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「ものづくり」というサービス業


小学校の卒業文集で将来の夢は「商売人」と書いた。

4歳の娘と話していて、僕の子供の頃のことを聞きたがったので久しぶりに文集を開いてみた。
警察官やサッカー選手というような小学生が考えそうな将来の夢に混じって「商売人」は少し浮いているように感じる。

自分の親は役所勤めの公務員だったせいか、反面教師だったのか、今となってはそう書いた本心は分からないが、何か自分の力で興したいという気持ちはあった気はする。

人生何がどうなるかわからないもので、あれから25年後、紆余曲折を経てちゃんと商売をしているのだから、人生分からないものだと思う。

父、母方どちらの祖父も職人だったので、「職人」とか書きそうなものなのに、「商売」と書くあたりが小学生の不思議なところで、おそらく作る→売るという発想だったのかなんなのやら。

今自分はものづくりを仕事にしているけど、職人や作家のような「創る」ではなく、依頼を自分なりに解釈して顧客に提供するというサービス業のようだと考えている。

高い技術にこだわる訳でもなく、自分の内面を形に表現するのでもない。

ものを作るというサービスを提供すると捉えれば、今僕はサービスを提供する商売をしているといえる。
高い技術が必要であればそれに応えるし、表現が必要ならそれにも応じてみせる。


器用貧乏だと言われ卑屈になったこともあるけれど、今僕はちゃんと商売をしているよと小学生の頃の自分に伝えたいと思う。


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