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第5回 高塚優さん

こんにちは!
社会福祉法人サンシャイン企画室の藤田です。

北は北海道から南は沖縄におられます「わたしと介護」ファンのみなさま、お待たせしました!「わたしと介護」第5回をようやくお届けします!

今回のゲストはサンシャイン南蟹屋の特別養護老人ホームのスタッフ、高塚優さんです。

この高塚さん、あの有名な某男性歌手の方にそっくりだと思うのですが、いかがでしょう?

では早速まいりましょう!

高塚優(ゆう)さん
特別養護老人ホーム・サンシャイン南蟹屋勤務 介護士
トリニティ・カレッジ出身
介護福祉士

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今回は高塚優さん

藤田 今日は夜勤明けでお疲れのところよく来てくださいました。
ありがとうございます。よろしくお願いします。

高塚 よろしくお願いします。

藤田 「わたしと介護」第5回です。
前回から結構時間が経っちゃいましたが、ようやく第5回ということでよかったと思います。
今回は高塚優さんということですが、高塚さんの下のお名前「優」さんというのは、「ゆう」さんでいいんですか?

高塚 はい、そうです。

藤田 ありがとうございます。では早速お聞きしていきたいと思います。

高塚さんはサンシャインに入られてどのくらいになるのですか?

高塚 そうですね。4月から入って今なんで…

藤田 はああ。ということはまだ1年経ってないんですね。そうですか。2020年4月から入職されたということです。お歳の方はおいくつになるんですか?

高塚 21歳です。

藤田 21歳?はあはあ。わたしが21のときは浪人してましたかね。これでも4浪してるもので。それはどうでもいいですね(笑)。

ということは学校は高校を出られて?

高塚 そうですね。専門学校を出てここに来ましたね。トリニティっていう。

藤田 はあはあはあ、トリニティ・カレッジですか?
どこにあるんでしたっけ?

高塚 広島駅の近くなんですけど。

藤田 あんなところにあるんですか?いいところにありますね。上幟町っていうと、高級住宅地ですものね。へえー。

それで、今は一人暮らしされてるんですか?

高塚 ええ、一応。

藤田 一応って?え?どういうこと?

高塚 いえ、まあ。

藤田 まあ、いろいろあるということで。そのお住いはどこでしたっけ?

高塚 そうですね。自分、実家が鳥取なんですよ。

藤田 あ!はあはあはあ。

高塚 そうなんですよ。専門で鳥取から出てきて広島へ出てきたということです。

藤田 ということは、実家のある鳥取で高校を卒業されて、専門学校に行くために広島にやってこられて、それじゃあ専門出られて最初に勤められたのがサンシャインっていうことですか?

高塚 そうです。

なぜ、介護の仕事なのか

藤田 はああああ。そうですか。じゃあここに来られるまでは介護の仕事をされたことがないんですね?そうかー。

では高校を出られて介護の専門学校に行かれたわけですが、それはなぜ介護の専門学校に行こうと思われたんです?

高塚 そうですね。たまたまなんですが、オーキャン(オープン・キャンパス)で、出雲にもトリニティがあるんですが、そこのトリニティの方が「来てみん?」と言われて、そのとき介護の方、人が足りてないから「行ってみん?」と言われて、それで行こうと思いました。

藤田 じゃあ介護の仕事をしようと自分で思ったわけじゃなくて?

高塚 まったく思ってなかったです(笑)。できれば保育士になりたかったですね。

藤田 はーそう?そうなんだ。

それで専門学校出られて、サンシャインに来られたわけですが、他のところも受けられたんですか?

高塚 いや、ここ一本です。自分は。

藤田 えー!?お聞きしてると、人生の分岐路を前にして特に選択をせずに、ストレート、ストレートですね。迷うことなく。

高塚 そうですね。なにも迷うことなく。来ちゃいましたね。

藤田 そうですか。でもサンシャインにしても、上の特養さんとか、下のデイサービスとかありますけど、その辺は迷わなかったんです?

高塚 そうですね。特に理由というほどのものもなかったんですけど、自分、専門学校出てるんで、技術を身につけてるということがあって。デイサービスはまだ元気な方が多いじゃないですか?それよりは習った技術が役立つのは特養か老健かと思って迷ったんですが、というかサンシャインは特養だけなんで迷うことはなかったんですけど(笑)。

藤田 はあー。そうですか。でもサンシャインはどうして知ったんですか?

高塚 それはもう、学校の実習ですね。それでしか知らなかったですね。

藤田 はあああ!実習でサンシャインに来られて?はあああ。じゃああれですか?実習がサンシャインではなくて、違うところだったらそっちに行ってたかもしれない?

高塚 そうですね。でも専門学校の2年生のとき、実習では3ヶ所ぐらいのところへ行ったんですね。その中でサンシャイン、いいなあ、と思ったんでサンシャインに来ました。

藤田 はあー。そうですか。実習っていうのは特養の実習だったんですか?

高塚 そうです。今で言う3階ですか。そこへ実習に来させていただいて。

いよいよサンシャイン

藤田 そうですか。それはありがたいと言うか、すごいですね。

そういうことで4月からサンシャインに来られました。
そのとき、どういう感じでした?

高塚 そうですね。最初はわからないことが多いんで、訊くことが多かったですね。

先輩について行って、この人はこういう人だよとか、ひとつひとつ教えてもらいましたね。

学校で習ったことは役に立ったんですが、やっぱり実際に働いてみるとイメージの違いとかありましたね。

藤田 介護ってどうですか?やってみて楽しいですか?

高塚 自分は楽しいと思いますね。コミュニケーション取ってて楽しそうにされたりすると、楽しいなって思います。

藤田 そうですか。

4月にサンシャインに入られて、今まで9ヶ月くらいたったのかなと思いますが、今現在はどういう働き方をされてるんですか?

高塚 今は夜勤もいれてもらってるんで、みなさんと変わらない働き方だと思います。

藤田 はああ。夜勤に入られてるんですね。でも日勤と夜勤、繰り返しで入ると大変だと聞きますが、それはいかがですか?

高塚 そうですね。基本自分は大丈夫でしたね。夜はゲームとかする方なので、基本、夜寝ないんで。

藤田 え?夜寝ないんですか?じゃあ、いつ寝てるんですか?

高塚 いつも朝方ぐらいに3時間ぐらいしか寝ないんで。

藤田 えええ?

高塚 それ以上寝ちゃうと、体がだらけてしまうというか、起きるのがしんどくなるんで。

藤田 1日3時間くらいしか寝ないんですか?ちょっと。なんでそんなに寝ないんですか?

高塚 いや、寝ようと思えば無限に寝れるんで。それであえて寝ないようにしてます。

藤田 無限に?

高塚 いや、本当に、休みの日なんか、一日中寝てて、起きたら夕方なんてことが普通にあるんで。寝ようと思ったらずっと寝れるんで。逆に起きるのがしんどくなるぐらいで。

藤田 はあああ。21っていったらそんなもんかなあー。はあー。そうなんだ。

日勤と夜勤では働き方が違います?

高塚 そうですね。自分の中では全然違いますね。夜勤だと二人とかなんで、もしも特変が起こったときに、利用者さんが嘔吐したとか、熱が出たとか、そのとき看護師さんがいないんで、自分たちでできることからやっていかなきゃいけないんで。そういうことが素早くできなくちゃいけないんで、夜勤はやっぱり難しいと思いますし。

日勤はやっぱり利用者さんが起きてる場合が多いので、転倒とか気をつけなきゃいけないですし。
やっぱり日勤とか夜勤ではだいぶ違うと思います。

藤田 なるほどなるほど。インタビュアーなのに何も知らないので、申し訳ないんですが、どういう働き方をされているのか、時間を追って教えてくれますか?

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サンシャインでの仕事ぶり

高塚 そうですね。基本的には7時から早出が始まって、利用者さんの朝ごはんの飲み物、牛乳だったりコーヒーだったりの用意をして、7時半から朝ごはんで、それから歯磨きとか、寝る人は寝られらりするんですけど、10時には水分を摂っていただいて、で、次お昼ごはんがあるんで、11時半にお昼を食べてもらって、そこから寝られる人は寝ていただいて、そこからレクに行ったりする方、歌のレクとか。それから3時におやつを食べて、で4時に早出は終わるんで、そこから記録書いたりして終わりですね。

藤田 はあはあ。それ書くのは手書きですか?

高塚 そうですね。手書きで。ひとりずつの日誌を書いたり見直したりしてますね。

藤田 いつも2Fですか?

高塚 そうですね。2Fしかないですね。

藤田 2Fは3つありますよね?ユニットが。それは決まってるんですか?

高塚 自分の配属は決まってるんですけど、状況によって全部を見るときもありますね。

藤田 うちはユニットが離れてるんで、見渡せないですものね。それぞれに人がいなきゃいけない。

高塚 そうですね。

藤田 おむつ交換とかもあるんでしょうか?

高塚 そうですね。1ユニット10人ぐらいを見させてもらいますね。

藤田 はああ。夜勤だとどうなるんですか?

高塚 夜勤は2人しかいないので、(ワンフロア3ユニットなので)どこかのユニットに誰もいないということになりますね。

時間で言うと、夜勤だと(夕方)4時に入りますが、パートさんが6時まで(夕食まで)いてくれてるんで、そこからが夜勤の仕事ということになりますね。6時以降、みなさん歯磨きされて寝られるんですが、リビングでテレビを見られる方もおられるんで、その場合目を話せないんですが、3つユニットがあると2人ではそれができないんで、利用者さんに移動してもらったりしてますね。

他のところがセンサー鳴ったりするんで、見といてくれる?と言って、そっち行ったりしてますね。

藤田 リビングでテレビ見られる方は、何時くらいに自室に戻られるんですか?

高塚 基本的には9時から10時にはみなさん自室で横になられますね。

藤田 それからはどういう仕事をされてるんですか?

高塚 まず眠前薬とかお薬がある方がおられるので、その準備をしたりとか、次の日の準備をしたり、夜ご飯のみなさんの食事量を記録したりしてますね。
基本的にはぐるぐる回ってる感じですね。

藤田 夜勤の方の食事なんかはどうしてるんですか?何時頃食べられるんです?

高塚 基本的に休憩っていうのがないんで、食べる時間はバラバラですね。早いときはほんとに8時9時に食べられるときもありますけど、遅いときは11時12時になるときもありますんで。ホントに状況によりますね。

藤田 そのときの食事はどんなものを食べられるんですか?コンビニの弁当か、それとも誰かが作ってくれた弁当?

高塚 人にもよりますけど、自分はすぐ食べられるものがいいんで、おにぎりやパンの方が好きですね。いつ呼び出しが鳴ってもいいようにというか。いつでも行けるようにしときたいんで。

藤田 はああ。センサーが鳴ったりするんですね。大変だよね。でもどのくらい鳴るものなんですか?一晩に。

高塚 いや、鳴るときはすごい鳴ります。1時間に1回鳴る時もありますし。

藤田 鳴らないときもあるんですか?今日は静かだね、とか。

高塚 そういうときは逆に怖いですね。見に行かないと窒息してる可能性もありますし。

藤田 はああ。それにオムツ交換もありますね。

高塚 そうですね。3時に陰洗(陰部洗浄)っていうのがあって。それ全員入らなくちゃいけなくて。

藤田 え、全員やるの?

高塚 そうです。たぶんそれが一番時間がかかるんじゃないかなあという感じですね。

藤田 はああ。その時は利用者さんは寝てられるんですか?

高塚 そうですね。基本的には寝ておられますね。おむつの方はおむつを全部交換します。

藤田 大変ですね。

高塚 おむつじゃない方は朝トイレに行かれるんで、そのとき陰洗させていただいています。

藤田 そうかー。尿路感染とか怖いですものね。

高塚 そうですね。

藤田 そうこうしているうちに夜が明けて、朝が来て。そうしたら早出の人が来て。

高塚 その前に全員起こさないといけないんですよ。夜勤者が全員を起して早出の人にバトンタッチですね。

藤田 ほうー。起こすっていうのはみんなベッドから出てもらうっていうこと?

高塚 みんなリビングに行ってもらいます。だから7時にはみんな起きていただく感じですね。7時半に朝ごはんが出てくるんで。

藤田 そっかー。じゃあ今(夜勤の間は)寝られないですか?

高塚 そうですね。眠られないですね。

藤田 それだと疲れますね。いくら若いといっても。消耗するでしょ?

高塚 そうですね。結構先輩方はコルセットつけてやっておられますね。つけた方がいいよ、って教えてくださいます。腰は痛くなるから気をつけたほうがいいよって。みんなに言われますね。

藤田 オムツ交換のあの姿勢が一番くるよね。あの姿勢で5分、10分っていうと、とてもじゃないけど。

高塚 そうですね。

介護は大変な仕事だけど

藤田 だからあれですねー。こうしてつぶさに聞いてみると、大変な仕事ですね。嫌じゃないです?

高塚 大変だと思いますけど、嫌ではないですね。あんまり。おじいちゃん、おばあちゃん好きなんで。嫌だなあって思うことはあまりないですね。

藤田 それが特養の仕事って言えばそれまでですけどね。

今でも連絡取るような、サンシャイン以外で働いておられるような友だちはおられます?

高塚 そうですね。いますね。結構しゃべりますよ。

藤田 そんなときに、うちはこんな感じだよ、とか、うちはそんなんじゃないよ、とか、聞いたりします?

高塚 あー、結構言いますね。

藤田 そういうの聞くとどうですか?サンシャインは?他所と比べて?

高塚 そうですね。でも基本的にどこもそんなに変わらないですね。ただやっぱり人間関係は変わってくるんで、そのあたり違うかもしれませんね。

藤田 そうですよね。夜勤って二人だから、相手によってはいやーなこともあるでしょうね。

高塚 そうですね。でもまあ、誰とやってもできるようにしてるんで。

藤田 今、夜勤部っていうのをつくってはどうだろうかっていう話もないではないんだけど、そのあたり高塚さんはどう思われます?

高塚 そうですね。自分はそういうの、いらないと思いますね。昼の状態を知らないで夜の状態だけしか知らないっていうのは、利用者さんに失礼というか、その人にあった対応が絶対できないと思うんですよ。聞くだけではわからないっていうのがあると思いますから。

藤田 そうかあ。そうですねえ。でも大変なことではありますね。昼の様子も夜の様子も知らないといけない、っていうのは。

高塚 そうですね。大変なことです。

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これからはこんな介護士になりたい

藤田 これから将来、こういったことがしたいっていうことはありますか?

高塚 特に、ないですかね。とりあえずできることをやるっていう感じなんで。とりあえず介護一本でやるというか。

藤田 そうですか。例えば前回の敬田さんとかは、ゆくゆくは医療的な知識を身につけたいって言ってたけど?

高塚 確かに。そういうことで言えば、例えば吸引とは介護士でもできるんですけど、看護師の方にやり方を見てもらって、合格しないとできないんですけど、

藤田 それはサンシャインの中で、っていうことですか?

高塚 そうです。この間は胃瘻の試験に通ってできるようになったんですけど、次は吸引のそういう試験に通りたいですね。

藤田 いいですねえ。そういう感じですね。

それでゆくゆくはどんな介護士になりたいと考えています?

高塚 自分は利用者さん一番で、利用者さんが満足してもらえるのが一番いいなと思ってますので。自分がこうしたい、っていうより、利用者さんがいいと思うことをしてあげられるような介護士になりたいですね。

藤田 いいですねえ。でもそういう思いはどうしてそう思われるんです?誰かに習ったんですか?

高塚 そうですね。専門に通っているときの先生で、おしゃべりな先生がいたんですけど(笑)、その先生がお話されてて、介護の現場ではこうだったんよとか、そういう話の中で、職員が自分が楽をしようとすることが多いと聞いてたんですけど、実際現場に入ってると、そういうことがあるんですよ。仕方ないのかもしれないけど、その仕方ないが、利用者さんにとってしんどいものに変わってくるかもしれないんで、そういう「仕方ない」がなくなればいいなと考えていて、利用者さんのことを一番に考えていきたいと思うんです。

藤田 ふうん。なるほど。利用者さん一番がいいということだけど、どういう介護がその人にとって一番なのかは、なかなか難しいことが多いよね。

わたしはデイサービスが専門だったので、その例でいくと、例えばレクはどういうレクがいいのか?ということがあって、職員がやりたいレクでも、そんなのやりたくない、という利用者の方は必ずおられて、そういう声を聞くとレクひとつでも難しいというか、悩んだりするよね。

高塚 そうですね。そういうことがありますね。

藤田 ところで高塚さん、ご両親はお元気なんですか?

高塚 そうですね。電話してその時はいなくても、すぐ折り返し返事来たりするんで、元気だと思いますよ。

藤田 そうでしょうね。ご兄弟はおられるの?

高塚 上に姉がひとり、下に双子の弟たちがいますね。

藤田 双子の弟さん?へええ。似てるんですか?

高塚 自分はまったく違うと思うんですけど、他の人はそっくりと言ってますから、似てるんでしょうね。

藤田 へええ。なんか面白いですね。

今働いておられて、ここをこうしたいとか、こうしたらもっとうまくできるようになるんじゃないのかとか、そういう気持ちというか考えはないですか?

高塚 特に、そうですね、自分の場合はないですかね。先輩方も優しい方が多くて、自分から訊くより先に教えてくださったりするので、特にないですね。

自分のこと

藤田 へええ。高塚さんは話しやすいっていうか、馴染みやすい感じの方なので、みんな可愛がってくれてるんでしょうね。自分では自分のことをどう思います?

高塚 自分では?バカだなあと思いますね。

藤田 え?

高塚 結構、正面からいくのが好きなんですよ。止まりたくないっていうか。なにかやってたらそのままやっていたいっていうか、突っ走っちゃうっていうか。なんだろうな(笑)。あれやりたい、と思ったら、すぐそれをやっちゃうような人間なんで(笑)。

藤田 へええ。なるほど。なんかわかりますね。

インタビューとしては最後の質問になるんですけど、「あなたにっとって介護とは?」っていう質問で、ここに書いておられますね。「利用者様の生活を支えさせていただけるありがたい仕事だと思います」と。

高塚 そうですね。介護のしごとは普通の仕事ではない、と考えてるんですけど。

やっぱり係わってるのが人じゃないですか?その人の時間を一緒に過ごさせていただくって、たぶんこういう職種でないとありえないと思うんで。時間ってお金で買えないじゃないですか?そんな貴重な時間を共に過ごさせていただけるなんて、ホントありがたいなって思いますね。

藤田 ほーう。人間を相手にしてるから。はああ。

よく森藤部長がおっしゃってるんだけど、人間相手の仕事って他にもいっぱいあるじゃないですか?例えばホテルの受付だったりとか、芸能界なんかもそうかもしれないけど、学校の先生なんかもそうだよね?他にも一杯あるよね。ウエイターなんかもそうだよね。「いらっしゃいませー」って。

でもそんな中で、森藤部長は、介護は「究極の対人サービス」って言っておられるんだけど。

高塚 そうですよね。特養だったら死ぬまで一緒にいられるって、なんかすごくないですか?
家族ですよ。ほぼ家族ですよ。

そう考えたらなんかふつうじゃないですものね。

藤田 そうだよね。オムツ交換までするんだから。普通そんなのされたくないものね。だからホント大変濃密な人間関係っていうか。

でもそういうのが好きなんですね?

高塚 そうですね。基本的に人に関わることが好きだったので。

藤田 へえ。なんで好きなんです?小さい頃から好きでした?

高塚 そうですね。ずーっとしゃべるのが好きだったんで、友達も多かったし、周りに人が多いと助けられることも多いんで。助けられたことが多かったんですね。自分の場合は。困っているときにすぐに助けてくれよったし。周りに人が多い方が自分的には安心するっていうか。

藤田 なんか仲間と一緒に生きていく、みたいなそんな感じですね。

高塚 そうですね。

藤田 利用者さんなんかも、高塚さんの仲間として思ってもらえたら嬉しいですね。

わたしなんかの場合はかつては孤高のなんとかみたいなのが好きで、友達なんかもいないし。でも介護の仕事ってしてみたら楽しいっていうか?

高塚 楽しいですよね、なんか。

藤田 そうだよね。なんでこんなに楽しいんだろうなって思うほど楽しくて。だから介護の仕事って、みんなで楽しく生きていければそれでよくない?って思うんですよね。

高塚 全然それでいいと思います。

藤田 じゃあ高塚さんも、今のそんな感じでこれからも生きていきたいっていう感じでしょうか?

高塚 そうですね。とりあえずはこのまま生きていきたいです。

藤田 いいですねえ。

では今回のインタビューもこれで終わりたいと思います。
高塚さん、長い時間お話を聞かせていただいてありがとうございました。

高塚 いえ、こちらこそ、ありがとうございました。


収録日:2021年1月25日(月)
収録場所:社会福祉法人サンシャイン、多目的ホール

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