気がついたら看板屋になっていた(5/100)
サニーサイドスタジオを初めてもうすぐ6年。
今さらですが、最近うちの事業はなんだろう?と考えています。
今まで自分の中では「オーダーメイドのアイアン工房」という位置付けで考えていた
し、自己紹介をする時にはそう名乗っていました。
でもどうやら周りの評価はそうでは無いらしい。
もう一年以上前ですが、あるイベントの集まりで1人の女性に声をかけられました。
「看板屋のサニーさんですよね!いつもインスタ見てます!」
一瞬、他の誰かと勘違いしているのではないかと疑いました。
だってうちはいわゆる「看板屋さん」ではないし、サニーさんという陽気な感じでやってない。
お話をしていると、女性はうちのことを良く知ってくれているし、看板のこともとても評価してくれていている。
他の誰かと勘違いなどしているわけではないようでした。
そこで気が付いたのは、僕が自分で思っている「オーダーメイドのアイアン工房」というのは、ただの自分自身のイメージだということです。
セルフイメージと周りからの評価にはズレがあるとは当然知っていましたが、こうもはっきり言われると驚いてしまいました。
これまで自分には特にこれといった軸が無く、人の要望に応え続けてきました。
自分が何者かと主張するよりも、人の「欲しい」を形にしたい。
「こんなのできない?」という期待に応えることで喜んでもらえる。
それがサニーサイドスタジオの価値なのだと考えていました。
理想の職人像とはかけ離れているけれど、喜んでくれる人もいるし、こんな所他にはないよと言ってくれる事も多い。
看板は何度も作るものでも無いのにかかわらず、別のところにも置きたいというリピーターの方も増えてきました。
強い主張やはっきりとした軸を持たず、ものづくりを通して人に喜んで貰うことを大切にしていたら、いつの間にか看板屋さんになっていた。というのが今のサニーサイドスタジオの事業なんだと思います。
そんなことを6年経ってやっと気がついた次第。
自分のことは自分が1番知らないものだとつくづく思います。
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