宿だったから発言が強気に出来たのかもしれないがその時チームになかったものをいち早く取り戻していたのは清野だった。
指宿も緊張しており、ベストとは言えない状況で勝手に相手を大きくし、自滅をさせようとしてしまっていた。
改めて思い返してみると何をやっているんだ俺は…と落胆と情けなさを隠せない。
シーズン中にこの状況、言葉の問題に気が付けたのは清野だけだったかもしれない。

大切なのは受け入れることではなく、ぶつけること

2020年のセコンドの立ち回りは難しかった。
がそれにカマをかけて傍観者になってしまい、現状を飲み込むことに視点が集中しまっていた。自分の思っていることをグッと堪えることも大事だがそれ以上に自分の持っているもの、知識を全力でプレイヤーにぶつけることでその勢いが伝染して、プレイヤーのパフォーマンスを上げることが出来る。これがアドバイス、鼓舞と言うことを学んだ1年になった。

来年プロリーグがあるかないか現在も分かっていない状況かつ自分の進退も分かっていない状況ではあるが今年も団体戦があるのであれば2020年の失敗を活かし全員を勝利に導けるようなそんなセコンドを目指してみたい。

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