そのままでいい

大学受験が終わった翌日から、高校の卒業式もまだなのに
髪を染めた。ピンクブラウンに染めてもらって
当時今の私とピッタリだな!って思った記憶が懐かしい。

志望大学は全落ちして、浪人生に。
当時お付き合いしていた子は一緒に目指した志望大学へ
ギリギリセーフで入学した。5月に別れる。
進路が別々になった時点で終わったようなもんだったが
終止符を打つ。これでもかってくらいに病む。
そして髪をかなり明るい金髪にほど近い茶色に染め、
ショートヘアにする。
今しかできない髪色でいいかなと、思っていたんだと。

鬱状態になり勉強ができなくなって、レベルを下げて
大学へやっとこさ入学。ずっと髪はなにかしら染めていた。
大学さんねんの秋、
3ヶ月の語学留学でニュージーランドへ。
白人の女の子が髪を黒にどうやら染めているようだ。
ここでは黒髪が、敢えて黒髪がいいという風潮もあるんだ、と。

日本語学科の彼女の日本への憧れも持っていたかもしれないが、
黒髪ブランドに気づかされた私は、帰国後、
何度か黒染めをしてそのまま30歳になった今も
黒髪をなんだかんだ貫いている。
地毛の良さというか、わざわざ変えなくてもいいんじゃね。
変えたければ変えればいいけど、素の印象を
見つめて愛でてみる時間も、またいとおかし。

#髪を染めた日

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