真鍮の古美仕上げの表札を作ったので、魅力を書いてみる。(47/100回)
真鍮の古美仕上げの表札を作った。
以前から看板に用いてはいたけれど、今回はじめて表札にしてみた。
古美仕上げは名前の通り、古びていて美しい風合いを出す仕上げ方法だ。
真鍮は酸化しやすく表面の経年変化が起きやすい。
部屋に置いておくだけで色が変わったり、素手で触った箇所がシミになることもある。
なので製品が完成したら丈夫なコーティングを施して表面の保護をする。
経年変化を完璧に止めることはできないが、色の変化はかなり抑えられる。
この経年変化を薬品により発生させ、色の濃淡をつけることで独特の風合いを出している。
色の濃淡による立体感があり、見る角度や光のあたり具合で見え方が変化するのも魅力だ。
それに塗装ではないので塗料の膜が無く、後から剥がれてしまう心配が少ない。
金属の特性を活かした素朴な仕上げなので、素材の魅力もたのしんでもらえると思う。
薬品による化学変化で色を付けているので毎回同じ仕上がりにはならない。
個体差が大きいので管理は大変だけど、その偶然性が面白いので気に入っている。
何かを足すのではなく、素材の特性を引き出す作業はとても楽しい。
ステンレスの黒染めも同じで、こういう仕上げは色々作りたくなる。
次は何を作ろうかとワクワクする。
ネットショップにもアップしているので、気になった方は是非。
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