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ガンではもう死なない選択が出来る?!①

今日から少しずつ私が乳癌摘出後、医者にかかることなくガンを寛解させてきた方法についてじっくりシリーズでお伝えして行こうと思います。

あの日、私は生まれて初めて味わったことのない筆舌にしがたい痛みで目が覚めた。
そこがどこだかもわからず、私は白衣の腕を掴んで
「何ですか?この痛み。すごく、あり得ないほど痛いんですけど」
すると白衣の担当医が言った。
「あ~、痛み止めね病棟に忘れてきたみたいなんだよね、病棟に行ったら痛み止め入れるからチョットまってね」
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意味がわからない私、私はなぜここにいるの?管で動けない身体。ものすごい痛み、2度の出産を味わった私だったが、その比ではない。声が、うめき声が止まらない。
「ここどこですか?痛い~~」と私が言うと、医師は非情に答えた。
「ここね、手術室」
はい?それはどういう意味ですか?頭がパニック、痛みと混乱。
ものすごい痛みが絶え間なく襲ってくる間、私はきっと前世で誰かを斬り殺したのだろう、その報いでこんな痛みを味わっているのだ。そんなことを考えていた。
ストレッチャーで病棟に運ばれると、あまりの私の叫び声に親戚の叔母が血相変えて病室に飛び込んできた。「どうしたの?何でこんなに苦しんでいるんですか?」と看護師に聞いている。
すぐにナースによって痛み止めの点滴が入れられた。
しかし、痛みで目覚めてからすでに時間がたちすぎていた。
私は再び医師を呼んだ。
「先生、全然痛みが楽にならないんですけど、痛いんですけど」
そう訴える私に、医師は軽く答えた。
「あ~~、覚醒しちゃってるからね~普通の痛み止めじゃやっぱり効かないか~、じゃあ、この点滴終わったらこれより強いの入れるから、この点滴が終わるまでチョットまってね」
え???何故?
どうして、すぐに点滴を変えてくれないの?待つってこの点滴が終わるまで待つの?
ゆっくり減っていく点滴のボトルを恨めしい思いで見つめながら、私は
「痛い~」の声を止めることが出来なかった。
どのくらいの時間、うめき続けたのだろう。やっと点滴のボトルが空になり、ナースが点滴を変えてくれた。次の瞬間私は意識を失った。

翌朝、嘘のように痛みが楽になっていた。
若干の痛みは残っていたが、前日のマックスの痛みから比べたらかわいいもの。おかげで私は入院中の日中は痛み止めをほとんど使わずに乗り切れた。
夜、寝しなだけは痛み止めを服用してもらった。
ほとんどの術後の患者さんが痛みを訴えていたが、私の術後の痛みから考えたら切ったんだからこのくらい痛くても全然普通。位のノリで、
あまりに元気すぎて、術後翌日、一階のコンビニに買い物に行き、貧血を起こし、ナースにこっぴどく叱られた。
「術後歩いて良いと言いましたが、病棟だけですよ!一階まで降りてくるなんてもってのほかです。ドクターの了解が出るまでは病棟から出ちゃいけません」
へーーそうなんだ。でも、昨日より全然楽ちんなんだもん。
この日から、私は暇さえあれば病棟を歩き回っていた。
医師の外出許可が下りてからは、毎朝外を散歩した。
そしてベッドでは、医師やナースに隠れて自然療法で癌を消す事が書かれた本や抗がん剤やホルモン療法、放射線療法の危険について書かれた本を読みまくっていた。

私の乳癌摘出手術と入院生活は普通の人とチョット違うものだったように思う。
そして、この時強く思ったこと
それは、所詮私の身体の痛みは誰にもわからない。
この身体は私のもの。医師には私の痛みも苦しみもわからないんだ。ってことだった。

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