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無職だってつらい

無職のイメージってどんなですか?
「怠けてる」
「遊んでるだけ」
「甘えてんな」
大体の人はそう思うのではないでしょうか?
私も実際無職になる前までは、何で働かないの?と思っていました。

でも実際無職になってみて思ったことは、

"無職ってこんなにつらいんだ"

約半年間無職を経験した私の当時の心境をお話ししようと思います。

最初の1ヶ月


次の仕事を決めずに退職した私は、
最初の1ヶ月は自由になった身に浸りました。
友達に連絡を取ってご飯に行ったり、
夜更かししたり、仕事をしていた時はできなかったことをして過ごしました。

それまでほぼ毎日働いて誰かと会っていたので、
家で1人でいるのが何だかソワソワして、
とりあえず誰かに会いたい!
とりあえず外に出たい!
そんな感じでした。

特に次やりたい仕事を何も決めていなかった私は、カフェで自己分析をずっとしていました。
本を読んでノートにまとめて頭や気持ちを整理する。
そんな時間にも充てていたと思います。

友達からは
「前より少し元気なったね」と言われました。

地獄を味わった2ヶ月間

私にとっての地獄は本当にある日突然やってきました。
いつもの通りカフェにでも行こうかと身支度まで済ませて、今日のやることを整理していました。

私はまだこの時ハローワークに行っておらず、
失業手当の申請もまだしていませんでした。
ずっと迷っていました。
申請すると雇用保険加入期間もリセットされるし、ハローワークに出向く手間も増える。
でも申請しなければお金は入ってこない。

働いていた時は給料から天引きだったのであまり気にしていませんでしたが、
無職なって1番痛感したのは、
"生きているだけでお金がかかる"
ということでした。
保険料、年金、住民税、、、
ただこうして生きてるだけでもこんなにお金がかかるという事実と、収入もない中でこれらを払っていかなければいけない現実に私の頭はパンクしました。

それくらい知っておけよ。
次を見つけず退職した自分が悪いんだろ。
ごもっともです。
全て自分の責任と分かってはいましたが、
あれこれ考えているうちに、私の中の何かがプツンと切れて、まるで充電切れのスマホのように。
それから外に出る気力も何もかもなくなってしまいました。

結局その日は外にも出ずベッドに横になり、
その日から外に出ることも、日を浴びることも、
誰かと連絡を取ることさえできなくなってしまいました。

外に出るにしても日が沈んでから。
通行人の視線が恐怖になり、帽子とマスクなしでは出られなくなりました。

夜は漠然とした不安に襲われ、毎日泣きながら
ただ1人で耐え続けました。

将来やりたいことも夢も目標も何もないのに、
こんなに苦しい思いをしてまで働かなくては、
生きなきゃいけない理由はなんなんだろう。

そんな答えの出ないような問いにずっと頭を悩ませました。

脱出に向けた3ヶ月

そんな人生の底にいるような私に手を差し伸べて救い上げてくれたのは家族でした。

ある日姉と母と3人でご飯に行った時、
色々な感情が溢れ出して大泣きしてしまいました。
家族にこんな悩みを言ったこともなかったし、
大人になってからこんな泣く姿を見せたこともありませんでした。
そんな姿を見た母がその日から気にかけてくれるようになり、頻繁に外へ連れ出してくれました。

祖父と祖母と母と4人で旅行にもいきました。
自然を感じて、気持ちが少しスッキリしました。

江ノ島展望台からの景色🗻

それから、こんなに大切な家族が悲しむようなマネはしてはいけない。と
死にたいと思うことが減っていきました。

また自己分析から始め、仕事に対する考え方を変えてまずは正社員にこだわらずゆっくり社会復帰できるような道を選びました。

就活もうまくいったわけではないですが、
今となってはそこに決めてよかったかなと
思えるような会社で派遣として働いています。

こうして私の約半年間の無職が終わりました。

無職を経験して

今だから言えることですが、
私は長い人生のうちに一瞬でも無職を経験できてよかったなと思います。
あの時間がなければ、私は未だ苦しいままでした。

それぞれ色んな理由があるとは思いますが、
無職は決して悪いことばかりではないです。

ゆっくり充電して、また働きたいなと思った時に動き出せばいいんです。
やっぱり無理かも、、ってなったらまた立ち止まって。人生ほんとに何とかなります。

この先の仕事の選択肢が無限にあって、
どんな仕事をするかその中から選び放題です。

決して自分を責めず、他人のペースと比べることなく、自分が納得して無理なく働けるそんな仕事を見つけられることを願っています。

見てくださってありがとうございます。

#無職


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