旧安田楠雄邸庭園
文京区の千駄木にある旧安田楠雄邸庭園
大正8年に豊島園の創始者である実業家
藤田好三郎氏によって建てられて
その後、旧安田財閥の創始者娘婿である
安田善四郎氏が買い取った御屋敷
毎週水曜日と土曜日に一般公開されている
以前に来たのは真夏ということもあり
しだれ桜は緑豊かな状態
それも美しかったけれど、いつか春に
満開に咲く枝垂れ桜を見たい
と思っていたところ、先週叶えられた
靴を脱ぐのももどかしく二階の座敷に
向かうと、声を上げそうになる程
美しい風景が広がっていた
座ってゆっくり眺める人もいるし
何枚も写真を撮る人(←私)もいるし
みんな窓外に心を奪われていた
二階の客間が良いのは勿論だけれど
私が好きなのは台所
古い家は、どんなお屋敷であっても
台所は北向きの暗い所が多いのに
ここは天窓から明るく光が入り
なんとアイランドキッチン
嫁がれる奥様のために改造した
とのことだけれど
なんと思いやりがあるのだろう
思いやりといえば浴室前にある
流しにしては低いこれは何だろう?
と思ったら、当時の女性は長い髪が多い
ということで、服を着たまま髪が洗える
流し台ということらしい
やっぱり優しくて思いやりがある
茶の間もとても落ち着く作りで
旅館だったら泊まりたくなる
家族が過ごすあたりは居心地良さそうでも
やはり応接室となると豪華な雰囲気
そして明るいサンルーム
この日は普段入れない庭にも入れて
外観がよく見えて良かった
それ程混み合うことも少ないし
ボランティアスタッフの方々が皆
建物を大切にされているのがよく伝わり
何度でも訪れたくなるお気に入りの場所