0207日経より所感


ローソンがKDDIのグループに入る。足元の業績は堅調だが、国内コンビニエンスストアは5万6千店弱で足踏みしており飽和感が強い。ローソンはKDDIが持つデジタル技術を生かして実店舗とネットとの融合モデルや海外展開の基盤をつくり、最大手セブン―イレブン・ジャパン1強の市場に挑むことになる。(1面参照)
 「ローソンの将来を共有し、各社が持つ強みを生かしていく」。ローソンの竹増貞信社長は6日、東京都内で開いた記者会見で語った。これまで親会社の三菱商事から、国内外のサプライチェーン(供給網)での商品調達や開発などの支援などを受けてきた。今後はKDDIとも連携し、小売りのローソンと通信サービスのKDDIの顧客データを合わせて、最新技術を使ったサービスを提供する構想だ。

→昔はコンビニへ買いに行く、のが当たり前だったが、これからはコンビニから届く、が当たり前になるかも知れない。
小売店が物流やテックと統合していく中で、消費者への満足性を追求すればするほど、欲しい、と思ったタイミングでいかに早く確実に手元に届けれるか、の勝負になってくる。
今回、KDDIの傘下になることでローソンの店舗規模、ネットワークを活かし、通信を基軸にした顧客サービス、いわゆるAmazonに近いサービスが見えてくると思う。
ポンタポイントの普及はまだまだ途上の感はあるが、コンビニの新たなステージのイメージが見えた気がする。
今でも配達やネット販売はしているだろうが、おそらく圧倒的に早くなるのではないだろうか。auユーザーのみのサービス、と言われるとauに切り替える人も出てくるだろうし、競合もファミマは非上場に切り替えており、セブン一強の時代から戦国時代に入ったような気がする。いずれも顧客重視、消費者重視の、他社と違う施策をどれだけ打てるか、が肝になってくる。最近流行っている一個買うともう一つ付いてくるサービスなども模倣する競合がすぐ出てくるため、以下にアイデアを具現化するか、これからコンビニ業界は消費者にいい意味で荒れそうだなぁ、と感じてます。

AIガバナンスを考える(4) 「人間を超える」ことへの不安 一橋大学特任教授 市川類(やさしい経済学)
AI技術は、そのイメージゆえの「将来的な不安感」を社会にもたらします。現在のAI技術は著しく高度化していますが、入力に対して計算を行い、回答を出力する機械という点は、従来のコンピューターと同じです。しかし、「人工知能」と命名され、人間と同様の知能を目指す研究とされることが、不安をかき立てます。
 将来的には人間と同様、あるいは人間をしのぐ知能が創造される。場合によっては、その知能が自律化し、あるいは悪用されることで、人類文明に危機をもたらす可能性がある――。こうした将来的な不安感が内在するのです。
 このようなAIに対する将来的な不安感は、第3次AIブームが始まったときにも見られました。しかし、今回の生成AIブームでは、欧米を中心に世界的に高まっています。
 不安感の強弱は、それぞれの地域社会が有する人間と機械の関係に関する価値観・文化によって異なります。不安感が強い社会では、具体的なリスクが顕在化していなくても、予防原則の観点も視野に入れたAIガバナンス制度が設計されることになります。

→いわゆるターミネーターの世界か。
個人的には漫画が好きなので一例を挙げるとPLUTOになるか。
いずれにせよAIが人間の処理速度や能力を超えると、どうなるのか。ティッピングポイントを超えた場合、何が起こるのか。
ターミネーターでは世界同時核爆弾発射、PLUTOではあらかじめ感情の部分は抑えられ、人に危害を加えれないキカイが、進化?の過程でその拘束を解いていく、そこの先には人に限りなく近いキカイ、アトムがいる、という内容だったかと思う。
人間という生物も古来より環境に合わせて進化してきた順応性がある。
キカイを支配するのではなく、キカイが共にいる生活に順応できる日が来るのだろうか。
逆にキカイに使役されるとしても人間の能力は、感情によって間違えやすく正確ではない。
そうなった場合、あまり使役するメリットもなさそうに感じる。
マトリックスでは人間から出る微弱な電気をキカイがエネルギー源にしていた為、そういう使役はあるかもしれない。
いずれにせよ今後指数関数的にテクノロジーが発展していく中で、AIに対するガバナンス制定、順守は迅速に、確実に行う必要がある。
よく言われるのは、今のテクノロジーの進化は、初めは軍事目的が多いということ。
AIはすでに軍事目的で使われているだろうが、使う側のガバナンス然り、それを作る側のガバナンスもないと、あっという間にキカイぎ倫理観を超えた存在になってしまう気がする。


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