一番星
彼女は周りから完璧だと言われるけれど、本当は不器用なんだと思う。
彼女は周りの人ばかりを中心に生きている。周りの人を大切にしすぎる。そして、自分を信じなさ過ぎている。
努力をするのが当たり前で、輝くのが当たり前で、完璧なのが当たり前で。
当たり前を抜け出すのが、怖いし、抜け出そうとする自分を卑下してしまう。
きっと、人からの応援がプレッシャーになっていることを自分のせいだと思ってしまっている。そんな自分が嫌いだと谷底に沈んで行ってしまう。
それもまた、誰にでもある当たり前だということを彼女は知らない。
どうか、彼女が周りを大切にしているのと同様に、彼女自身も周りから大切にされていることを心から理解できる日がきますように。
どうか、彼女がその不器用さをそのまま吐き出せる人にもっともっと出会えますように。
どうか、彼女のこれからがずっとずっと輝いていますように。
僕は、彼女の輝きを糧に生きていく。
努力が苦しくなった時、彼女の輝きを目印に進んでいく。
だって彼女は僕にとっての一番星なのだから。
卒業おめでとう。
7/19
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