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私のムーミンバレーパーク初訪問記

 今の私は「ムーミンバレーパーク」が大大大好きで他の人のムーミンバレーパークに行ったレポなど読むのも好き。キナリ杯を知って、絵で表現は難しくても文章ならばいけるか?私もこの機会に挑戦するべきじゃない?という事でさっそくnoteに登録し、私がムーミンとムーミンバレーパークが大好きになった、初めてパークに行った1日について思い出しながら書いてみた。はじまりはじまり。

 今の私は「ムーミンバレーパーク」が好きだ。大好きだ。半年前の自分が知ったらとてつもなく驚くだろうな。だってムーミンなんて全然興味なかった。それがムーミンのテーマパークにハマるなんて。

 まず、私のムーミン暦について思い出してみよう。私の記憶にある限り初めてムーミンを意識したのは数年前。
 当時私は新卒で就職したてでストレスフルな毎日を乗り切るために仕事が終わったら毎日漫画なり小説なりを一冊買って帰る生活をしていた。今日頑張ったら続きが読めるをモチベーションに仕事をしていた。

 そしてその時私が通っていた本屋にTカードが導入される事になった。毎日通って買い物している以上これはカードを作るしかないだろう。

 私はキャッシュカードやクレジットカードは選べるならお金を出してでもかわいいものを選ぶタイプで、早速Tカードもかわいいと思ったものを選んだ。それが「ムーミン」だった。ちなみにこのデザインのカードは今はないはず。当時の私、グッジョブ!

 それでは本題に入ろう。それから数年後、特にムーミンを意識することもなく、転職し新しい職場にもすっかり慣れて無の境地で仕事に行けるようになった去年の10月のことだ。

 私はシフト制で働いている。そのため、友人たちと中々休みが合わない。特に祝日などは休みにくい。そんな私だか2019年11月3日日曜日の休みが決まった。文化の日だ。祝日に休みなんて転職してから初めてではないか!しかも次の日の月曜振替休日も休み!奇跡の2連休!!!課長ありがとう!!!!シフトの原案作ったの私だけど。まさか通るなんて思ってなかったの!!

 嬉しくて嬉しくて、友人に遊ばないかと連絡した。そうすると4日は無理だが3日ならOKの返事が来た。よっしゃ!そして折角だから遠出をしようという事になった。

 最初はディズニーランドが候補に上がったが速攻却下された。激混み予想の三連休の中日に行くには我々の経験値が足りない。ならどうしようか。このままではいつもの会って駄弁って飯コースになってしまう。それはそれで楽しいけど。

 他にも色々案は出たが、友人が埼玉県飯能市にある「ムーミンバレーパーク」はどう?と言った。行ってみたかったんだよね、と。

 ムーミンのテーマパークが出来たことは知っていたが、知っているだけだった。正直、興味はある。ムーミンのテーマパークってどんなよ?ムーミンはカバみたいだけど、実は妖精なんだよね?それくらいの知識はあるぞ。

 調べたらムーミンバレーパークまで片道2時間弱。これはいいんじゃないか?という訳で丁度良い遠出具合に私たちは文化の日にムーミンバレーパークに行く事が決定した。

 事前にネットでチケットを買うに当たってちょっと悩んだ事がある。それはアトラクションの一つである「ムーミン屋敷ガイドツアー」の時間予約をするかしないか。時間予約は15時以降の回しか出来ない。(※当時の話で今はチケット体系やツアー方式が変わっているので注意だよ)

 でも我々は予約なんかしなくても大丈夫じゃね?参加できるっしょ!の根拠ない自信で予約しないことに。入園チケットのみ事前購入した。(後々大後悔する)

 いよいよ当日。

 綺麗に晴れた秋の朝、日差しはまるで夏みたい。大きな籠ではなく愛用のリュックを背負って木々の木陰を越えて行こう。

なんてね!(パークの歌をもじってみた。こういうの書いてみたかっただけ。でもほんとにこんな感じだったの日だったような)

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 まず、エントランスの人の多さにびびる。失礼ながらこんなに混むとは思ってなかった。さすが三連休中日。

 入園してすぐムーミン屋敷ツアーの当日予約をしに行ったが売り切れで出来なかった。リトルミイのプレイスポットと海のオーケストラ号はなんとかチケットを買えた。(※くどいが今とはチケット体系とかシステムが変わっているからね!)

 めっちゃ舐めてた。さすが三連休中日。ムーミン屋敷15時以降の回、事前に予約しとけば良かった。ムーミン谷に来たのにムーミン屋敷に入れないなんて。さすが三連休中日。もうこの言葉何回目?だって普段祝日休みじゃないから体験した事なかったんだもの。

 今日はお屋敷ガイドツアーに参加出来ない事が決定し、事前にチケットを予約しなかったことを後悔していた所、園内放送があり「エンマの劇場」でもうすぐショーが行われることを知る。

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 今なら前の方でショーが見れそうなので、ショーを見ることにした。このショーが私を変えるきっかけとなる。

エンマの劇場「ムーミン一家 春のはじまり」

 ムーミン谷に春がやってきて冬は眠って過ごすムーミン達が冬眠から目覚め、スナフキンが南への旅からムーミン谷へ帰ってくるところから物語は始まる。原作小説をモチーフにしたショーだ。

 ムーミンやリトルミイ、スナフキンなどのキャラクターが動いて喋って歌ってダンスする多分、ショー自体はテーマパークにはよくあるものだと思う。

 このショーで私は特にリトルミイとスナフキンに目がいった。

 リトルミイは体全部を使って小さい体ながら存在感はとても大きく、表情もコロコロ変わり、くるくる回り、笑って怒って拗ねていらずらをして。

 スナフキンはまず登場に驚いた。詳しくはネタバレになるので言わないが、出だしから、え?となった。見たことある人なら分かってくれるはず。この演出は3月からの新しいショー「勇気を知った少女」にも受け継がれている(と私は思っている)のでぜひ現地に行って見てほしい。

 スナフキンも歌って踊る。踊るがリトルミイや他のキャラクターとの差よ。同じ振付なのにキャラクターによってこんなに差が出るのか。

 ムーミンはさすがの主役感だし、スニフはスニフだし(褒めてる)スノークのお嬢さんは前髪サラサラで可憐だし、パパママはショーでもラブラブ夫婦。
 セリフがない時でも身振り手振りでこんなに表現できるのか。アドリブで演じるってすごい。

なんというか、きた。

一目惚れ的な。

 私静かに大興奮。この時撮っていた動画は手ブレがひどく、ムーミン写したり、ミイを写したりと忙しないカメラワークをしている。目が足りなくてどこを見れば良いのか混乱してたから。見返すとめっちゃ酔う。まあ、今も目は足りないと思ってる。キャラクターそれぞれを追いかけるカメラと全体を写すカメラが欲しい。じっくりと見比べたい。

 個人的に大興奮したショーが終わった後、その足で展示施設「コケムス」に入った。ここでムーミンの原作がフィンランドのトーベ・ヤンソンによる小説であること、コミックもあることを知る。そういえばコケムスの展示の一つにあるニョロニョロのクイズ、私は冗談で答えを言ったつもりだったのにまさかの正解だった。まじかよ、それでいいのか。

 コケムスにはキャラクターの設定なども展示してある。私は元々設定厨なところがあり、好きな小説や漫画などで設定集が出れば絶対読んだ。正しいかは別としてWikipediaをひたすら読むのも好きだったりする。

 ムーミンたちが心にジャンジャカ響いている今、コケムスの展示はとても面白く順調に見て回った。

 そして原作のキャラクター設定についての展示に来て読み進めていった。
 
とうとうスナフキンの設定に来た。

スナフキンはリトルミイと異父姉弟だった。

 まじか。スナフキン弟なんか。リトルミイ姉なのか。どちらかというとショーでもスナフキン落ち着いた兄でリトルミイはいらずら大好き末っ子って感じじゃん。え?姉って。

 スナフキンとリトルミイにとどめを刺された瞬間だった。

 人って、なにがきっかけでどんなものを好きになるか分からないって切に実感した。私はこの設定で「ムーミン」「ムーミンバレーパーク」という這い上がらない沼に突き落とされて、沈んだ。

 ほあほあした気分で展示を見終わり、他のアトラクションを回ろうと移動していたところ、スナフキンが横を通った。

 文字通り、横を通ったのだ。スナフキンが1人で道の向こうから歩いてきて。

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 そして向こうに歩いて行った。後から知ったが奥にスナフキンのテントがあり(スナフキンはテント暮らし)、テントに帰ったらしい。

 あまりに自然に歩いていたので声をかけられなかった。本物?あのショーで踊っていた本物??本物だ・・・と後ろ姿を見送った。
 リトルミイもあちこちに出没して(ほんと園内あちこち)普通に遊んでいた。まじで違和感なく谷の住民だった。すご。

 ちなみにスナフキンやリトルミイとはお話も出来るので声をかけてみるのをお勧めする。まあ、私が声をかける勇気が出たのはバレーパークに通い始めて何回目かの時だったけど。話しかける時未だに敬語でめちゃくちゃ丁寧な言葉になるけど。スナフキンは呼び捨てできるのにリトルミイは呼び捨てに出来なくてミイちゃん呼びしちゃうけど。この記事書いてる時リトルミイって入力に個人的に違和感ありまくりだけど。サインも貰えるよ!ペンと書くものと勇気を出してお願いすれば。でもマナーはちゃんと守ろうね!!

 その後他のアトラクションに参加して(ミイにいたずらされたり、海のオーケストラ号に乗ったり)スナフキンのテントを見に行って(もうスナフキンはいなかった)おさびし山を登山して(まじで坂が急なので歩きやすいスニーカー 的な靴をお勧めする)ヘムレンさんの遊園地は年齢制限で遊べなくてちょっと悔しくて(12歳以下の子供用アスレチックだった。私たち心はいつまでも少女だから楽しく遊べる自信はあるのにねと友人談。全力で同意した)美味しいご飯を食べて(パークのロゴが入ったプラコップを持って帰りたい衝動と戦った)もう一回ショーを見て(今度は立ち見した)お土産を買って(大量、大収穫)帰宅した。帰りの電車で原作小説も電子書籍で買って読んだ。 素晴らしい1日だった。

 これが2019年11月3日に私がムーミンバレーパークに初訪問した記録だ。

 友人の一言でムーミンバレーパークに行くことになり、沼に沈んで、その後1人で通うようになった。ムーミンカフェやムーミングッズ専門店にも行った。Tカードをムーミンで作っていた過去の自分を褒めた。公式ファンクラブに入ってムーミン谷住民票をゲットした。ムーミンのでっかいほあほあしたぬいぐるみを買った。ムーミンのアプリゲームに課金した。ワークショップに参加してムーミンのぬいぐるみを作った。スナフキンのリュックについてるコップ「ククサ」を工房に行き3時間かけて磨いて作った。行くたびにお土産を買って職場の人にばらまいて宣伝した。そしてあまり更新してなかったTwitterを再開して同じくムーミンバレーパークが好きな方々と、とてもとてもとても楽しく交流している。

 この一緒に行った友人は飛行機の距離に引越し簡単には会えなくなってしまった。寂しいが前から決まっていた事なので仕方ない。
 私がムーミンを好きになるきっかけをくれたことに大感謝している。向こうは私のはまり具合に驚いて若干引いている気がしなくもないが、まあ私も友人の某アプリゲームの廃課金具合に引いているのでこれでおあいこだね。

 ムーミンバレーパークは2020年3月14日から1周年記念のアニバーサリーだったが昨今のコロナ禍で現在臨時休園中。ムーミン谷は長い長い冬を迎えている。ムーミン達はきっと冬眠中でスナフキンは南に旅立っていることだろう。この記事を書いている5月22日現在、まだ再開の見込みは立っていない。

 コロナ禍が落ち着き、ムーミン谷に春が来てムーミンバレーパークが再開した暁にはまたパークに通ってお金を落として楽しみたい。

 次の目標はムーミンにサインをもらう事。ミイちゃんとお散歩してお喋りもしたいし、電子書籍で原作小説揃えたけど紙媒体でも揃えたいし、コミックも読みたい!スティンキーのパンケーキ食べたいし、ムイックで写真をたくさん撮りたい!なによりあの平和なムーミン谷に早く行きたい!深呼吸したい!!

 もしキナリ杯で賞金が手に入ったらムーミンバレーパークに通う交通費の足しにしようかな。だって片道2時間往復2000円以上かかる。それを休みの度に行きたい。


でもまあ。
賞金が手に入らなくても、通うけどね。

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 ムーミン谷に早く平和な春が来ることを願って。


#キナリ杯 #ムーミンバレーパーク



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