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アイアン家具屋の自己紹介その1 〜鍛冶屋だった祖父の話〜

2017年の9月にオーダーメイドで金属製品を製作するサニーサイドスタジオをはじめました。

主にアイアン家具や什器、店舗用看板、表札等を作っていて、他にも金属で作れるものなら何でも作るし、金属製品の修理も行います。

他にはDIY向けの「アイアン家具屋が教える溶接教室」を開催していて、初心者の方から経験者まで、アイアン家具作りを楽しんでいます。

鉄工所に入るのはハードルが高く、気軽に訪れる事のできる場所ではありません。
その一方で個人の方が金属製品を作って欲しいと思っても気軽に頼める鉄工所は少なく、そのような情報はなかなか手に入りませんでした。
また鉄工所に対して薄暗く怖い印象を持っている方も多いようです。

だから明るくて入りやすく、気軽に相談できる場所があれば多くの人に喜んでもらえると思いサニーサイドスタジオをはじめました。
今では個人のお客様から企業の試作品作り等、様々なご依頼を頂いています。

「身近に金属でモノづくりを依頼できる場所を作りたい」
このように考えるようなったのは祖父の影響があります。

祖父は山あいの集落で鎌や鍬を修理する鍛冶屋でした。
街に大きなホームセンターができ、安価な農具が入手できるようになってからは「村の鍛冶屋」としての仕事は少なくなりました。
それでも街に出られない高齢者や、使い慣れた道具を大切に使いたいという人の為に、細々と鍛冶屋を続けていたそうです。

集落に数件あった鍛冶屋は仕事も後継者も減り、どんどん廃業していきましたが、祖父は「集落の人達の役に立ちたい」
という気持ちで最後まで鍛冶屋として仕事を続けました。

祖父が「村の鍛冶屋」として地域の人達に愛されたように、僕も「街のみんなの鉄工所」として地域の役に立ちたい。
そんな気持ちから、明るく気軽に立ち寄る事のできるサニーサイドスタジオを立ち上げました。

また鉄工所は楽しいモノづくりの場だと感じて貰いたい。そんな気持ちからDIY向けの溶接ワークショップを開催しています。
今では遠方からの参加者や近所の小学生の女の子まで、色々な方々がサニーサイドスタジオを訪れてくれます。

ワークショップを体験された方がまた別のお客様を連れてきてくれる。
スタジオを通して人と人との繋がりが広がっていく。

そんな新しいモノづくりの場所の形を模索しています。


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