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かつて僕はそこにいた〜バンドとナイトライフ〜

久しぶりにバンドの音を聞きにいく・その前に

ここ数年は流行りの感染症とか、治らないめまいとかでなかなか夜外出することがなかった。
追い山の前日、昔参加してたバンド「ノスタルジア」のメンバーの3/5がやってるバンドのライブを見に行った。今でも何度かお誘いを受けていたけど、体力が無く出かけられなかった。

猛暑。空気はほぼ水。街に溢れる観光客。
なんだかちょっと前に戻ったみたい。

ライブの前にちょっと寄り道
長浜にある「夢のちまた」へ。
「福岡大空襲を忘れない」のイベントでお世話になって、その後ご飯を食べに行っていろんな話をして、勝手に親近感を抱いてるジンロウさんのお店。
ま、営業というか(笑)歌をすごく気に入ってもらえたのでCDをお渡しに行こうと。

映画の話で盛り上がる

ありがたいことにワンマンやりませんか?と言っていただく。
楽しくならない歌が多い僕に声をかけてくれる人は少ない。大切に企画しようと思う。夏の終わりあたりに、過ぎゆく季節と人の営みの歌を集めてやりたいな。


お酒が飲めない突然変異がバーにいくということ

定説によれば人間は本来、発酵した果実を食べられるように進化したため、酒に強い酒豪ばかりだったが、今から3万~2万5千年ほど前に中国南部あたりで突然、遺伝子が変異し、酒に弱い下戸が生まれたらしい。

つまりバーやその他、お酒を主とした商売をする人にとっては「一利なしの邪魔者」だ。

そんな人でも「音楽」を求めればバーに来れる。

ミュージックバーJAMというお店。
開場時間にはもう結構なお客さん。久しぶりに見る「ごった返し」
戻ってきてるなぁ。

お目当てのバンドは「jammylagemme」(ジャミラジェム)


  • (Vo. )牧畜業者

  • (key.)カオリン

  • (Gu.)ミッキー

  • (Ba.)ショージ

  • (Dr.)トミー

ボーカル、ドラム、ギターの三人が元盟友。


ジャズユニットのSOULCIEとの対バン。勢いとビート感のあるお父さんギタリストとパンチの効いた熱いボーカルお嬢の二人。
時々弾けてはっちゃけてしまう演奏が楽しかった。

ジャミラはコピバンのために作られたらしいけど、この日はオリジナル中心のセットリスト。

ライブの様子

ここからはノスタルジア元メンバーとして書いていく

ノスタルジアよりおしゃれで、カラフルなバンドサウンド

ジャミラとノスタルジア、大きく違うのはやっぱり「鍵盤」。ピアノやブラス、キーボードまで変幻自在で、歌の後ろで緩やかに、でもピリリとバックアップしてる。素敵。おしゃれセンスがぼくちくと共鳴してる感じがした。

トミーちゃんのドラムはあいかわず音がビシッとしてて、大きいのにうるさくない。そして絵柄がやっぱすごい。ミュージシャンは絵柄だなあとつくづく思う。

ミッキーちゃんのギターはサポート気味に空間制作に勤しむかと思えば、恐竜のように唸り声をあげる。ノスタルジアの時はついにギターだったり、サウンドメイクだったり多方面に活躍してたけど、ギターの彩担当はすごいピッタリだった。ダブ的なセンスが好き!!

ベースはすごくしっかりしてる。ドラムとのリズムメイクがバンドはエンジンだから。ハイパワーでファンキーで、真っ直ぐ。真面目な方なのかもしれない。エッジの強さが安定してて気持ちよかった。

ぼくちくは相変わらず、アジアやヨーロッパ、世界をめぐる。沖縄感もプラスされてた。胸に光る狐ネクタイも、照れ隠しのヅラも。もう「あいかわらず」という言葉はぼくちくのためにある。そしてその相変わらずは金太郎飴じゃなく、無国籍ビュッフェ感。一本道を歩くのではなく周辺を寄り道しながらも目指すところが変わらない感じ。嬉しい。

唯一のノスタルジア正式CD
3ガールズ

僕も確かにそこにいた。また動き始めようかな?

音楽をやる。曲を作る。それが僕の一番の楽しみで、癒し。
でも音楽が流れる「場所」ってのもなかなかいいね。

あの頃は毎月5本くらいのライブをやって、いろんなバンドを掛け持ちし、あたふたと幸福感と焦燥感に包まれた毎日だった。

仕事が厳しくなったり、体を壊しまくったりしたここ数年でいろんなものを諦めたりもした(もちろん、その分深く作ったり、考えたり内側に入る作業はたっぷりできた)

ここしばらくいろんな憧れの人が死んでいった。
人生とか、死とかを考える時に「今生きてるじゃないか」って考えに引き戻される。
僕は記録を残す、歌曲を残す、作品を残す。そのことに全精力を注ごうと思う。もう時間はあまりないから。
でも、だからこそ、こういう「音楽の場所」へ、無理せず行ける時は行こうと思った。

音楽が終わり、音楽が始まる

ライブが終わり、お客さんと演者が演奏を始める。
自由な時間。
町中でこんなふうに自然発生的に音楽が生まれたらいいなと思い、「音学を外へ持っていこう」と頑張った時期があった。
結果としてそれは無駄で、「音楽は別に求められてない」という圧倒的な事実にヘソを曲げたときもあったけど(笑)

今は「音楽を求めてる人」に音楽が向かえばいいなと思う。
何より「僕の周りで」音楽になり続けてほしい。


追い山の前だからか、夜中でもすごい人だかり。ラーメンshinshinの前には30人くらいの行列。
なんか、戻ってきたね。

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