僕のesportsとパワプロと(part5全国大会編)
さて、そんなこんなで全国大会への切符を手に入れた僕は、ある特訓を始めた。
二度押し投球
それまで自分の配球に自信を持ってピッチングを続けてノーマル設定で勝ち続けてきた。
だが絶対に勝てない相手がいた
jjamoo
屈指の横浜使いでのちのパワプロ博士と呼ばれる軍師高羽和宏である。
何回やってもオンラインで勝てず、ニコニコ生放送で「らっきょう」と名乗るうさん臭いやつに再三二度押しを薦められた。
「二度押しをしなければ絶対に勝てないよ」
奴の正体はt6231のIDを持つその1年後に日本の頂点に立った前田恭兵だった。
今更新しいことに取り組むのも難しいし、このままで行きたいというのは本音だった。
だが全国大会にjjamooが出てくるなら話は別だ。
アレに勝つにはそれしかないと本気で思った。
そのくらいのぶっちぎりの強さを誇っていた。
二度押し初日10%程度のナイスピッチ率、こんなノーマルと変わらないナイスピッチ率で価値はあるのだろうかと思った。
全国大会まで2ヶ月弱
やれるだけのことをやり、徐々にナイスピッチが上がってくる。
今となっては主流となった二度押しナイスピッチ
当時からすると60%出たら現在の80%以上の価値があった
そのくらい二度押しシステムが難しく、誰も開拓していない境地であった。
来る日も来る日も孤独との戦いだった。
今のようにプレイヤー同士の交流もほとんどないし、Twitterだって繋がっていない。
ひたすら自分と向き合って、自分で成果を確認する日々であった。
そして全国大会の日
一夜漬けの付け焼刃のようなナイスピッチ率は30~50%調子が良ければ55%程度出るところまでなんとか持ってきた。
ただ不安はかなりあった。
何故なら予選で戦った際に非常に大きなラグがあったからだ(多分2F~4F)
そんな一抹の不安を覚えながらもついた場所
東京ビッグサイト
生まれて24年間全国大会や大きな大会に参加することも出来なかった僕からするととても大きく見えた。(いや実際大きいのだけども)
会場へ行き、控え室に移動してトーナメント抽選を行った気がする(舞い上がっててあまり覚えてない)
先攻スンスケvsFALUNA後攻
球場は横浜スタジアム
FALUNA氏は他予選でトーナメントで優勝して来た猛者勢あった
この試合ではオンラインとオフラインの差が大きく出た
当時オンライン対戦で風はあってないようなものだった。
だがオフラインは違う。
ハマの風が吹き荒れていた。
落下点が異常な程にズレていく。
風は僕に向いてくれた。
相手の落下点ミスと効果的なホームランで
8-1 盤石の勝利であった
ラグモスクナクテヨカッタ...
その後、休憩中に声をかけて来た若者がいた
実は当日予選も行われており、4名がその日にトーナメントにエントリー出来るルールだった。
他予選と同じように打撃練習10球一発勝負(中には四国方面から来た人もイタラシイデスヨ)
そんな地獄のような予選を残って声をかけてくれた若者の正体はケーバック(加賀谷颯太)である。
オンラインで何度かやりあった彼もまたビックサイトに足を運んでいた。
お互いの健闘を称え合いながら
こいつコミュ力高えなぁ
と内心思いながら寝不足のケーバックと別れ2回戦の準備に移るのであった。
パート6へ続く
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